「ロング・ジョン」についての一考察
単純な言葉ほど由来や意味がはっきりしない・・・。
日本語でも英語でもそんな事が良く起こります。
今回、調査を重ねてどうにも良くわからなかったのが
「ロング・ジョン」。
いろんな「ロング・ジョン」を発見しましたのでこの場を借りてご報告いたします・・・。
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ひとつめの「ロング・ジョン」は、スコッチ・ウィスキーの名前。
これは素直に創始者のジョンが、背が高かったからというシンプルな由来。
1825年からの歴史を誇るウィスキー。
ちなみにオフィシャル・サイトはこちらです。
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ふたつめのロング・ジョンは、下着の名前。
男性用のスパッツのような下着のことをそう呼びます。
それに応じて、ウェット・スーツもロングジョンと呼ばれることがあるようです。
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みっつめ。海賊のキャラクターの名前。
1883年にbert Louis Stevensonによって発表された「Treasure Island」。
そこに出てくるキャラクターとして、「Long John Silver」が登場します。
ちなみにアメリカではこのキャラクターに由来する
シーフードレストランチェーンがあります。
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よっつめ。植物の名前。
学名を「トリプラリス・クミンギアナ/Triplaris cumingiana」といい、
パナマやペルーに自生している高さ10-20mにもなる常緑高木。
英語名は「Long John」。
そして最後。
このような細長いコーヒーテーブルのことを英国、
そしてアメリカでは「ロング・ジョン」と呼びます。
下の細長い空間をいかしてしばしばネストテーブルとしてデザインされます。
モダンなロングジョン・ネストテーブルはこんな感じ。
そして、英国伝統の「ロングジョン・ネストテーブル」はこちらになります。
思うに「ジョン」は男性の一般名称。
日本だとちょっと古いですが「太郎」というところ。
「のっぽのあいつ」的な意味をこめて、「ロング・ジョン」。
ひょろりと細長く、どちらかといえば男性的なアイテムに、
親しみを込めて呼ぶ言葉なのではないのでしょうか。
貴方の家に「のっぽのあいつ」を一人いかがでしょう。
意外と役に立つ、頼もしい輩だと思うのですが。
by N
*テーブルに関しての「ロングジョン」の由来をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご指導いただけますと大変光栄です。ご連絡をお待ちしております。
パンカーダ田園調布 見どころ満載です
3月にオープンしたパンカーダ田園調布。
倉庫と工房を兼ねた店舗として、都内屈指の広さをもっています。
環八沿い、ビルの4階。
ユニオンジャックとチッペンデールチェアが目印です。
エレベーターから降りればそこはもう別世界。
今回、そんなパンカーダ田園調布に沢山のアイテムが揃いました!
優雅なショーウッドチェアや・・・
ゆったりとした広さを活かしたダイニングテーブルのコーナー。
10畳弱の空間を使ったリビングダイニングのご提案。
他にも沢山の見どころが満載です!
暖かい春の日、お散歩ついでに是非お越しください。
お待ちしております。
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パンカーダ田園調布は不定休となります。
お手数ではございますが、ご来店まえにご一報いただけますと幸いです。
問い合わせ先:パンカーダ自由が丘 TEL03-5701-7380
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by N
頼りがいのあるちいさなアンティーク
今日はちょっと面白い小物をご紹介します。
・・・これ、なんだと思いますか?
長さ約16cmの真鍮の筒。
持つとずっしり重く、下面はぴたりと平らになっています。
筒部分に小さな取っ手が。
円筒形に沿って回すと・・・
中には薄緑の液体で満たされたガラスが現れました!
設計や建築関係の方、お分かりですね?
そう、これは水平器。
水平器、もしくは水準器と呼ばれるもので、
英語はそのまま「LEVEL/レベル」といいます。
現在建築現場で使われているレベルはこんな感じ。
液体の中にひとつぶ気泡をいれて、それが真ん中ならば水平。
・・・というシンプルな原理。
レベルは古代ローマでは重しをつけた糸を吊るして測っていたといわれています。
それからガラスの中にアルコールと気泡を密閉した気泡型水準器ができるのは、
17世紀半ば。おそらくガラス成形の進歩から生まれたものでしょう。
建築現場で一般的に使われるようになるのは19世紀からといわれています。
パンカーダにある水平器はフランスからのお品物。
真鍮の年代を経た色合いが何ともいえず豊かな雰囲気をだしています。
重さがあるので、ちょっとしたペーパーウエイト代わりにも。
本のページを押さえておくのに便利。
ちょっとメカニカルな感じが、より玄人受けしそうな、レア・アイテム。
器械もの好きの方へのプレゼントにいかがでしょうか。
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サイト未掲載です。
詳しくはお問い合わせください。
by N
特別なパンはパティシエの手で
少し久が原とは離れてしまいますが、
同じ東急池上線の雪谷大塚駅そばに
とてもかわいらしいフランス洋菓子屋さんがあります。
名前は「シュクレリーナード」。
シュクレリー(sucreries)はフランス語でお菓子・デザートのこと。
ナード(nerd)は・・・辞書では「おタク」となっています。
おタクのようにこだわったデザート、という意味なのでしょうか・・?
本場フランスの星付きレストランでデセールを担当していたという
女性のシェフが作り出すケーキや、焼き菓子、
そしてパンが可愛らしく並べれられています。
そうそう、フランスでは洋菓子屋さんがパンも売っているんですよね♪
特にお勧めは「クロワッサン ザ マンド」!
特大のクロワッサンにはアーモンドクリームが練りこまれ、
表面に散りばめられたスライスアーモンドも香ばしく、
絶妙な美味しさ。
軽いランチに、おやつに、お土産にもぴったり。
もちろんアンティークのテーブルにセッティングしていただくのhが
おすすめです!
パンカーダ田園調布にいらしたときに
少し脚をのばしてみてはいかがでしょうか。
デザインがパリっぽくて可愛いオフィシャルサイトはこちらからどうぞ。
by N
スコットランドの伝説的な甘いもの
英国のスイーツってどう思いますか?
隣国フランス、そしてそのまたお隣のイタリア・・・
世界に冠たるグルメ国である両国と比べてしまうのでは
正直、かわいそうではあるのです。
フランスの華やかさとエスプリ、
そしてイタリアの馬鹿らしいまでに悦楽を追及するこだわりとくらべたら、
英国の愚直なまでの保守的な姿勢では
「スイーツ」に求められる、たのしげな要素は
ちっとも満たすことはできないのではないかって、ね。
でも実は、その保守的な姿勢に守られた、
ストレートな直球勝負のものがいくつかは評価されるべきものでもあるのでした。
日本のスーパーでも簡単に手に入るウォーカーズのショートブレッド。
日本でも独自の進化を遂げている英国生まれのキットカット。
ほら、もう世界基準に達しているではないですか!?
そして、今日ご紹介するのは・・・。
LIGHTBODY 「CARAMEL SHORTCAKE」
The Legendary Scottish.
1871年にスコットランドでジョン・ライトボディ氏が彼のベーカリーで
造り始めたという、甘いキャラメルのお菓子です。
「キャラメル・ショートケーキ」から私たちが連想する形よりは
遥かにシンプルで、むしろ素っ気ないほどのフォルム。
一口食べれば、チョコとキャラメル、そして最下層のビスケット部分
すべてが「しっとり」としていて、マジパンを噛むよう。
説明書きによれば、「コーヒー、紅茶、そしてウィスキーと一緒に楽しめる」
・・・!
・・・わたくしとしては、濃いめに入れたコーヒーがおすすめ。
140年前も、きっとこんな味だったのだろうなあ、と
同年代のパンカーダの家具達とともに味わってみるのが
妙に楽しいひとときでした。
皆様も、手に入る機会があれば、ぜひどうぞ。
by N
サザーランドテーブルの創始者・サザーランド公爵夫人
今日は英国ヴィクトリア時代に名をのこした一人の女性をご紹介します。
ハリエット・サザーランド公爵夫人
(Harriet Sutherland-Leveson-Gower, Duchess of Sutherland)は
1806年にカーライルの第六代伯爵である
ジョージ・ハワードの三番目の娘として生まれました。
1823年にいとこであるジョージ・サザーランド(サザーランドの第二代公爵)と結婚。
公爵夫人となったハリエットは、精力的に才覚を表し、
セントジェームズ宮殿でのサロンで重要な役割をになうようになりました。
特筆すべきは1853年に英国女性の代表として
アメリカの奴隷制度への抗議を表明したこと。
彼女は後にヴィクトリア女王の女官長、そして親友へとなっていきます。
建築とガーデニングに興味をもっていたというサザーランド公爵夫人。
彼女の注文によってつくられ、
後にその名前をつけられたという家具が「サザーランドテーブル」です。
脚がゲート(門)のように開き、天板をのせて拡張できるテーブルを
ゲートレッグテーブルといいますが、サザーランドテーブルは、
同機構でさらに畳んだ時の寸法がスリムなものを指します。
基本の素材はマホガニー。
オーク材で作られることが多いゲートレッグテーブルに対し、
よりエレガントに、上質感あふれる材とディテールにこだわったのが
サザーランドテーブルだといえるでしょう。
いっぱいに開いてティーテーブルやブレックファーストテーブルに。
片側だけ開いて壁付のデスクのように。
たためば小さなスペースに収納が出来る、便利なアイテム。
彼女が活躍したヴィクトリアンの中期から後期、そしてエドワーディアンにかけて、
サザーランドテーブルは英国の富裕層の間でたいそう流行し、
様々なタイプのものが作られたといいます。
サザーランド公爵夫人のエレガントさと
才気あふれる工夫を体現するサザーランドテーブル。
是非おそばにおひとつ、いかがでしょうか。
パンカーダのサザーランドテーブル、是非ご覧になってみてください。
by N
クリスマスローズの咲く頃
クリスマスローズが咲きました。
ご存知の方も多いかと思いますがクリスマスローズは薔薇ではなく、
キンポウゲ科のクリスマスローズ属に分類される植物の総称。
ヘレボルス(Helleborus)、またはヘレボラスともいいます。
クリスマスローズという呼称はクリスマスのころに開花する
「ヘレボルス・ニゲル」だけを指した呼び名ですが、
日本では「レンテン・ローズ」と呼ばれる「ヘレボルス・オリエンタリス」なども
「クリスマス・ローズ」の名前で出回っています。
多くの品種は、クリスマスのころではなく、春が開花時期。
このクリスマスローズがヨーロッパから日本に伝わってきた時期は
意外と古く、明治の頃と言われます。
ヨーロッパから日本に来たときは、現在のように観賞用として楽しむ植物ではなく
薬用として扱われていました。
また、下向きに咲く花の風情から茶席に似合う植物とされ
原種のニゲルには「初雪おこし」と日本独特の和名があります。
その後に移入された無茎種の交雑種ガーデンハイブリットは
「寒芍薬」と和名をつけられ、茶人達によって茶席に飾られたりして
極一部の人々に密やかながら楽しまれていました。
実はこのクリスマスローズには毒があります。
古来は矢の先に塗り、鹿や狐などの動物を狩るときに使ったり、
戦いの時にクリスマスローズの花や葉茎を粉にし敵の陣営にまき散らし
自軍を勝利に導こうとしたり、また精神を病んでいる病人に飲ませたり
悪魔払いに使ったりと、中世ヨーロッパの暗く隠れた部分を担っていました。
ヴィクトリア時代に出版され人気を博したKate Greenaway"Language of Flowers"。
花言葉をまとめた絵本として当時も、その後もたいそうな人気を博した絵本。
そこにもクリスマスローズは"Hellebore"として掲載されています。
花言葉は「Scandal,Calumny」
「スキャンダル・罪人(ラテン語の”策略”を語源として)」。
愛らしい姿とは裏腹に、根が黒く、毒を秘めたその特性から
そのような花言葉が生まれたのでしょう。
うつむき加減にそっと咲くその姿はあくまで楚々として、
世の中の汚いことはなにも知らないような清純な乙女のよう。
でもその内実はかなりしたたか。
・・・そんな印象をうけますが、それはあくまで人間側からみた都合。
パンカーダ田園調布の工房にそっと咲いたクリスマスローズは、
自分達がどうみえようと、その実が毒であろうとなかろうと、
ただ淡々と咲いているだけなような気がします。
by N
*このブログのタイトルは故三原順氏の作品より引用させていただきました。
筆記具にこだわる方へ・久が原のアサヒヤ紙文具店
久が原駅から、環八とは逆の方向にのびる「ライラック通り」。
ぽつぽつと可愛らしいお店がならぶ通りに、
ロンドンかと見まごうばかりの
オシャレな文房具屋さんがあります。
「アサヒヤ紙文具店」
古色蒼然とした名前と、お店のデザインとのギャップに
逆にこだわりを感じます。
羽ペンを模した取っ手がつくガラス扉を開けると、
店長の萩原氏が静かに、にこやかに応対してくださいました。
「沢山、いろいろな商品を扱っていたときもありましたが、
今はペン、万年筆を中心にこだわっています。
久が原という場所なので、お客様はネットが中心ですが、
お店ではいらした方がゆっくり選べるような
つくりにしています。」
おっしゃるとおり、白熱灯のあかりに照らされた店内は
木のぬくもりに溢れ、厳選されたペンや紙ものが整然と
並んでいます。
美しいガラスペン。
座って書き味を試せるテーブル。
いろいろな種類のインク。
ここでじっくりと、一生の友になるような万年筆を選びたい・・・。
そんな気持ちにさせる、信頼感と心地よさに満ちていました。
オフィシャルサイトはこちらです。
パンカーダ田園調布にいらしたときに、
少し足をのばしてみてはいかがでしょうか?
アンティーク家具にぴったりの
ペンとインク、そしてカードや便せんが
手に入れられること、請け合いです。
【お願い】
アサヒヤ紙文具店さんは、大人のための、とても静かなお店です。
入店の際はそのことをご配慮いただきますよう、お願い申し上げます。
by N









































































