ここは
国立競技場
本日は
さださんのコンサートで
早々と取れたチケットを握り締め
カミさんと
そのテニス仲間のオバさんたちと
楽しみにしている
オバさんとはいえ
僕よりわずかに若いから
ちょいと失礼のないように
お姉様方なんて言葉を使っている
自分が見える 笑
そこへ
息子が現れて
ここにいたいと言う
ライブの前に
エキシビジョンとして
サッカーの試合があり
息子たちのクラブチームが
選出された
高校から
アメフトへと転向した息子は
僕はおよびではないと言い
呼ばれたくせに
戻って来てしまった
カミさんはそれを制し
呼ばれたのなら
行きないと追い払う
グズを言いながらも
戻って行くと
なんと
スタメンで名前が呼ばれて
さあ
試合が始まった
相手チームは? と見れば
浦和レッズ
それも
あの頃の人気チームで
闘莉王に
長谷部に
山田に
ワシントンもいる…
なんでよ? なんて
思っていると
試合の流れは見えないまま
終わり
さあ
さださんのコンサートが始まった
ゲストには
千春が出て 大爆笑だ!
2階席の1番前で
身体を乗り出しでいる
隣のオバ…
いや
お姉様方
誰かがハンカチを落とし
氣になっていると
下で拾ったオバさんが
それを手にやって来た
これ! って
それを差し出す姿は
老いたとはいえ
あの日の
憧れのキミ
えっ? って
思っていると
あらっ! と
微笑んでくれて
でも
それは僕らだけの中で
処理した無言
ライブが終わると
たい平さんのお姉さんが迎えに来て
これから楽屋へと誘ってくれた
そうだ
お姉さんはライブの度
楽屋へと出掛けると言ってたから
次回は
一緒にと頼んでおいたっけ…
楽屋へと入ると
さださんは
ようこそ! と微笑んで
多くを語ってくれた
お姉さんに感謝して
楽屋を出た
会場を出ると
その彼女が待っていて
そこには
樋口くんも
そうだ
中学の時の友達だ
やあ! と言われ
おお! と返すと
お前には
言ってなかったんだけれど
オレ
彼女と結婚したんだよ
えっ?
お前が?…
ちょいと悔しかったけれど
僕らのマドンナを
射止めたのかと
嬉しくなった
何度も何度も
フラれたけれど
なんとかね… って
微笑んでいる2人
そうか
で いつ? と問うと
去年だというから
驚いた
そうだよ
僕らはもう
還暦だよ…
この齢で
新婚か? と笑うと
そうなんだよ
やっとだよ! と苦笑い
見れば
あの頃
彼女に憧れた仲間たちが
ゾクゾクと集まって来る
斉藤くんに
田中くんに
荻野くんも…
おい
こいつら
新婚さんいらっしゃいに
出しちまおうぜ! と
生徒会長だった
荻野が笑う
そうだ
そうだ! と皆微笑んでいる
場面はそこへと入れ替わり
三枝さんが
椅子から転げている
僕らはそのスタジオで
笑い転げている
するとその彼女が
言葉を吐く
本当は
そこにいるあの人が… と
僕を指差している
えっ?
そんな今更… と
困った瞬間
目が覚めた
今朝もまた
不思議な夢からの生還だ
しかし
これってまさか? と思うのは
なんと
今夜
さださんのコンサート
リアルタイムで
そんな夢をみた
まさか
会場に
彼らがいたりして…
昨今
夢は彼らが運んで来ると
思ってみる
今朝は
この玉響が
ゆらりしていたっけ…