ご覧いただきありがとうございます。
一級建築士である私自ら設計&デザインした物件について書いてます。
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床面積が30坪前後の住宅って多いですよね。
4人家族を想定した間取りを考えたり、分譲された土地に合わせて設計したりすると自ずと30坪前後の図面が出来上がることが多いです。
ハウスメーカーの企画住宅においても床面積30坪が基本スタイルになっています。
では4人家族で30坪以下の住宅は狭いのでしょうか??
答えから言うと
決してそんなことはありません
設計次第では狭さを感じさせない空間を作ることができます。
では過去に設計した床面積26坪のお宅をご紹介。
この物件の床面積26.03坪(吹抜けは含みません)
LDKは16.5帖と決して広いとは言えません。
しかし実際には狭さを感じさせない解放感のあるリビングです。
広角レンズで撮影してるのも多少影響してさらに広く見えますが…
部屋を広く見せたい場合は白系の内装にすることが鉄則です。
ここでは壁を白い板張りと薄いブルーの壁紙にすることで全体的に爽やかで軽めの印象に。
ちなみに間取りはこんな感じです。
スタンダードで間取りだと思いますが、ただ1階の収納がやや少なめでしょうか。
これを機にモノを溜めない暮らしかたへ変えていくのもいかがでしょうか・・・
カーポートと建物が一体になってるのはちょっと特徴的ですね。
玄関ホールも特別広いわけではありませんが決して狭い感じもしません。
その理由としては天井が約2.7mあることが影響してます。
一般的な2.4mではまた印象が大きく変わってきます。
右はシューズクローク、完全な壁にせずにすのこ状にすることで閉塞感を軽減。
上部も開口になっています。
ダイニングも4人掛けテーブルが無理なく置けます。
片方をベンチにすることもちょっとしたテクニック。スッキリした印象になります。
ダイニングセットやソファはクラッシュゲートで揃えました。
値段の割に品質もデザインも◎
キッチンサイズは2500なので一般的なサイズです。
うちでは定番のIKEAのキッチン。
キャビネットのデザインがかわいい。
IKEAキッチンについては過去に何度か書いてます
洗面脱衣室&ランドリールーム
雨の多い地域なので物干し部屋は必須です。
洗面台はこれまた定番でリクシルのピアラを分解して造作。
この洗面台についてはこちらでも解説してます
ピアラ自体使いやすくてとても人気なのですが、デザインが・・・
なので一番安いピアラを分解してボウルだけ使ってます。
階段を上ったところにデスクスペース。
リビングと同一空間でありながらも、ちょっと集中したいときにちょうどよい距離感です。
4.2帖(クローゼットスペース含まず)の子供部屋。
うちでは子供部屋を設けるときは大体4.5帖で設計します。デスクやベッドの配置を考えればこれで十分です。
そのかわり勾配天井にして圧迫感を軽減させることが多いです。
ちなみに1階と2階で床材を変えています。気づきましたか?
1階はオーク材、2階はパイン材。普段長時間過ごすLDKなどには積極的にコストをかけます。
寝室にはダブルベッドを1台。
扉無しのウォークインクローゼットと、その上が小屋裏収納(床面積含まず)
寝室を寝るだけの部屋として考えればこの広さでも支障はありませんね。
寝室からは屋根付きのバルコニーに出られます。
ここでは洗濯物を干したり、夜な夜な星空を眺めながらビールを飲んだり…
外観はこんなイメージになりました。
写真が見つからず計画途中のCGパースですが・・・
建物本体は総二階なのでコストカットにもつながります。
駐車スペースやバルコニーがあることで建物自体は大きく見えますね。
いかがだったでしょうか?
「26坪でも案外広いもんだんなあ・・・」と思っていただき、家づくりの選択肢が少しでも増えてくれたら幸いです。
ちなみに30坪と26坪では一般的に数百万の価格差が出るはずです。
悩みますね・・・
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