『ベストハウス123 SP』 「記憶」その3 | パンデモニウム

パンデモニウム

日々の気になるコト・モノを万魔のごとく脈絡なく取り上げていきます

※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

脳の海馬という部位に入った情報は、必要な情報、不必要な情報に

分けられ、必要な情報は側頭連合野という部位に移動します(これが「記憶」)。

前頭葉の指令で、側頭連合野から前頭葉へ情報が移ると、「思い出した」状態。



ハイパー記憶症候群!人生の全ての出来事を脳に刻む男

リック・バロン氏 (現在53歳)



パンデモニウム-リック・バロン


彼は、世界でたった4人しかいない「超記憶症候群」の1人。

超記憶症候群(ハイパーサイメスティック・シンドローム)とは、通常 時間と共に

薄れていく幼い頃から体験してきた出来事を、細かな事まで全て正確に

覚えている驚くべき能力。


13歳から現在まで、見聞きした事が日付と共に全て脳に刻まれるようになった。

一般的には、「出来事」と「いつ」を別々に記憶すると考えられている。

だから、「出来事」を思い出しても、「いつ」だったか思い出せない事が多い。

だが、リックは「出来事」と「いつ」をセットで記憶していると考えられる。

その為、時間が経ってからも「いつ」の「出来事」だったのかハッキリ思い出せる

というのだ。


リックには、昨日の記憶と何十年前の記憶が同じ距離感で存在しているという。

その為、「懐かしい」という感覚を感じたことが無いらしい。

また、リックの記憶には、「楽しかった」 「悲しかった」という感情が無い。

一般的には、「出来事」と「感情」の記憶は密接に結びついているが、リックの

場合は乖離しており、呼び出され難い。


超記憶症候群では、海馬での情報の振り分けが行われず、全て記憶していると、

考えられている。完全記憶(トータル・リコール)。

全ての情報が等価であり、何が重要な情報か分からないのだ。



高い記憶力は羨ましいと思いますが、リック氏の場合、記憶というよりも、「記録」

の様に感じてしまいます。

また、「懐かしい」というのは時間経過の感覚ですから、それが無いという事は、

リック氏の時間感覚は一体どうなっているのか・・・(;´Д`)砂時計


では、感情が伴えば良いのかというと・・・




忘れられない生き地獄!人生全ての感情を記憶している女性!

ジル・プライスさん (現在44歳)

彼女もまた、超記憶症候群の1人。最初の症例とされています。
彼女の著書 『忘れられない脳』 には、
「私にとって記憶は、ありがたいものではなく呪いのようなものだ」
と、記されています。
彼女は、全ての取材を拒否しています。

昔の辛い感情も、(リック氏と同様)昨日の事の様に覚えており、
記憶が暴走する事で、意思とは関係無く記憶が甦るのです。

やはり、忘れる事も時には大切なのです。 (^ω^)