腫瘍 | 医療への貢献

腫瘍

「お父さんは元気なのですが、今まで大きくならなかったガンが、少し大きくなってきていると医者に言われたそうです」

数日前に、私の知人から電話があった。

記録を見ると約2年前に、その方のお父さんが腎臓ガン末期、肺にも転移、余命3ヶ月と主治医から告知を受けたと相談を受け、インデューサーとメシマコブを組み合わせたものを使用してもらっていた。


その組み合わせを考えたのは、ある実験からであった。

キノコ系のベータグルカンは免疫増強作用があり、腫瘍に一定の効果がある、との認識で、インデューサーとの違いを調べていた。

まず、素材の構成成分についてはインデューサーには、ベータグルカンはほとんど存在しないことがわかっていた。

ベータグルカンの含有量が多いものは、霊芝、舞茸、シイタケなどであったので、それぞれインターフェロン産生値で比較した実験を小島先生が既に実験をやっておられた。

結果は、インターフェロンという観点で比較すると、それぞれのキノコは半分~4分の1以下であり、歴然と差が開いていた。

そこで我々は、ベータグルカンの中でも抗腫瘍性が高いとされるベータ1-3、1-6グルカンを豊富に含む、酵母菌由来のものを比較実験することにした。

まず、実験犬を使用して、免疫活性の一つの指標であるNK細胞活性を測定した。12頭を使用し、それぞれ6頭に、インデューサー投与群と酵母菌由来投与群とし、更に6頭のうち2頭は、コントロールとした。

結果は、どちらも投与後2時間あたりから、NK細胞の上昇がはじまったが、酵母由来は緩やかなピークを有する活性を示したが、インデューサーは、ハッキリしたピークは有する活性を示した。活性値は酵母由来のものが、3分の2程度であったことから、細胞性免疫はどちらも増強をするがインデューサーの方が、明らかに増強作用が強かった。


そのことから、インデューサーは、ベータグルカンなどを多く含むキノコや酵母系のものとは、違うメカニズムで免疫を活性化していると推測した。

しかし、両方とも細胞性免疫を活性化することから、メカニズムの違いによる相乗効果が得られるのではないと推測し、腫瘍の場合は、キノコ系と組み合わせた方が良いのではないかと考えた。

キノコ系の選定にあたっては、エビデンスを中心に調査した結果、PL8株のメシマコブがエビデンスが豊富で、信頼性が持てた。

(PL2、5株のメシマコブは韓国では抗がん剤と認可されるなどエビデンスが豊富であったが、その後認可が取り消されたり、一種の危うさ?を感じた。別に差別するわけではないが、韓国というお国柄は中国よりはマシ、という程度の認識で、論文の盗用や偽造などは多いから私はあまり信用していない)


以上の理由で、その知人のお父さんに、インデューサー+PL8メシマコブを使用してもらっていた。

使用開始後、3ヶ月でも本人は食欲、日常生活面でも何ら普段と変わることなく過ごし、検査でも

腫瘍のサイズはやや縮小しているとのことであった。

それから2年間、夜は晩酌をし、旅行をしたりで、充実した生活を送られて来たとのことであった。

その知人からの報告では、その間腫瘍のサイズは変わらなかったそうだ。


しかし、今回の連絡では、とうとう腫瘍が増大に転じた、とのことであった。

こればっかりは何ともいえないのだが、ある期間、ある薬理的な効果で腫瘍の進行を止めていた場合、それが増大に転じると、その効果は及ばない傾向が臨床的に観察されることがある。


「今回ばかりは、もう効果を期待できないかもしれません。違う組み合わせを検討しますが、間に合うかわかりません。」と率直に答えるしかなかった。


知人は「でも2年間生きることができました。その間とても元気だったし、それだけでもほんとに良かったです。お陰さまでその間に親孝行もいっぱいできました。」と言ってくれた。


少々うれしさと悲しさで複雑でしたが、確かにこの件に関しては、役に立てたのかな、とも思った。

もともとガンを治すものは、現在では存在しないのだから・・・。

延命と日常生活の保持ができたことだけでも、貢献できたのか?


腫瘍について、健康食品を期待する方は、多いと聞く。藁をも掴む気持ちは理解できるが、治るものは、ないのである。(今は)

延命もしくは食欲が出てくるとか、その手の臨床所見であれば、私も多く見てきた。

今は、その程度のものなのだ。あまり業者の宣伝に惑わされずにしてもらいたい。


そして心をしっかりもって、常に積極的な心で、最後まで生きて欲しいと祈る次第である。