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一級建築士である私自ら設計&デザインした物件について書いてます。
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もう何年も前に引き渡しを終えたお客さんから、このようなご相談を受けました。
「今、隣の家が解体工事しているんですけど、そのついでにうちの土留めブロックの撤去もお願いしたんですよ。そしたら想像してた以上に金額が高くて…」
お隣さんの解体をしている業者に、ちょっとした工事を依頼したわけですね。
実はこのような話はよくあることです。
うちの会社も工事していると、ご近所さんから似たような依頼を受けることがあります。
住宅工事はご近所(特にお隣さん)にもそれなりの迷惑や不便をかけるので、そのような依頼を受けたら出来る限り良心的な価格で対応しています。
話を戻しまして、土留めブロック解体の見積もりがいくらだったかというと
5万円でした。
しかも工事はすでに終わっていて、工事後に金額を提示されたとのこと。
(普通は見積もり出して、了解を得てからの着工ですよね)
「で、土留めブロックはどれくらい撤去したんですか?」
と聞いたところ、
僅かのこの程度(赤ライン)だそうです。
※画像は実際の現場ではありませんが、ほぼこの大きさ。
「たっか!」
思わず叫びそうになりました。
しかも解体工事してるので、解体に使う道具も産廃用のゴミ箱も全て現場にあるんです。
なので工事原価なんて、数千円くらいじゃないでしょうか?
それをよくもまあ・・・
でも、一般の方からしたら、
「5万円?高い気もするけどそんなものなのかなあ…」
こんな感じで、支払ってしまうこともあるのではないでしょうか。
さらに見積もり明細を見ると「運搬・処分費」という項目が、2万円になってます。
ん??
運搬は・・・カットしたコンクリート片を、数メートル先のゴミ箱まで運ぶ作業のことかな。
処分費は・・・産廃ボックスに入れたらおそらく数百円かな。
なるほど、
私もこの仕事したいです。
これは解体工事に限ったことではないですが、相場の分かりにくい費用には、くれぐれも注意してください。
ちょっとおかしいな、と思ったら詳しそうな知り合いや他の業者に相談することをおすすめします。
ネットで調べてもある程度の相場はわかります。
ちなみに今回の土留めブロックの解体費用ですが、「それだけ」の工事でお願いするともちろん単価は高くなりますよ。
あくまでも、隣の解体工事の「ついで」ということや「お隣さん」という条件のもとでは、高すぎるのではないかという話です。
家づくりに関して、独自の目線で色々と書いてます
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