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ぱちここと柏木むつきです。
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こちらの記事で少しだけ言及していた、「白衣」。
養護教諭の中には、
白衣を着る人、エプロンをつける人、何も着ない人…。
色々いらっしゃると思います。
特に決まりはないので。
「何で白衣着るんですか?」
「養護教諭って白衣着なくて良いんですか?」
と聞かれることが多いので、今日は私個人の理由を書いてみようと思います。
私は養護教諭時代の初日から最終日まで白衣を着ていました。
それには「私」の理由がありました。
①分かりやすいから。
緊急時に見つけやすいのはもちろん、大事。
私も保健室に常にいるわけではないので、
もし校舎内をうろついてる時に何かあった場合、
「養護教諭…いたいた!!」と少しでも早く見つけてもらうメリットがあるかな、と。
毎日、同じ色の同じ服を着ているわけではないので、
白衣を着ていれば、遠くからでも見つけやすいかな、と思っていました。
②保護者の方に認識されやすいから。
担任やクラブ顧問に比べれば密に関わる機会が少ない養護教諭。
白衣を着ていれば、何か話したいことがあった時に声をかけてくれやすいかな、と。
参観の時とか、貴重な機会ですのでね。
③「私」を認識してもらいやすいから。
①も②も大事な大事なことなのですが、
個人的にはこの理由が大きいかもしれません。
私は結構保健室以外をウロチョロしていることが多かったです。
(保健室、来室が少なくて暇だったので…。
暇にしていた理由、もちろんあります。また別の機会に…。)
合唱コンクールの時期は音楽室や体育館。
体育大会の時期はグラウンドや体育館。
何か行事があれば、格技室(武道場)や特別教室。
とにかく、生徒の「普段の姿」を見ることが大好きだったんです。
生徒を保健室での「点」だけで理解するのではなく。
担任や顧問から聴く「線」だけで理解するのではなく。
私自身の目で、耳で、子どもたちを「面」で立体的に理解したかった。
だからウロチョロしていました。
(ここまでは①の部分とリンクしています)
そうすると、
「あ、先生、またおるわ」
「先生って保健室にいるだけちゃうねんな」
「先生、見ているから頑張っちゃおうかな!?」
「先生って暇なのかな?」
「先生って結局何が仕事なんだろう!?」
なんて子どもたちが“何か”考えてくれるかな、と思って。
色々考えてもらえる結果として「私」の認識に繋がったらな、というのが理由です。
少しややこしいかもしれませんが、
養護教諭として学校にいるからこそ、養護教諭ではない部分でも子どもたちと向き合いたい。
「私」という一人の人間として、
「養護教諭」という肩書きではない「私」と子どもたちの「出会い」を感じたい。
だから白衣を脱ぐ…のではなく、だから白衣を着ていたのですよね。
「養護教諭」である私の養護教諭ではない「私」との出会いのために。
以上3つが「私」が白衣を着ていた理由です。
余談ですが、
私の勤務していた中学校では、
理科と社会の先生も白衣を着ていたので
皆で歩いている時は「白い巨塔」と笑われていました♪
もちろん、当然ですが、
「白衣を着なければならない」
なんてことは決してありません。
「うちの学校の養護教諭、白衣着ていないけれど、プロ意識あるのかしら!?」
なんてことは思ってほしくないです。
ただ、私は自分の中での理由が明確にあったからこそ、
「白衣を着る」という選択肢を取っていただけです。
あくまで「私」の想いをカタチにする一つの手段です。
手段には色々あります。
その多様性もまた、「自分」に還る大事なポイントなのだと思います。
(先日、教え子とランチに。
中学生だった教え子もあっという間に4月から社会人。早いものです。)
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