化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常 -195ページ目

アノマロカリスの触手出品中

下の記事で紹介したアノマロカリス,
姿だけではなく触手も様々です。

現在,そんなアノマロカリスの触手を
ヤフオクに出品しています。

トゲくっきり! 澄江動物群 アノマロカリスの触手
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-アノマロカリスの触手
アノマロカリス・サロンの触手のように,
トゲの先端がいくつにも枝分かれしているのが,
はっきりわかります。
また触手の節も確認できます。
良質な逸品です。

アノマロカリス類大集合

カンブリア紀最強の捕食者,アノマロカリス類。
体長数cmが主流だった当時の動物たちの中で,
大きいものでは体長1m以上と,異様な大きさを
ほこります。

アノマロカリス類ではアノマロカリス属を含め,
いくつかの属が知られています。
それらの属に共通するのは,
頭部の前方にある大きな触手,飛び出した眼,円形の口,
体の横に飛び出した何枚もの大きなヒレです。

触手だけなら多数発見されていますが,
全身が復元可能なものとなると,
6種類しかありません。

その6種類を紹介したいと思います。

アノマロカリス類の中で最初に発見された,
アノマロカリス・カナデンシス。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-アノマロカリス・カナデンシス

頭部が細長く,眼がものすごく飛び出しています。
触手の各節には,3又に分かれたトゲが
1対ずつついています。

澄江から発見されているアノマロカリス,
アノマロカリス・サロン。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-アノマロカリス・サロン

尾部から2本の非常に長いトゲが伸びています。
また肢があったとも,考えられています。
触手についたトゲの先端は,
いくつにも枝分かれしています。

ずんぐりむっくりしたアノマロカリス類,
ラガーニア。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ラガーニア

他のアノマロカリス類と違って,
尾部の3対のヒレが伸びてはいません。
触手についたトゲは櫛のようになっており,
他の動物を捕まえるよりはプランクトンをかき集めるのに
適していたとも,考えられています。

澄江から発見されているアノマロカリス類,
アンプレクトベルア。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-アンプレクトベルア

幅の広い体をしていました。
アノマロカリス・サロンと同様,
尾部から2本の長いトゲが伸びています。
付属肢の後ろから3番目の節についたトゲは
非常に長く,
付属肢の先端にはカーブした3つのトゲがついていました。

同じく澄江から発見されているアノマロカリス類,
パラペイトイア。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-パラペイトイア

ヒレの下に肢があります。
他のアノマロカリス類と違って付属肢にトゲはなく,
3本の指のような突起がありました。

2009年に全身像がわかったアノマロカリス類,
フルディア。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-フルディア

頭部の前方から3つに分かれた
大きな甲羅をもっています。
体の一部は約100年前に発見され,
甲殻類のような生物の一部と考えられていました。

おまけ・・・

アノマロカリス類には含まれませんが,
アノマロカリス類と似た特徴をもつ生物が
デボン紀の地層から発見されています。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-シンダーハンネス

シンダーハンネス。
頭部はアノマロカリス類に似ており,
大きく球状に飛び出した眼,円形に開いた口,
いくつもの節に分かれてトゲの付いた1対の触角を
もっていました。
触角のトゲは垂直方向だけではなく
水平方向にも伸びていました。

---
今日もご訪問ありがとうございます。
応援よろしくお願いします。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-人気ブログランキング

澄江の本物ハルキゲニア

この下の記事で紹介したハルキゲニア。
バージェス頁岩では全体の0.1%しか産出しないとか。
その存在も「幻」。
博物館にでも行かなければ,まず見られません。

とことが今回,
そのハルキゲニアを仕入れることができました!!

ハルキゲニア001
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ハルキゲニア001
澄江のハルキゲニアです。
背中にトゲ,体の下には肢があるのが確認できます。
左側の膨らんでいる部分はおそらく,頭部。
また確証がないので商品説明には書いていませんが。
おそらく左上の面が出ているものと思われます。
それぞれのトゲの下,肢の付け根あたりに突起が確認できます。
おそらく体の上に出ているのが右側のトゲで,
その下にある突起が左側のトゲではないかと。
あくまで私の印象ですが。
どちらにしろ,素晴らしい標本であることは
間違いなし!
ふぉっしるおすすめの逸品です。