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一級建築士である私自ら設計&デザインした物件について書いてます。
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今まで何度か近隣トラブルの話を書いてきました。
今回はけっこう前のニュースなんですが、とても印象的だったので紹介します。
「ご近所トラブル!住宅地で高齢姉妹が大量の猫を餌付け。猫のフンなど迷惑を被る数件の近隣住民は、自分の敷地を水入りペットボトルでバリケード!
その総数は700本以上!これはすでに10年以上も続いているとのことです。」
なかなか衝撃的なニュースですよね…
水入りペットボトルに猫除け効果がないということは、今では多くの人が知っているのではないでしょうか。
最初は太陽の反射などでびっくりするらしいのですが、猫もすぐに慣れてしまい次の日にはペットボトルを素通りです。
さて、ニュースの続きですがここからが興味深い。
実は大量のペットボトルでバリケードを作っている住民たちも、この方法に猫除けの効果がないことを知っていたのです。(インタビューで応えてました)
それでも10年にわたってこれを続けているのです
ニュースで実際の映像を見ましたがカオスな光景でした…
さらにはペットボトルを塀の隙間などに詰め込み、猫が入ってくるのを防いだりしているとのこと。しかしこの効果も限定的で、猫はどこからでも敷地に入ってきます。
そして近隣住民たちは、自ら配置した大量のペットボトルで周辺環境や景観を壊していることも自覚していたのです。
大量の猫は減らず、さらにペットボトルで異様な街並みに・・・
なぜ近隣住民は、このような不合理な行動をとってしまったのでしょうか。
いくつかポイントがあります。
まずはペットボトルバリケードを配置した家が、一軒ではなかったこと。
近隣住民たちはこの事件(?)がきっかけで、妙な連帯感が生まれました。
なので効果がないと分かっていても、自分の家だけペットボトルを片づけることに気が引けてしまっていたのです。
さらにペットボトルを片づけてしまったら、猫の餌付けを事実上認めてしまったと高齢姉妹にそう捉えられてしまいます。
ただ10年もこのような状態が続いてしまっているので、近隣住民たちも意地になっていたのでしょう。
今さら引くに引けない!
このように感情的な行動や、下手に連帯感が生まれてしまったりすると人はついつい不合理な行動をとってしまうものです。
当事者たちには申し訳ないですが、とても興味深いニュースでした…
それと同時にご近所トラブルの解決の難しさもよく分かりました。
こちらも衝撃的な内容です
今更ながらインスタ始めました;
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