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AviUtl + GPU で アップスケーリング 休憩

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AviUtl + GPU で アップスケーリング を書かせてもらってます。準備編からの続きです。
(アップスケーリングとは、動画などの解像度を高品質にあげること。いわゆる「超解像度」。ただし、アニメ以外では期待できません。)
・準備編
・休憩編(今回のアップスケーリング方法で、どのくらい画質が向上するかの結果)
・設定編(その1)
続々公開中です。



設定などを紹介する前に、「もっとたくさんのフィルタがあるのに、たった3つで大丈夫なのか?」という心配があるかもしれません。

というわけで、どのくらい画質が向上するか結果を先に載せておきます。

(キーワードかなんかで、自動録画されていたRio RainbowGate#1より)
※元の動画とは、アップスケーリングする前の動画を、ただ単に拡大しただけの動画を指します。


中央から右が元の動画。左が処理をした動画です。雲や道路の輪郭がはっきりしています。
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同じシーンで比較。右が元の動画。左が処理をした動画です。
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ビルの窓ガラスの枠も鮮明になっています。右が元の動画。左が処理をした動画です。
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全体の比較。シャープになっています。若干シャープを強めすぎたかもしれません。上が元の動画。下が処理をした動画です。
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全体の比較2。このシーンでは、非常にきれいにアップスケーリングされています。元がSDとは分かりません。
上が元の動画。下が処理をした動画です。
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たった3つのフィルタだけですが、十分なアップスケーリング効果ではないでしょうか?
・準備編
・休憩編(今回のアップスケーリング方法で、どのくらい画質が向上するかの結果)
・設定編(その1)
続々公開中です。

AviUtl + GPU で アップスケーリング 各種準備編

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・準備編
・休憩編(今回のアップスケーリング方法で、どのくらい画質が向上するかの結果)
・設定編(その1)
続々公開中です。


とりあえず、必要なソフト/フィルタ類の準備編からメモしておきます。(一応、1280x720へのアップスケーリング目的でメモしておきますが、カスタム解像度でもたぶん大丈夫です)





●ホストアプリの準備
まずは、各種フィルタやプラグインのホストアプリケーションの「AviUtl」をダウンロード。書いた時点では「version0.99i8」が最新でした。

これをお好きなところに解凍してください。

そして、解凍されたフォルダ(自分の場合は、「aviutl99i8」というフォルダでした。バージョンによって少しフォルダ名が違います)を開き、そこに「plugins」という名前のフォルダを新規作成します。
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●フィルタの準備
ここからは、フィルタ類の準備に入ります。AviUt単体でもは動画編集機能やフィルタ機能もあり、その機能だけでもできないことはないですが、AviUtl向けにより高機能なフィルタやプラグインを作ってくれている方々がいらっしゃるので、そちらを利用します。

さまざまなフィルタが公開されていて、いろいろ適度に組み合わすと高画質になります。しかし、フィルタをかける数が多いほど、書き出し時間がものすごく長くなるので、今回は書き出し速度を優先的に考えフィルタを適応します。
1.拡大縮小フィルタSharpenResize(スキマ産業)
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拡大縮小ではLanczos 3-lobed 拡大縮小というフィルタが有名ですが、こちらのSharpenResizeは、拡大縮小のほかにノイズリダクションやシャープといった機能も利用できます。

さらに、注目する点は処理をGPUで行うことです。GPUのほうがもちろん映像などの処理がCPUよりも高速なので、軽いフィルタとなっています。
解凍したのち、SharpenResize.aufを作成したpluginsフォルダにコピーしてください



2.ノイズ除去フィルタNL-Means Light for GPU(スキマ産業)
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ノイズ除去ではNL-Means Light for GPUのフィルタを使用します。このフィルタもGPUを使用しているため、動作の軽いフィルタです。

ちなみに、自分はnVidia + Radeon (MBはP7P55Dです...)という変わった環境ですが、エラーなく使えました。

タイプAとタイプBがありますが、好みでいいみたいです。タイプAのほうがきれいに処理できる場合が多いらしいです。(Readmeより)

解凍したのち、nlmeans_light_GPU.aufを作成したpluginsフォルダにコピーしてください。



3.シャープフィルタWarpSharpMT(BS氏)
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シャープフィルタにはWarpSharpMTを使用します。このフィルタは、マルチスレッド(≒マルチコア)に対応してるので、比較的高速な処理が可能です。

解凍すると「SSE3」や「SSSE3」などのフォルダがあるかもしれませんが、ご使用のパソコンのCPUが対応しているものを使用してください。

わからない方
SSE2  2000年1月販売のPentium 4シリーズ互換のCPU 以降のもの
SSE3  2004年1月販売のPentium 4シリーズ互換のCPU 以降のもの
SSE41  2008年1月販売のIntel Core 2シリーズ互換のCPU 以降のもの
SSSE3  2006年7月販売のIntel Core 2シリーズ互換のCPU 以降のもの

古いPCの方/自信のない方はとりあえず、SSE2のフォルダのwarpsharpmt.aufを。
目安として、Windows XPの方→SSE2かSSE3(SSSE3)
Windows Vistaか7の方→SSSE3かSSE41

です。フォルダ内のwarpsharpmt.aufを作成したpluginsフォルダにコピーしてください。

とりあえず、フィルタは以上です。



●入力/出力プラグインの準備

1.入力プラグインDirectShow File Reader プラグイン for AviUtl

これで、メディアプレーヤーで再生可能なファイルのほとんどが読み込めるようになります。

ダウンロードして解凍したのち、pluginsフォルダにds_input.auiをコピーしてください。




2.出力プラグイン拡張 x264 出力(GUI)

今回は、H264で書き出すことにします。そのため、拡張 x264 出力(GUI)を使用します。(rar形式を解凍できるソフトが必要になります。)

解凍したのち、x264gui.auoをpluginsフォルダにコピーしてください。


また、音声のデコーダーとして、Nero AACを使用するのでダウンロードしてください。(Nero公式サイト

ダウンロードして、解凍したのちWin32フォルダ内の3つのファイルを、pluginsフォルダ内にコピーしてください。





以上で、準備は完了です。 設定等は次回に。

・準備編
・休憩編(今回のアップスケーリング方法で、どのくらい画質が向上するかの結果)
・設定編(その1)
続々公開中です。

アップコンバート (アップスケーリング) してみる。 

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 最近は円高のせいなのか、技術の進歩なのか高解像度のディスプレイが当たり前になってきました。テレビも、つい数年前までアナログだったのに、今年7月に完全地デジ化とは...(@ ̄Д ̄@;)

 やっとDVDの操作になれたような人もいるだろうに、すでに時代はブルーレイですよ....(操作とかはそんなに変わりませんが...)


 ですがーー、e2 スカパーとか衛星放送の画質は未だにSD(アナログ放送と同じ)の放送も少なくはないんですね。(まぁ、その1つがAT-Xなんですが...)

 ワイドになったものの、e2ではHD化されそうにないですね...。(1800円近く払わされてるのに)


 それで、録画した放送がパソコンのディスプレイ(フルHDです)で視聴すると、ものすごく汚いんですね(笑)

 というわけで、アップコンバート(アップスケーリング)して保存しよう!という結論に至りました。



方法1 Red Giant社製「Magic Bullet Instant HD」を使う

 After EffectsやPremiereなどのプラグインとして動作し、標準のスケーリングよりも高画質になるというものです。(10000円程度。アカデミックで5000円程度)

結果としては、(試用版を使った感想)そんなにきれいにならない(笑)




方法2 AviUtlを使う(過去3回挫折)

 フリーソフトで、非常に細かい設定が可能です。が、初心者の方は「ナンゾコレ?」って感じになると思われます。そこそこ専門の知識を必要とします。

結果としては、素晴らしいです(笑)


毎度のこと、書き出しが遅すぎて(30分のSD動画が、12時間かかるとか)断念していましたが、フィルタなどのバージョンアップで早い処理が実現できるようになっていました。


最近は、GPUまでも使用できるようになってるんですね...。素晴らしい!


使ったフィルタとか、結果は次にでも載せます。