修復士がアイテムに向き合うとき
イギリスから様々な状態でパンカーダに入荷したアイテム。
そんな家具たちをどんなふうになおしていくのでしょうか。
修復士 S
「触りながら考えます。
即興というか、その場その場でやるべきことを考える。」
「大きなトラブルには注目するけれど、
そこが他との兼ね合いでそうなっているのか、
そこだけの問題なのかは修復をしながらわかるので、
流れに任せて、修復します。」
「修復跡からは、いろいろなことがわかります。
素人が修復していたり、プロでもおざなりな仕事をされていることも
けっこうあるんです。」
「いい加減に直してしまっているのをみると
家具がかわいそうになります。
前の修復のミスを直すことも大事だと思います。」
「また、修復を進めている間に状況が変化することもよくあります。
例えば、ニスを塗って、そのとき仕上がりに満足できなくても、
次の日に乾いてみたら、
思った通りの塗装の仕上がりになっていた、
あるいは反対のことも。」
「昨日やったことが今日には違った結果になっていることも。
自分たちがやった仕事に時間という要素が加わり、
違った結果を生むことになるというのが修復のむずかしさであり、
楽しいところでもあります。」
「よく、修復にはセンスが必要といわれます。
それは一つ一つすべて違っているものを直すには、
マニュアルは役に立ちません。
直しの基本は絶対に必要であっても、
あとは修復士のバランス感覚みたいなところに
頼らないといけないから。」
「お客様のもとに行ったときに、がっかりさせたくない。
パンカーダで買って本当に良かったと思ってもらえるように
修復しています。」
「お客様とお話しできるのは自分たちにとっても、
モチベーションを保つのに必要なことです。」
修復士 T
「まずは構成を決めてから、手をつけます。
最初に、その家具の生まれた時のことを考えます。」
「最初の製作者がどんな家具にしたいと思っていたのか、
それが歴史の中でどう変化し、この場にあるのか、
それを意識すると、素直に直すことができる。」
「ただ、決めてはみるものの、上手くいかないことが
ほとんどです。」
「最初はこうだったのかもしれないと予測し、
それに近い形を目指そうと、修復を始めるのですが、
いつも予想外のことが起きます。」
「こっちの直しをしようと、別の場所に手を付けると、
そこではそうなっている理由があり、動かせない。
そうなるとまた別の方法を考えなければいけないんです。」
「同じセットのチェアでも一つ一つすべて状態は違っています。」
「最終形を想定して進めても、どこまでできるのかは
難しいところ。やれるところまでやるだけです。」
「修復ではバランスが一番大事だと思っています。」
「アイテムのアンティーク的な風合いと
家具としての強度や機能性、
一つ一つに向き合いながら、直していくのは
大変ではありますが、やりがいもあります。」
「パンカーダは一つの家具を一人の修復士が担当します。」
「もちろん、お互いに問題点を相談しあい、
修復の方針はスタッフ全員で決めることも多いのですが、
最終的には一人の修復士が責任を持って、
その家具を最初から最後まで修復しています。」
「一人ですべて担当するのはいろいろやれるので、
楽しい面もあります。
反面、責任を持つという点でプロ意識が必要。」
「アンティークという価値にもこだわりますが、
最終的にはお客様に喜んでもらえるには
どうしたらいいかを基準に修復しています。」
普段は裏方の修復士ですが、お客様に喜んでもらえる仕事を
と毎日頑張っています!!
by T
工房が店内にある理由
決して広くはありませんが、パンカーダは工房を店内に設置しています。
アンティークには修復がつきもの。
修復によって、その家具が生きもすれば、死んでしまうこともあります。
どんな修復士がどんな場所で何をしているのか、
お客様に目で見て確かめていただく、
それがパンカーダのこだわりです。
一番喜んでいただけるのは、買う前に、気になるところを、
その場で修復士が対応し、相談できるところ。
アンティーク家具は、アンティークであるがゆえに、
現代工業製品と同じようなクオリティーを提供することは難しい商品です。
とはいえ、修復士は可能な限りその家具が一番良い状態に
なるよう工夫し、ベストを尽くしています。
現時点で、そのアイテムにできる最大限のこと、最小限のことを
バランスを考えながら、修復しているのです。
アンティーク家具を初めてお求めになるお客様にとって、
たくさんの不安があるのだと思います。
それを直接手をかけた修復士に聞いて確認いただける環境、
パンカーダのこだわりです。
またお客様にどんな修復をしているのか、
その場でご覧いただけます。
商品として並んでいる時とは違った視点で、
家具をみていただけるのではないでしょうか?
パンカーダにご来店いただくお客様は、
アンティークとしての風合いを大切に思い、
アイテムそのものを愛おしんでくださる方がほとんど。
そういったお客様とのお話の中から、知恵をいただいたり、
工夫が生まれることもたくさんあります。
お客様とのお話が長引くと、修復士の残業も多くなりますが、
そんなこと全く気にしない2人です (≡^∇^≡)
ぜひ何かお聞きになりたいことがございましたら、
お気軽にお声をおかけください。
by T
アンティーク・スタイリング アップ致しました。
アンティーク・スタイリング Vol.39 アップ致しました。
遥か昔からひとは火を燃やして明りとし
寒さから身を守ってきました。
そんな火を家の中にとりこんだのが、暖炉。
炎の前では誰もが少し心を開き、ゆったりとした気持ちになれる・・・
それは身体が憶えている昔の記憶のなせる技なのかもしれません。
暖炉の前で受け継がれる、小さなストーリー。
この寒い季節、貴方が暖かい場所で
読んで頂いていることを願いつつ、お届けします。
by N
行ってきました♪ ゴヤ展
紅葉が鮮やかな上野恩賜公園内の国立西洋美術館で
開催中のプラド美術館 ゴヤ光と影展 に行ってきました。
すっかり紅葉していた上野公園
国立西洋美術館
フランス人建築家ル・コルビュジエ(1887-1965)の設計なんですよね。
身近にヨーロッパの美を感じられる機会があるのは
本当に幸せなことです♪
「着衣のマハ」
やはり素晴らしい (≡^∇^≡)
首席宮廷画家として登り詰めた巨匠フランシスコ・デ・ゴヤ。
華やかな王侯貴族や廷臣の肖像画もさることながら、
侵略戦争による悲惨な現実と人間の残虐性を
幻想的に描いた後期の作品も見ごたえがあります。
ミュージアムショップはコラボが多く、楽しいです~
人間の光と影
考える人をみながら、いろいろ考えてみるのも楽しいものですね。
by T
千葉県 M様 チャーチチェア納品
千葉県の緑豊かな住宅街にお住いのM様に、
チャーチチェアを納品させて頂きました。
M様より、嬉しいお言葉を頂いたので
ご紹介しますっ!!
「チャーチチェアが届いてから、玄関を開けるのが楽しくなりました。
この子が玄関に居てくれると、無機質で寒々しかった玄関が、
柔らかくて、温かい・・・
そんな空間になりました。
ずっと昔から、こうやって人々の心を和ませ
そしてこれからもずっと、私たちを癒してくれるこの子。
愛おしい限りです。
こんなに愛着を持てるのは、やっぱりアンティーク家具が持つ魔法ですね。
そしてもう1つは、パンカーダのスタッフさんたちの
家具への愛情が私にも伝染したのでしょう・・・。
家具を愛でる心、そんなスタッフさんの姿勢が
パンカーダさんの家具の魅力を一層高めているんですよね。」
とのお言葉を頂きました。
ご来店いただくたびに、じっくりとひとつひとつの家具を
いとおしげにながめていくM様。
そんなM様とお話をさせていただくのは、
スタッフにとっても心なごむひと時ですっ!!
M様、この度は有難うございました。
またパンカーダに遊びにいらしてくださるのを楽しみのしております。
by M
格闘の中から
ひとつひとつコンディションが違うアンティーク家具。
たいへんなことも多いと思いますが、この仕事をしていて
良かったことはどんなところなのでしょうか。。。
修復士 S
「毎回、悩みの連続です。
自分の思った通りになることはほとんどありません。
方針を決め、いざ手を付けてみると、別のところで問題が起きる。
ただ、迷いながらも修復を進め、その物自体の素晴らしいところが
うまく引き出され、想像以上の完成形をみせられたとき、すごく感動します。
自分がすごいというのでは全然ないんです。
そのものが持つすごいところが出てきてくれた時、
本当にうれしいですね。
製造者の意図がわかったときもワクワクします。
また、修復跡からは、そのときの修復士の人格もわかったりします。
その家具が大事に使われてくる中で、傷や環染み跡なども
それができたときのことを思うのも楽しいですね。」
修復士 T
「恥ずかしい言い方ですが、この仕事にはロマンがあります。
過去から受け継がれ、自分がかかわる今、現在があり、
未来というこれからがある。
この家具がどんな人のもとで時を経て、
どんな人に受け継がれ、新たな歴史を刻むのか、
家具の歴史に思いを馳せるのも楽しいです。
イギリスアンティーク家具の修復という仕事を選ばなければ、
外国はあくまでも旅行先でしかないのでしょうけれど、
自分にとってはヨーロッパの文化や人は身近な存在であり、
向こうの知人・友人は財産だと思っています。
そして、この仕事は苦労の連続でもありますが、
決して飽きることはない。
一つ一つから課題を与えられますが、
日々、これからもずっと勉強できる。
そういうところにやりがいを感じますね。」
価値あるモノを未来につなげていく仕事。
修復という仕事には、どんなことが起きてもあきらめない不屈の精神、
あくなき探究心、そして、ものを大切にしようとする優しい心、
それが必要なのだと2人のコメントから感じました。。。
by T
きっかけは~~フジテレビ! ではありません
パンカーダには修復士が2名おります。
若くはありますが、これまでにたくさんの修復を手掛け、
修復技術は高く、パンカーダの屋台骨を支えています。
この仕事に就くきっかけを聞いてみました。
まずは 修復士 S
「10代のころ、たまたま見ていた世界ウルルン滞在きというテレビ番組で
修復の仕事を初めて知りました。
家具を修復するために、同じ材質のものが見つかるまで、
何年でも待つという気の長い仕事。
こんな仕事もあるのだなぁと感動した覚えがあります。」
「この仕事に携わるようになったのは、手先が人よりも器用だったこと、
歴史が好きだったことが大きいと思います。」
「家具ひとつひとつに歴史というか、記録が残っている、
製作者の思い、使ってきた人の生活、、、
その記録をこれからも残していけたらと思います。」
もう一人の修復士 T
「学校ではデザインを学び、モノ作りに携わろうと思っていました。
ただ、モノづくりとは何なのかを考えたとき、
売れるようにするために、壊されることを前提にモノをつくること、
それがいいことなのかどうなのか疑問に感じてしまったのです。」
「一生をかけるなら、壊すためでなく、生かすための仕事をしていきたいと」
「それで絵の修復を学びに、イタリアへ留学しました。
絵だけでなく、額縁、家具など工房でさまざまなものの
修復技術を習得しました。」
「イタリアには個人宅などの普段の暮らしの中に素晴らしい家具が眠っています。
それを個人個人が当たり前のように直し、次の世代に大切に受け継いでいる。
本当に素晴らしいものをこれからも大切に受け継いでいけるように
修復したいと思います。」
普段はあまり語らない工房スタッフですが、
これからも修復について語って頂きます~
by T
修復(レストレーション)とは
修復とは、アンティーク家具をいちばんよい状態にすること。
一つ一つ状態が違う家具は、修復を始めてみないと
何があるのかわかりません。
機能性を高めつつ、アンティークとしての価値は残す。
アンティーク家具の修復は、機能だけを回復させる修理(リペア)と違って、
長い年月を経て生じた独特の色艶や風合いを損なわずに、
機能を回復させるものです。
本場イギリスでは、実用的にとても使えないような状態でも、
オリジナル本来の姿に価値があるとする考えから、
ほとんど修復しないことも。
修復の見極めは難しく、骨董的・美術的価値を残しつつ、
実用性をどこまで高めるかは一つ一つの家具に向き合って
決めていきます。
修復は、主に「木工」と「塗装」の二つの作業があります。
【木工】
パンカーダでは、大切に永く使い続けていただきたいという思いから、
機能を回復させるために必要な木工作業を行います。
パーツごとにばらして組み直しを行うこともありますし、
強度を増すために添え木をしたり、欠けたモールディングを補ったり・・・。
家具と対話しながらの作業となります。
【塗装】
パンカーダの塗装は価値を高めるための光り輝く仕上げというより、
オリジナルの、アンティーク家具ならではの風合いを
最大限に引き出すことに配慮し、
シュラック系のニス塗装を手作業で行う事を基本としています。
仕上げは蜜蝋の成分を主体としたビーズワックス。
お手入れすればするほど、更に良い風合いがでる仕上げです。
もちろん他にもファブリックの張替え、ガラスの調整、金具の付け替え等
家具にかかわる全ての工程に関する知識が
必要なのは言うまでもありません。
なによりもパンカーダでは、長い年月を経て、
今日に受け継がれてきた家具を、
これからもずっと引き継いでいってほしいという思いを込めて、
次世代につながる修復を心がけています。
アンティーク家具は、使えば使うほど、年月を積み重ねるほどに、
味わいが増してゆくもの。
ずっと大切にしていただけるように修復士が
誠心誠意できる限りのことをやっています。
修復士が常駐しておりますので、
いつでもお気軽に家具についてご相談ください。
by T
クリスマス&年末キャンペーンのお知らせ
もうすっかり街は師走の顔になってきました。
2011年もあと少し。
皆様にとってはどんな1年でしたでしょうか?
パンカーダにとっては、沢山の素敵なアンティークと、
さらに素敵な大勢のお客様に出逢えた一年だったような気がします・・・。
そんな1年の感謝をこめて、12月10日より
クリスマス&年末キャンペーンを開催致します!
期間は12/10(土)~12/27(火)。
■グリーティングカードプレゼント!
ご来店の方にもれなくクイズつきグリーティングカードをプレゼント。
ご自身でお楽しみいただくのはもちろん、そのままプレゼントにされても素敵です。
■クイズゲームに是非ご参加ください!
グリーティングカードのクイズにお答えいただいた方の中から
抽選で素敵な商品を差し上げます。
■店内限定SALE開催!
一部商品がとてもお買い得になっております。
(現金またはお振り込みによるお支払いでお願いいたします)
是非店頭にてご確認下さい。
パンカーダならではのお楽しみを沢山ご用意して
皆様のお越しをお待ちしております。
寒い風のなかでも、店内はしっとりと暖か。
是非お誘いあわせの上、お出かけ下さい。
by N




















