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京都の桂川サイクリングロード(CR)を走っていると、伏見区横大路(羽束師橋の近く)で見かけるこのお店
京都伏見珈琲 権十郎カフェ
以前から気になっていたので、行って来ました♪
本日のブログ記事では
- 京都伏見珈琲 権十郎cafeとは
- ランチセット
- モーニングセット
- スイーツ
- 国登録有形文化財「藤田家住宅」の歴史
についてまとめます。
京都伏見珈琲 権十郎cafeとは
築150年の国登録有形文化財「藤田家住宅主屋」をリノベーションした町家カフェで、2022年12月6日にオープンしました。(※)
町家の土間を生かしたカウンター席と、靴を脱いで上がるお座敷に設けられたテーブル席。
営業時間は9:00から17:30(水曜定休)で、モーニング、ランチ、デザート、ドリンクなどが楽しめます。
ランチセット(11:00~15:00)
権十郎フルーツカレー ドリンク付き(1,300円)
※カメラを替えて撮ったので色が違いますが、同じカレーです
プルドポークバーガー ドリンク付き(1,300円)
ホロホロになるまでじっくり煮込んだ豚肉入り
他に「ハンバーグナポリタン」「野菜たっぷりプルドライス」もあります。
モーニングセット(9:00~11:00)
厚切りバタートースト ドリンク付き(880円)
トーストは分厚くて、ふわカリ感も絶妙!
他に「権十郎スープ」「卵かけごはん」もあります。
フルーツカレー、バタートースト、スコーンが特に美味しかったです!
カレーはそれほど辛くなく、フルーツの酸味とカレーの旨味がいいバランスで、もう一度食べたくなる味。
バタートーストは、卵マヨネーズかフルーツジャムを選べるのですが、平飼い卵を使った卵マヨが濃厚で美味しかったです。
スコーンは、香ばしくクリスピーな生地にクリームチーズがよく合って、これもハマる味。
コーヒーも美味。店内で焙煎していて、レジ横で豆も販売しています。
スイーツ
季節のフルーツタルト
クイーンパルフェ(チョコレート+ピスタチオ+ラズベリー)
りんごタルト、モンブラン、平飼い卵のシフォンケーキが看板スイーツのようなので、今度試してみたいです!
他に軽食として、卵サンドやピザもありましたよ♪
※メニューはいずれも2023年8月時点のものです。
公式サイトのメニューはこちら
国登録有形文化財「藤田家住宅」の歴史
店名にある「権十郎」とは、家の当主だった藤田権十郎(ふじだ・ごんじゅうろう)のこと。
敷地内にある「藤田権十郎邸跡 藤田四郎右エ門邸跡」の石碑
本家「藤田四郎右エ門家」から、江戸時代中期に分家した「藤田権十郎家」は、この地域(横大路村)の庄屋を務め、また運送業・米問屋を生業としていました。(※1)
この藤田家住宅は桂川に面していますが、ちょうどこの場所に、平安時代から明治初期まで、大阪と京都を結ぶ水運の拠点「草津湊(くさつみなと)」があったので、藤田家の商売も栄えていたようです。
《関連記事》
1876年(明治9年)に建てられ、1998年に伏見区最初の国登録有形文化財になり、2018年には京都市の「重要京町家」にも指定されたこのお屋敷。
藤田家の後継者がこの家に住んでいたのは第13代の1990年代後半までで、それ以降は人に貸すようになりました。
しかし2010年代から、ほぼ空き家の状態が続き・・・(※2)
京町家の維持管理は、相続税・固定資産税・改修費用など大変なコストが掛かり、京都市が行った2016年(平成28年)の調査によると、年間800軒の京町家が取り壊されているそうです。(※3)
何とかこの町家を残したいと大規模修繕を行ったものの、コロナ禍で借主が見つからない困難な状況の中・・・
栃木県宇都宮市に本社のある企業(スターバックスやコンビニの冷凍ケーキを製造している会社)が、新たにカフェ事業をスタートするにあたりこの町家を活用することになりました。
参考:
- ※1:京都市 史料管理システム「文書解説(伏見区)」
- ※2:2023/7/15 京都新聞「スタバのケーキ作った会社が京都・伏見でカフェ 元庄屋を改装、オーナー『権十郎』とは?」
- ※3:2019/4/9 日経新聞「京町家 解体止まらず 年800軒、文化財保護にも影」
アクセス・営業時間・定休日・予約について
〒612-8483 京都市伏見区横大路草津町25-1
無料駐車場(15台)、駐輪場あり
公式サイト(アクセス・営業時間・定休日・予約TEL)はこちら
また、
- 土日祝の混雑時は2時間制
- 店内WiFi無し
- クレジットカード使用可
だったので、参考にしてくださいね。(2023年8月現在)
◆
本日は、京都市伏見区横大路の「権十郎cafe」をご紹介しました。
京都新聞の記事を読んで、関東の企業が経営していることに驚きましたが、さすが洗練されていて、リピーターのお客さんが多い様子でした。この辺りは国道沿いのチェーン店以外に飲食店が少なく、おしゃれで美味しくて個性のあるお店って希少価値あると思います。
京都も今や、地元資本のお店がどんどん姿を消していて、地域内でお金が回せていないことに危機感を感じます。しかし一方、京町家や景観を保全していくには、外のチカラと連携していくしかないような気もしています。取り壊されてしまったら二度と造れないので・・・
ともあれサイクリストとしては、自転車道沿いに素敵なお店ができるのはうれしいことですね
食べてみたいメニューがまだたくさんあるので、私も桂川CRを走るとき、再訪したいと思います
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