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柏木むつきです。
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「どうしたらもっとスムーズに保健室経営ができるのだろう」
「もっと生徒への対応が上手になりたいな」
「○○先生みたいにテキパキ動けるようになりたい」
「救急処置、もっとスキルをあげたいなぁ」
「保健指導のレパートリーを増やしたい」
「時間管理のコツが知りたい」
そんな風に願うことって、多くの人が抱くと思います。
「知りたい」
「やってみたい」
「なりたい」
そういう「願望」が人を成長させるといっても過言ではない。
(「成長しなければならない」わけではないとは私は思うのですが)
当然、現役時代の私も冒頭のようなことを考えていたわけで…。
色々な方法を試しました。
それこそ、専門誌を読んで知識をつけたり、
実践記事を試したり、
研修に行ったり、社会人大学にも通いました。
通信教育も受けたりしたな…。
本も買ったし、先輩養護教諭のアドバイスも聞いたし。
沢山のトライをする中で、
上手くいったことと上手くいかなかったときの違いはもちろんあって。
上手くいかなかった時って大体コレ↓
「特効薬」にこだわって、「自分」を見失っていた時。
「今すぐ使える」とか、
「明日から変われる」とか、
「生徒に効果テキメン」とか、
とにかく目の前ですぐ見える(確認できる)効果にこだわって、
とにかくそういう「正しさ」にすがるように、
ノウハウとか、マニュアルに傾倒していた時期は、
むしろ全然変われなくて、効果が出ない時の方が多かった。
だからこそ、上手くいかなかった時に
「どうしてうまくいかないんだ」
「どうせ私なんかがやっても意味がないのかな」
「最初から私なんかがやってみるなんて無謀だったんだろうか」
と自分を責めて落ち込んだり、
もっとひどいな、と思うのは、
「この生徒がダメなのか?(←これは本当に失礼)」
「この職場だから意味がないのか?(←これも本当に失礼)」
「原因は□□先生が担任/顧問だから?(←これも本当に…申し訳ない)」
なんて「外」の何かを責めたりして、
「特効薬」が効かないことに対してイライラをぶつけてしまっていたこと。
それにたとえ、
知識がついてもスキルが上がっても、
「こんなんじゃダメだ」
「こんなんじゃ評価されない」
なんて現状を否定したり、周りの目を気にしたりして、
さらに効果のある「特効薬」がないのかな、なんて思ったりして。
とにかくいつもしんどかったなぁと思う時期がありました。
確かに「特効薬」が必要な時もあるし、
それが功を奏する時はあるから「特効薬」自体を私は否定しない。
今すぐ「こたえ」が必要な場合だって世の中には沢山あるから。
だけど、別に「特効薬」だけにこだわる必要もないし、
ましてや「特効薬」だけが「正解」だとは限らない。
時間をかけてじっくりと「体質改善」を図る「漢方薬」のようなものが「正解」の時もあると思う。
「特効薬」=「こたえ」のある問いへの薬
「漢方薬」=「こたえ」のない問いへの薬
だとすれば、目の前の「問題」の「こたえ」に必要な薬は違うと思うのです。
そして大事なのは、
「目の前に起きている問題は「問題」ではない」ということを認識して、
今の自分に必要なのは、
「特効薬」なのか「漢方薬」なのか?
を自分の「心」で見極められることなのじゃないのかな、と思うのです。
目の前の問題(と思われること)の本質的な課題は何なのか、ということが分かれば、
「この部分には「特効薬」が必要だよね」
「この部分は「漢方薬」でじっくり取り組んでいく必要があるよね」
と「自分」との付き合い方が見えてくると思うんです。
私はYOUKYOUカフェって「漢方薬」みたいな場所にしたいと思っていて、
だからこそ「研修」的なものは扱わないようにしている部分もある。
じっくり、「こたえ」のない問いと向き合って、
「自分」の中の「こたえ」を見つけていく。
そんな時間と場所にできたら良いなと考えています。
(今月の一言はまさにコレ!)
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