今夜もせっせとエジプトの神話の登場神をプリントアウトし
息子の塗り絵の準備。
それにしても
なんだかよくわからないというか・・・・
ユニーク。
息子はそこが面白いのでしょうが
なぜに顔がワニ?
どうしたら虫が頭蓋骨になるの?
頭の上に王座が乗ってるなんて・・・
意味不明。
いや
意味を求めてはいけないんだと思う。
だって神ですもの。
さてさていろんな情報から息子が気になる顔がすごい神様たちを集めてみました。
◆セベク(Sobek)神 ワニは豊穣の神◆
ワニの姿、頭上の冠の緑色は
ナイル河畔の植物
セベク神の聖域は、ファイユーム地方という、大きな湖とその周りに広がる湿地帯でした。
湿地帯にはもともと、ワニがたくさん住んでいたので、守護神がワニの姿にされたのは、ある意味あたりまえのことなのでしょう。
ところが、この地方は水が豊富で、しかも水位も低かったので、灌漑工事によって巨大な農作地帯へと変化することになりました。
エジプトは乾いた砂漠がほとんどですから、緑がいっぱいで実り多いファイユームは神々の特別の寵愛を受けたように見えたのではないでしょうか。
湖に住んでいるセベク神と、その眷属のワニたちは、いつのまにか豊穣の神になっていたそうです。
古代エジプトでは、ワニは豊穣や、ナイル川そのものを象徴し、テーベではワニの頭部を持つセベク神の信仰が盛んでした。
神殿ではワニが飼育され、神官が餌を与え、多数のワニのミイラが作られたそうです。
◆ケプリ(Khepri) フンころがし 太陽の魂◆
太陽神・ラーの形態の一つ
男性の体にフンコロガシの頭をもつ
ヘプリはケペルとも読み、この言葉は「魂」を表しています。ヘプリは太陽神の魂の化身でもあり、太陽の虫と呼ばれていました。
それは何故か。
フンころがしは、丸くしたフンを転がしてます。
これが、古代エジプト人から見ると、「太陽の卵」に見えたんだそうです。
太陽はもともと卵から生まれてます。
何より、フン転がしは、フンの中に卵を産み付けるさまが、無(動物のフン)から生まれてくるように見えました。
そこで、不滅の太陽の魂を象徴する生き物として、フンころがしは神様にされたのです。
◆メルセゲル(Meretseger) ヘビは墓守り◆
死者の守護者、王家の谷の守り手。
「沈黙を愛する女」、顔は蛇
この女神は黒と黄色で表されており、このまだら模様のヘビは、暗くて涼しいところが好きでした。
たとえば、墓の中。
◆ヘビが王家の守り手になった◆
ヘビの中で、王家の守り手はウアジェト女神とウラエウス女神です。
これらの女神たちは、聖なるコブラの神でした。コブラが蛇の中でも特別だという思想は各地にありますが、それは、鎌首をもたげで立ち上がった威嚇ポーズが、凛々しくてカッコイイからでした。
エジプトと言えば多くの人が思い浮かべるという目の図柄は、「ウアジェトの目」
これは、ホルスが父オシリスの敵セトを討つ時に奪われた左目のことです。
「ウアジェトの目」は、周期的に満ち欠けする月の象徴であることから、欠けた月が再び満ちるように
「失ったものを回復させる」「完全なるもの、修復されたもの」という意味があるそうです。
また「全てを見通す知恵」や「癒し・修復・再生」の象徴(シンボル)とされ
ホルス神が癒された目を父オシリス神に捧げたというエピソードから、供物の象徴(シンボル)ともされているそうです。
◆クヌム(Khnum) ヒツジ 人間づくりの神◆
羊の頭を持つ神、生命創造と洪水管理。
ろくろを回し粘土に魂を吹きこみ人間を作る。
雄のヒツジは、かなり生殖力たくましく、毎日でも一日何頭でも、雌のお相手をすることかできたそうです。
たくさん子供を作って、どんどん増えていく生き物だそうです。
だから、そのイキオイにあやかりたいと、人間の男性がちょっと邪な憧れを抱いたのだそうです。
◆トト(Thoth) トキ 知恵の神様◆
「知恵の神」「書記の守護者」
トキは、ナイル河の氾濫する時期になると、上流から下流の浅瀬にやってくる渡り鳥でした。水は川上から流れてくるのですから、当然、上流のほうが先に氾濫を起こします。
しかし、古代の人々はそんなこと考えずに、「トキがやってくると必ず氾濫が起こる。すごいなあ、未来が予測できるんだなあ」と、感心して、トキを崇めるようになったのだといいます。
♦タウエレト(Tawaret) 雌のカバの姿♦
大いなる母。
大きな乳房と護符「サァ」を持つ
本当にユニークですが
この画像を見ずに息子はまず塗り絵をします。
なので想像の世界は広がり
出来上がりはとてもユニークです。
この絵を見ながら神話の続きをしてあげよう。
きっとインディジョーンズの映画を見たくなるはず。
いや、ハムナプトラ?
いや、ナイトミュージアム?
今週末のDVDレンタルのチョイスが楽しみ♪