手相物語(コンサル編)~旅館訪問 | 和顔工房(わげんこうぼう)

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和顔という言葉は、「大無量寿経」 の言葉「和顔施」「和顔愛語」に由来。穏やかで温和な表情、顔つきや言葉遣い。穏やかで親しみやすい振る舞い。のこと。どんなに苦しい時でも、「和顔」がその状況を突破する鍵になる。

その手相家の名前は、安倍吽馬易(あべのうんめい)という。

11月18日、吽馬易は、予約していた〇〇旅館に向かいました。

女将のさゆりさんが切り盛りしている旅館です。

さゆりさんとは、吽馬易が、前に手相を観させていただいた方でした。
(前回までのエピソードは、密教手相家:安倍吽馬易物語~旅館の女将 をお読みください。)

実は、手相を観させていただいた日に
お礼のメールをさゆりさんから頂いた数日後、
ご主人さんの手の平の写真もメールいただき、
アドバイス差し上げていたのでした。

ご主人さんは、確か、末期のがんだということでしたが、
手相からは、まだまだ人生のシナリオが書いてありました。
確かに、今のままでは、そのシナリオをブチっと切るように、
生命線や運命線を横切る線がありました。
一般にこういった線を障害線といって、よくない相ととらえるのですが、
吽馬易は、その線についての解釈が若干違っていました。

吽馬易は、一見よくないと思われる状態を使ってよくするということが得意でした。
たとえば、「頑固な性格を使って頑固な性格を柔軟にする。」
どうするかというと、「頑固に柔軟にすることを頑固に行ってもらうのです。」
結果的に、「頑固なのか、柔軟な考えを持っているかわからない状態になっていくのです。」
ちょっとたとえがわかりくにいですが、
障害と思われることを使って、障害を解消してもらうのです。

がんになられる方の多くに頑固な性格を示す手相の相が見受けられます。

さゆりさんのご主人さんにも、同じような線がありました。
そこで、頑固に、あるひとつのことをやっていただいたのです。
これは、身体のことについて、
いつもお願いしている〇〇さんから教えてもらったことなのですが、
これだけを頑固に続けていただいたのです。

吽馬易は手相を観ることだけしかできない不器用なやつでは、ありますが、
物事の事象の根っこをすぐに見極めることには、長けていたのでした。

旅館に着くと、なんだか、車も多く、バタバタしている様子、
女将のさゆりさんと若女将が、出迎えてくださいました。

吽馬易が、軽く頭を下げ、言葉が聞き取れないくらい早口で、
挨拶し、私にかまわず、他のお客様をおもてなししてほしいと手振りで、示しました。

お店などに入ると、そのお店の勢いがわかります。
勢いとは運気みたいなものですね。

伺った旅館の勢いは、とても温かく、ゆったりとしながらも、
凛としたエネルギーと、やわらかいエネルギーに満ちた、
癒しの場所になっていました。

どうやら、お客様に何を提供するか?
というのが、
女将さんをはじめ、すべてのその旅館で働く人たちが
意識しはじめたのだろうと感じました。

吽馬易にとって、旅の楽しみは、お風呂・・・。

温泉につかることなんです。
おいしい食事よりも温泉なのです。

吽馬易は、旅館の中を一通り、回ってから、
温泉に向かいました。

吽馬易は、いつも、泊まる宿に着くと、
その宿の間取りや立地が気になり、一通り把握しようと、うろうろするのでした。

吽馬易と一緒だと、避難経路などを把握しているので、安心だと
友達に云われたことがあるくらい、必ず、把握していました。

吽馬易は、風水も占いを学ぶ際にちょっぴり、興味があり、
いつも、お店や、旅館などに伺った際、
勉強のために、間取りやコーナー、調度品などを観るのも
とても愉しみのひとつでした。

吽馬易は、美術品や骨董品もかなり好きで、
調度品の中に、光る品を見つけると、
時に、10分以上、立ち止まって見入っていることもあるのです。

そんな吽馬易が、温泉を目指して、
脱衣所の暖簾をくぐると、篭が置かれたロッカーがありました。

脱衣所で気になるのが、マット。
マットがびしょびしょであれば、
それだけで、かなり吽馬易のテンションは下がってしまいます。

湿気は陰気であるので、そこへの細やかな気配りがあると、
かなり印象がよくなるのです。

清潔感のあるマット、このマット、どこかで見た、
すぐに乾く抗菌性のマットだ。
風呂好きの友達から聴いていた噂のマットだった。

吽馬易は、細かいことが、時々、思いのほか、気になるのでした。

浴室は、普通の湯船でしたが、
なんだか、懐かしいような温かさを感じる空間でした。

温泉は、肌触りのいい、単純泉・・・。
吽馬易は、手足を伸ばして、「はぁー」と息を吐いて、
リラックスして、しばし、ボーと、湯船に身体をゆだねていました。

吽馬易は、疲れるといつも温泉で一時間くらい、
湯船に身体をゆだねて寝ることが
至福のひと時となっていました。

今回も、長旅の疲れが、あったのか、
30分ほど、湯船に浮かんでいたのでした。

かなりの長風呂の後、
部屋に戻ると、食事の用意がされていて、
帰られましたら、フロントまでご連絡をとメモが残されていました。

そのメモにも、
湯加減いかがでしたか?
ゆっくり、おくつろぎいただけましたか?
吽馬易さまの心も身体もほっこりするようなおもてなしが
少しでも届くよう、一同、心がけております。
女将 

と、手書きの和紙のメモ用紙に書かれていました。

手書きというだけで、
吽馬易はほっこり、心が癒されていくのでした。

小さなちょっとしたことに、気を配ること。
これが、一番、感動するんだなぁって、
改めて、女将から教わった吽馬易でした。

食事が終わって、一日の最後に、気分転換に、ロビーに、向かった吽馬易。
外を見ると、きれいな星空。

星空に誘われるように、外に出て、空を見上げる。
吽馬易は、一度、何かを見ると、だいたい2~3分は、じっと見続けているのでした。

ふと、後ろに気配を感じて振り返ると、
そこには、女将さんの姿が・・・。

女将のさゆりさんが、
「私たちの旅館、どうですか?」
と、静かに尋ねました。

吽馬易は、女将の顔をじっと観て、小さく、力強くうなずくだけでしたが、
そのうなずきの中には、
ここ数ヶ月の女将の想像できないくらいの努力を受け取り、
ねぎらいの気持ちがこもっていることを、
女将さゆりは、感じました。

これから、毎年、来てください。
そして、私たちの旅館のこれからを是非、見守ってほしい。
と、吽馬易に頼みました。

吽馬易は、ちいさくうなずき、また、
目線を星に向けました。

吽馬易にとって、このような出逢いがなによりうれしいのです。
そのためなら、いつでもアドバイスを差し上げるのです。

吽馬易は、これから、毎年、
さゆり女将の旅館を訪れるのでした。


(この物語は、すべてフィクションです。登場する人物、その他、すべて架空のものです。ただし、手相に関する記述については、できる限り鑑定の際に用いる内容に準じております。)

 

 

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