僕よりも
わずかに早かった誕生日に
あの日の彼女は
ずるい! って
怒っていた顔を思い出す
そう
同い年だった彼女は
そのわずかな誤差で
年上となり
すぐにまた
並んだわけで…
そんなことを
いつまで覚えてるのかと
今更ながらにも問うけれど
覚えているんだから
仕方がない
男は 記憶
女は 上書き なんて
誰かが言ってたけれど
こうして
記憶に残るのは
その彼女だけで
でもきっと
彼女はすでに
上書きをして
もう僕を
思い出すことはないのだろう
もちろん
それで良いし
それでなくてはならないと…
喧嘩別れしたわけではなく
周囲のあれこれに呑み込まれ
それを守れなかった僕のせい
時折 思うのは
いっそ
喧嘩別れだったならば
どれだけ楽だったろうかなんて…
多くの男たちが
彼女を忘れられないのは
きっと再会した時に
また抱けると
勘違いしてるからなのだろう
そんなはずは
ないのに…
真夜中に
こんなことを
ここにこうして書き込んでいると
不思議かな
スマホの向こう側を
白い何者かが通り過ぎた
一瞬だったから
それが何かは分からないけれど
この齢にもなれば
もしや? と思っても
残念ながら
もう何も届かない
分からないが
とにかく
何かが通り過ぎた
今夜
夢で会えるかな…
































