これまでのお話はこちらから
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その1の続きです。
部屋に入り端的に挨拶すると
すぐに問診票みたいな
質問事項を記入するものを渡された。
書き終わると
予約時のメールでも
伝えていたが
これまでの経緯や現状の
手短な説明を求められ
「さて、1時間という
限られた時間ですから
質疑応答ではなくて
今いただいた状況を加味して
僕からある程度回答にあたる話を
して良いですか？」
と言われたので
ノートを開いてペンを取りながら頷いた。
私の現状を鑑みると
やはりOEMが適切であろう、と。
薬剤師さんを雇うのは
常駐であることが条件で
人件費という一番高い
ランニングコストが掛かること
作業所としての部屋割りが
衛生面の観点から特殊なので、
単に部屋を借りての場所確保は
非常に現実味が乏しいこと
認可の審査がかなり厳しく
年々細かくなっていること
などなど、
色々具体的に教えていただいた。
何より、色んな人を見てきたけど
未経験でOEMするなら
一つ言えることは
メーカーの相手が
「こちらがやることですから」
といくら言っても
丸投げ状態になってはいけない
騙されるからとかではなくて
あなた自身が対等に
少なくとも提携先と
理解し合える会話が出来るよう
勉強し続ける姿勢が大事です
と言われた。
そして、一息ついたあと、
質問はありますか？と聞かれた。
今の説明で充分です。
と答えた。
「因みに、ご家族はなんと？」
「はい。主人は。。。
『なんていうかさ、
言っちゃなんだけど、
庭先のおままごとレベルの範囲
っていうかね、
自分でまかなえる今ぐらいが
純粋に楽しいなーって思えて
ちょうど良いんだと俺は思うよ。
仕事になると本当に大変なことしかないから。
まぁ、それ覚悟で経験としてトライするのは
良いんじゃない？』
って言われたので
『ホントそうだねぇ
聞くだけ聞いてくるっ！』
って言いました」
と言ったら、
「
そういう会話をなさるんなら
杞憂でしたね。
僕が妻にそんなこと言ったら
ブン殴られそうですけど
」
「まあ、20年
夫婦やってますから
」
「
」
「はい、来年20年目ですよ」
「やっ、失礼しました」
「いや、謝るとこじゃないですけど
」
支払いの段取りを頼むために
別室のスタッフの元へ行き、
戻ってきた先生は
「男に言われるの
気持ち悪いとは思いますが
村上さんの話聞いてて
面白そうだなって珍しく商品自体に
興味持ちましたよ。
うちのスタッフ達も
裏で聞いてて凄い使ってみたいって
話してましたから。
小一時間ですが
そう思わせるっていう
村上さんのなにか、そういう方向性で
売れそうだな、と僕は感じましたね。」
と柔らかい表情で
伝えてくれた。
帰宅して
御礼のメールをしたら
「これは営業でも強制でもないけど」
という丁寧な前置きの後に
先生の知り合いだという
起業塾みたいなのをやってる人のHPを
紹介してくれた。
ストーリーやコンセプトを
徹底的に落とし込んでいくみたいな
ことが書いてあって
必要なんだろうな、とは感じたものの
「それが」なのか
「その人が」なのか
分からないけど
あんまりピンと来なかったので
そこに連絡はしなかった。
だけど、
そんな風に気にかけてもらえる
というのは本当に
有難いなぁと思った。
次の日、ゆっくり考えてから
サロンオーナーの友人と
彼女が紹介してくれた
薬剤師さんに
お詫びとご報告の連絡をして
OEMを選択する旨を伝えた。
そして、件の経営者の方から
「美香子さん絶対好きだと思う！」
と聞いてずっとチェックしていた
面白いブログを書いてる
業務提携専門の行政書士さんの
主催する「業務提携セミナー」
の申し込みページを開いた。
続く。
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