医療への貢献 -4ページ目

腫瘍

「お父さんは元気なのですが、今まで大きくならなかったガンが、少し大きくなってきていると医者に言われたそうです」

数日前に、私の知人から電話があった。

記録を見ると約2年前に、その方のお父さんが腎臓ガン末期、肺にも転移、余命3ヶ月と主治医から告知を受けたと相談を受け、インデューサーとメシマコブを組み合わせたものを使用してもらっていた。


その組み合わせを考えたのは、ある実験からであった。

キノコ系のベータグルカンは免疫増強作用があり、腫瘍に一定の効果がある、との認識で、インデューサーとの違いを調べていた。

まず、素材の構成成分についてはインデューサーには、ベータグルカンはほとんど存在しないことがわかっていた。

ベータグルカンの含有量が多いものは、霊芝、舞茸、シイタケなどであったので、それぞれインターフェロン産生値で比較した実験を小島先生が既に実験をやっておられた。

結果は、インターフェロンという観点で比較すると、それぞれのキノコは半分~4分の1以下であり、歴然と差が開いていた。

そこで我々は、ベータグルカンの中でも抗腫瘍性が高いとされるベータ1-3、1-6グルカンを豊富に含む、酵母菌由来のものを比較実験することにした。

まず、実験犬を使用して、免疫活性の一つの指標であるNK細胞活性を測定した。12頭を使用し、それぞれ6頭に、インデューサー投与群と酵母菌由来投与群とし、更に6頭のうち2頭は、コントロールとした。

結果は、どちらも投与後2時間あたりから、NK細胞の上昇がはじまったが、酵母由来は緩やかなピークを有する活性を示したが、インデューサーは、ハッキリしたピークは有する活性を示した。活性値は酵母由来のものが、3分の2程度であったことから、細胞性免疫はどちらも増強をするがインデューサーの方が、明らかに増強作用が強かった。


そのことから、インデューサーは、ベータグルカンなどを多く含むキノコや酵母系のものとは、違うメカニズムで免疫を活性化していると推測した。

しかし、両方とも細胞性免疫を活性化することから、メカニズムの違いによる相乗効果が得られるのではないと推測し、腫瘍の場合は、キノコ系と組み合わせた方が良いのではないかと考えた。

キノコ系の選定にあたっては、エビデンスを中心に調査した結果、PL8株のメシマコブがエビデンスが豊富で、信頼性が持てた。

(PL2、5株のメシマコブは韓国では抗がん剤と認可されるなどエビデンスが豊富であったが、その後認可が取り消されたり、一種の危うさ?を感じた。別に差別するわけではないが、韓国というお国柄は中国よりはマシ、という程度の認識で、論文の盗用や偽造などは多いから私はあまり信用していない)


以上の理由で、その知人のお父さんに、インデューサー+PL8メシマコブを使用してもらっていた。

使用開始後、3ヶ月でも本人は食欲、日常生活面でも何ら普段と変わることなく過ごし、検査でも

腫瘍のサイズはやや縮小しているとのことであった。

それから2年間、夜は晩酌をし、旅行をしたりで、充実した生活を送られて来たとのことであった。

その知人からの報告では、その間腫瘍のサイズは変わらなかったそうだ。


しかし、今回の連絡では、とうとう腫瘍が増大に転じた、とのことであった。

こればっかりは何ともいえないのだが、ある期間、ある薬理的な効果で腫瘍の進行を止めていた場合、それが増大に転じると、その効果は及ばない傾向が臨床的に観察されることがある。


「今回ばかりは、もう効果を期待できないかもしれません。違う組み合わせを検討しますが、間に合うかわかりません。」と率直に答えるしかなかった。


知人は「でも2年間生きることができました。その間とても元気だったし、それだけでもほんとに良かったです。お陰さまでその間に親孝行もいっぱいできました。」と言ってくれた。


少々うれしさと悲しさで複雑でしたが、確かにこの件に関しては、役に立てたのかな、とも思った。

もともとガンを治すものは、現在では存在しないのだから・・・。

延命と日常生活の保持ができたことだけでも、貢献できたのか?


腫瘍について、健康食品を期待する方は、多いと聞く。藁をも掴む気持ちは理解できるが、治るものは、ないのである。(今は)

延命もしくは食欲が出てくるとか、その手の臨床所見であれば、私も多く見てきた。

今は、その程度のものなのだ。あまり業者の宣伝に惑わされずにしてもらいたい。


そして心をしっかりもって、常に積極的な心で、最後まで生きて欲しいと祈る次第である。











インターフェロンとインターフェロン・インデューサー②

インターフェロンの禁忌:

免疫には細胞性免疫と液性免疫がある。

細胞性は、マクロファージやNK細胞、好中球などであり、液性免疫は抗体を産生するB細胞とくくられている。

T細胞には、免疫の司令塔ともいえるヘルパーT細胞があり、これがサイトカインなどとの相関により、ヘルパーT細胞1型(Th1)と2型(Th2)に、さらにキラーT細胞に分化する。


Th1とTh2は、正常であれば体内でそのバランスを恒常的にとっているが、いろんな原因によりバランスが崩れると、Th1優位、もしくはTh2優位という状態になる。


Th2が過剰になると、抗体産生も過剰になり、その抗体過剰の結果、炎症が起きる場合がある。

花粉症やⅠ型アレルギーなどは、その典型でIgEという抗体が過剰となり、それが肥満細胞のレセプターにくっつき、異物(抗原)と結合すると、肥満細胞は脱顆粒を起こし、ヒスタミンやロイコトリエンなどの強力な酸化物質を放出する。これが組織に炎症を引き起こす原因となる。


一方、Th1が過剰に傾くと、自己免疫疾患といわれるリウマチや膠原病、Ⅰ型糖尿病など、自分の細胞を自分の細胞が攻撃し、組織にダメージを追ってしまう。

(病気の原因はこれ(Th1)だけによるものではないと思うが)

対処としては、免疫抑制剤や抗炎症剤やステロイド剤投与となる。かなりコントロールはできるが、根本解決とはならず、国から難病指定を受ける疾患も多い。


インターフェロン製剤は、細胞性免疫優位(Th1)の状態を亢進させるので、自己免疫疾患に対しては処方となっていないことが多い。

しかし、インターフェロンでの効果についての報告はいくつか散見できるが、免疫抑制剤との併用などはしていないことが多い。



インデューサーは??:

では、インターフェロン・インデューサーはどうなのか。

当然、高単位ではないがインターフェロンを産生するので、積極的投与とは思われない。


しかし、現実として、自己免疫疾患のリウマチと潰瘍性大腸炎で、それぞれ2例づつだが、症状の改善の報告がある。

これは、それぞれの患者が知らずに偶然、飲用を続けていて、改善が見られたので、報告してきたのだ。

それを聞いて、「なんで改善したの??」と不思議でならなかった。

結論から言うと、その理由は未だ謎である。


しかし、このインデューサーの特徴は、マクロファージが取り込んで活性を示し、それからインターフェロンを産生する。最初はα型のインターフェロンを出し、その後、インターフェロンγを出すことはわかっている。

インターフェロンαは、現在20数種類もあることが特定されているが、それぞれがどんな特徴で、どんな理由で出てくるのかは、わかっていない。

インターフェロンα製剤と、マクロファージが出す、インターフェロンαは、型が違っているとの報告もある。


またマクロファージが活性化すると、一般的な常識では、炎症反応が起きている局所には、マクロファージが浸潤して、更に炎症を惹起しているとされており、その場合にはマクロファージを活性化などしたら悪化すると考えられる。

しかし、最近では酸化型(炎症)と還元型(鎮静)のマクロファージの存在が確認されている。

それぞれが、どういう場面で、どんな働きを行い、どういう時に分化するのか、まったくわかていない。


まさに免疫学は、非常な進歩をしているものの、奥深さも膨大で、まだまだわかっていないことだらけなのである。

そんな状態の中で、研究開発を行なうならば、理論的な側面も考慮はするが、逆に臨床結果からメカニズムを推測していく価値観も、非常に重要に思えてならない。

そういう側面から研究が進めば、未だ無い、新しいことが発見されることもある気がするのである。

とかく、現代の医学はメカニズム偏重、そしてよりミクロな世界にばかり目を向きがちで、理論からはずれる現象が起きても、「それは、たまたまだよ」的なコメントで一蹴されて終わりとなることに違和感を覚えるのである。






C型肝炎ウィルス

「C型肝炎の知人に使用させたら、ウィルスが消えちゃったのよ」と、仲の良い獣医の先生から連絡があったのは、今から2年前のことだった。

非常にうれしいニュースではあったが、その頃の私は業界に染まってしまっていて「たまたま自然治癒しちゃったんじゃないの」、「他に因果関係があったんじゃないか」なんて、斜めに見られることに慣れてしまっていて、「まあ、そんな類のものかもしれないな」と、変に自分に言い聞かせてしまっていた。もちろん他の業務が多忙を極めていたことも一因としてあったかもしれない。


ジステンパーの症例が出てから数年間は、それでも理解をいただける、もしくは人間関係のできた獣医には、商品を使用していてもらっていた。

ジステンパーをはじめ、ネコのウィルス性鼻器官炎やネコエイズの発症抑制、ネコ白血病などには使用され、日常ルーチンに使用してくれる獣医も徐々に増えてきてはいた。しかし、データを提示していただく要請は、行なわずにいたのである。

その頃は日々売上に追われ、即売上に繋がる商品ばかりに重きを置かなければならず、更に著功を示す、他の商品も扱うようになり、その対応に追われ、あんなに喜んでいたインターフェロン・インデューサーを無意識のうちに後回しにしていたのであった。いわば宝の持ち腐れにしてしまっていたのである。


しかし、昨年末に「○○先生から聞いて電話をしました。私はC型肝炎を患っていまして、インターフェロンで治療を受けたのですが、副作用が強くて続けられませんでした。よければお宅の商品を試してみたくて・・・・」という年配男性から連絡が入ったとき、理由はわからないが、なんか直感的に「これはいけるかも!」と思うと同時に、今までの自分の愚かさに気付かされた。

「とりあえず、モニターになってくれませんか?」そういう私の問いかけに、「よろこんで。」という回答をもらった。


2ヶ月後に、その方から封筒が送られてきた。「あぁ、検査結果が出たんだな」といささか緊張して封を切った。

まず、挨拶の手紙が目に付いた。「お陰さまで、ウィルスの量が、3400から1200になりました。ありがとうございます。」という段落が目に留まり、さっそく医者からもらった検査データ表を確認した。HCV-RNA定量ハイレンジ法での検査結果であった。

しかし、約三分の一には減ったものの、まだ効果として扱うわけにはいかず、継続してもらうお願いをした。


その更に1ヶ月後、また封筒は届いた。今度は610に減っていた。モニター男性の喜びようは手紙からも伺えた。同時に自分も喜びに包まれた。わずか3ヶ月でウィルス量が82%減った。

これは効果として捉えてよいのではないかと思った。それはモニター中は、普通の生活を営んでもらい、他の健康食品やそれに類するものは、一切避けてもらっていたからだ。

わずか1例ではあるが貴重に思えた。さっそく小島先生にも連絡を入れた。

「それはわずか1例ですが、貴重なデータですよ」と返事をいただけた。「もう少し続けてもらいましょう」、それは自分も思ったことだった。

現在モニター4ヶ月目に突入している。そして更に他のモニター患者2名が加わり、合計3名のデータを収集中である。これからもっと症例数を増やし、臨床的な側面からエビデンスを確立していきたい。


現在C型肝炎に悩む人は、全国に200万人いるとされる。

薬剤も進歩して、今ではインターフェロン+レベトール併用療法で、効果の薄かったジェノタイプⅠ型患者も、奏効率は50%を超えて効くようになった。しかし、このモニターの方のように、副作用がひどくて脱落してしまう患者も、これまた多いと聞く。

そういう方々に、少しでも貢献出れば、本当に意義のある仕事となる。

それまであともう少し! 今度ははずさないゾ!