この暑さ いつまで続くんだ…?

歩くのさえふらふら… やっとやっとで

足元がおぼつかない… 

どうなってしまったんだ?

もう心身とも ヘトヘト くたくただ…

 

そんな時、以前ブログに書いた「歩」

見返して 非常に元気づけられました。

辛い時こそ、一歩一歩を踏みしめていく

ことが大事じゃないか。

一歩を着実に踏むことの大切さ。

「歩」の歌詞から 改めて感銘を受け取り

ました。

 

        [歩]

  ♪肩で風切る 王将よりも

   俺は持ちたい 「歩の心」

   勝った負けたと 騒いじゃいるが

   [歩]のない将棋は 負け将棋

   世間[歩]がなきゃ 成り立たぬ

 

  ♪あの娘いい娘だ 離れもせずに

   俺を信じて ついて来る

   見てろ待ってろ このまますまぬ

   [歩]には「歩成り」の 意地がある

   いつか「と金」で 大あばれー!

 

  ♪前に出るより 能無し野郎

   吹けば一番 飛ぶだろう

   だけど勝負は 一対一よ

   王将だろうと 何だろと

   後にゃ引かない 俺の道

 

 

[歩]とは「踏みしめる」ことだと思います。

地面をしっかり踏むこと、それによって気持ちが

入って来るのです

ただスタスタと歩くのではない、気持ちを込めて

一歩を踏むことが大事だと知りました。

その思いで「歩」を聴くと、また新たな解釈が

生まれ 感動が深まると思います。

 

先ずは一番の歌詞-

 ♪世間[歩]が無きゃ 成り立たぬ

地に足を着けて 地道に働いている人々がいる

だからこそ人の世は成り立っている

気持ちをこめた下働きがなければ、世の中は回っ

てはいかない。

「歩の心」で 一歩づつ、気持ちを込めていきま

しょう。

 

次の二番、三番は、将棋という勝負事がテーマに

なっています。 が、人生訓としても とても教え

られるのです。

 ♪迷いもせずに 俺を信じてついて来る

一歩一歩の 地道な歩みを教わり、信じてついて

来る人が必ず現れる。それが次につながるのです。

 ♪[歩]には「歩成り」の 意地がある

  いつか「と金」で 大あばれー!

気持ちを込めた一歩一歩の積み重ね、それがいつ

かはチャンスを呼び込み 花咲く時が時が来るのです。

 

 ♪前に出るより 能無し野郎

  吹けば一番 飛ぶだろう

才能に恵まれなくても、体が虚弱でも、そんな事は

関係ありません。

 ♪だけど勝負は一対一よ

  王将だろうと 何だろと

  後にゃ引かない 俺の道

一歩一歩 物事に真正面から向き合っていく、その

心意気こそ何よりも大事なのです。

 

[歩]とは、一歩づつ気持ちを込めて 踏みしめる、

踏み込むこと。

困難にぶつかっても、先ず真正面から受け留める。

その上で方向を探り、気持ちを入れて一歩ずつ踏み

込むこと。

この連日の猛暑から 教えられた思いです。

 

「千と千尋の神隠し」でお馴染みの名曲

「いつも何度でも」

そのメロディーの美しさに 詩の奥深さと

メッセージ性が溶け合って、まさに ”神曲”

だと思います。

 ♪ゼロになる身体が 耳を澄ませる

  生きている不思議 死んでいく不思議

  花も風も街も みんな同じ 

 ♪悲しみの数を 言い尽くすより

  同じくちびるで そっと歌おう

 ♪粉々に砕かれた 鏡の上にも

  新しい景色が 映される

 ♪輝くものは  いつもここに

  私の中に  見つけられたから

 

人生を俯瞰し、何が大切なのかを達観した

歌詞が 随所に散りばめられているようです。 

 

この曲は何となく、高い空の向こうから地上

を眺めて歌っているように感じませんか?

そのはずで この曲は元来、木村 弓さんが

「煙突描きのリン」という作品に寄せて作ら

れた曲なのです。その物語とはー

主人公リンが 高い煙突に登って絵を描き、

震災で荒廃した街を見降ろして この歌を口

ずさみ 人々に希望を与えていく!

そんな気持ちが 詩に込められているのです。

そこから改めて「いつも何度でも」を聴くと

また新鮮な歌の響きが感じられるのではと

思います。  

 

   「いつも何度でも」

 

 ♪呼んでいる 胸のどこか奥で

  いつも心躍る 夢を見たい

  悲しみは 数えきれないけれど

  その向こうできっと あなたに会える

   繰り返す過ちの そのたび人は

   ただ青い空の 青さを知る

   果てしなく 道は続いて見えるけれど

   この両手は 光を抱ける

 

 ♪さよならのときの 静かな胸

  ゼロになる身体が 耳を澄ませる

  生きている不思議 死んでいく不思議

  花も風も街も みんな同じ

      ララ ランランラン ランララララ

      ランランラン ランララララ

    ランランララ ランラララ ランラララララ 

          ホホ ホッホッホ ホッホホホホ

    ルンルンルン ルホホホホホ

    ル ルルルルルールールル ルールールルル

 

 ♪呼んでいる 胸のどこか奥で

  いつも何度でも 夢を描こう

  悲しみの数を 言い尽くすより

  同じくちびるで そっと歌おう

   閉じていく思い出の その中にいつも

   忘れたくない ささやきを聴く

   粉々に砕かれた 鏡の上にも

   新しい景色が 映される

 

 ♪はじまりの朝の 静かな窓

  ゼロになる身体 充たされてゆけ

  海の彼方には もう探さない

  輝くものは いつもここに

  私の中に 見つけられたから

    ララ ランランラン ランララララ

      ランランラン ランララララ

    ランランララ ランラララ ランラララララ 

          ホホ ホッホッホ ホッホホホホ

    ルンルンルン ルホホホホホ

    ル ルルルルルールールル ルールールルル

 

*イラストレーター komatomenkoさんの絵をお借りしました

            ☆

 

「煙突描きのリン」の企画は、残念ながら当時の

時代性にそぐわないなどの理由から実現しません

でした。

けれど、様々な危機が叫ばれている現在にこそ、

「煙突描きのリン」は そこに希望を与えられる

作品になると感じます。

殊に「いつも何度でも」の前向きなメッセージが

天の声みたいに 苦境にある人々に届いていく

そんな場面を想像すると 素晴らしい作品になると

思います。

「煙突描きのリン」が この時代に再始動される

ことを待ち望んでいます。

 

 ☆ダズビーさんの 味わいある歌声もお勧めです

 

毎日 暑い暑い暑い… 暑過ぎて心身とも

くたくたで何もやる気が起きない…

そんな折、ジブリ映画の名曲たちを聴くと

パワーが伝わってきます。

中でも、

 ♪ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ さかなの子

このシンプルで口ずさみやすいフレーズに

惹き込まれていきます。

「崖の上のポニョ」の 美しくテンポの良い

メロディーに 元気がもらえるようです。

 

     「崖の上のポニョ」

 

ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ さかなの子

 青い海から やぁって来た

 ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ ふくらんだ

 まん丸おなかの 女の子

 

ぺ~タペタ ピョ~ンピョン

 足っていいな 駆けちゃお

 二~ギニギ ブ~ンブン

 お手てはいいな 繋いじゃお

  あの子と跳ねると 心も踊るよ

  パ~クパク チュギュ!

      パ~クパク チュギュ!

  あの子が大好き 真っ赤かの

 ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ さかなの子

 青い海から やぁって来た

 ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ ふくらんだ

 まん丸おなかの 女の子

 

フ~クフク いいにおい

 お腹がすいた 食べちゃお

 よ~くよく 見てみよう

 あの子もきっと 見ている

  一緒に笑うと ホッペがあついよ

  ワ~クワク チュギュ!

      ワ~クワク チュギュ!

  あの子が大好き 真っ赤かの

 ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ さかなの子

 崖の上に やぁって来た

 ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ 女の子

 まん丸おなかの 元気な子

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて「崖の上のポニョ」の詞の中身ですが、

子供向けの作品と思われて 余り深く語られて

いないようです。

しかしながら、私はこの歌詞にこそ 当たり前

のようで尊い教訓が有ると思っています。

 ♪足っていいな 駆けちゃお

 ♪お手てはいいな 繋いじゃお

 ♪あの子と跳ねると 心も踊るよ

 ♪一緒に笑うと ホッペがあついよ

 

人間は 手や足が自在に使えて素晴らしい

人間は 一緒に跳ねて笑って 好意を伝え合うこと

ができる

「人間に生まれて来ることは凄いことなんだ」

そんな人間への強い憧れを持って、さかなの子

ポニョは 崖の上までやって来るのです。

 

しかし、ポニョが人間でいられるには 厳しい

条件がつけられました。

ポニョを保護した宗介が ポニョに愛情を抱け

なくなったら、ポニョは 泡になって消えて

しまうのです。

でも、宗介は「魚のポニョも 半魚人のポニョ

も 人間のポニョも どんなポニョでも好きだ」

と真摯に応えます。 

大人たちは ポニョと宗介の間を認め、二人は

愛を誓いあって生きていく道を選んでいくの

です。

 

最後の歌詞では、

 ♪ポ~ニョ ポ~ニョ ポニョ 女の子

  まん丸おなかの 元気な子

ポニョはもう さかなの子ではありません

人間の女の子になり、元気な子でガンバって

いるのです。この歌詞には、

「人間の魂は、人魚姫の物語みたいに 泡に

 なって消えていくものではない 」

という 宮崎 駿監督の人間を尊ぶメッセージが

強く込められていると思います。

 

この作品のキャッチコピーが

「生まれてきてよかった。」

人間に生まれることは、本当に尊いことで

”有り難い” ことなんだという事を 改めて

思うのです。

 

ジブリソングでお馴染みの 井上あずみさんも

元気に爽やかに歌っています。

 

今 世間で物議を呼び、その考察が盛んな映画

「君たちはどう生きるか」

謎が多い、説明不足、駄作、よく分からない

でも凄い、最高傑作、感動した… 

人によって捉え方がキレイに分かれていて、

”この作品はこういう事だ” という決定打が

出て来難いようです。

 

そこで 私はどう観たか? 

ズバリ!この映画の題名は「少年とアオサギ

副題として「君たちはどう生きるか

そう観た方が方が スッキリ納得するのではと

思います。

これは 少年とアオサギが巻き起こした異世界

冒険物語であり、そのきっかけとなったのが

「君たちはどう生きるか」という書籍だった。

そんな風に単純に観た方が分かりやすいと思い

ます。

「少年とアオサギ」は、この映画の英語名です。

海外ではストレートに冒険物語だと捉えている

のかと思います。

 

ただ、”深読みできる裏テーマ”が この映画には

秘められていると思います。

私が深読みする裏テーマは ”この世界の真相と、

危うさ” です

その事をストーリーから追っていくとー

・発端は、天から降って来た 謎の物体。

・主人公の大叔父が それに心奪われてしまう。

・大叔父はその中に、積み木のような不安定な

 世界を創ってしまう。

・だが、後を託せる 血筋が同じである後継者が

 必要となってきた。

・後継者と期待される主人公は、自らの汚れを

 理由にこれを断る。

・結局、その世界の独裁者が ルールも知らずに

 世界をぶち壊してしまう。

 

この一連のストーリーは スピリチュアル・精神

世界が好きな方々にとって 興味をそそる処だと

思います。

このストーリーを大雑把に言い換えるとー

・生命や人類文明の元を正せば、それは高次元の

 何がしかからやって来た。

・人類文明は、高次元と繋がり 世界のバランス

 知る感性に長けた ある血族に伝えられ代々受け

 継がれてきた。

・文明には歪が生じ、バランスを保ってきた者

 たちは高齢化し 後継者が必要となってくる。 

・だが、後継者は簡単に見つからず、高次元の

 存在を疎んだ バランスを知らない者が世界を

 牛耳ってしまう。

・結果、世界は滅亡に向かっていく。

こういう歴史の流れを知った上で、これからの

危機の時代「君たちはどう生きるか」なのかと

思います。

 

こんなに壮大で深淵なテーマがあるなら、もっと

ここに時間と熱量を注ぎ込んで 危機を訴えるべき

だと感じます。

しかし、そこはサラッと済ませていて「少年と

アオサギ」の物語の中に 上手く丸め込んでいる

という印象なのです。そこがこの作品の不可解な

ところかと思います。

恐らく、今や宇宙人情報などが 徐々に公開され、

高次元など信じられる途上にある時代です。

人類の起源の真相とか スピリチュアルなテーマ

は、今は臭わす程度にしておいた方が妥当という

判断があったのかもしれません…

 

結局、これからの時代 困難が待ち受けていても、

仲間や友人、人と人との絆を大切にしていこう

というのが着地点のように思えます。

サギという鳥は非常に知能が高くて、昔から人を

たぶらかす 妖(あやかし)の一つと見られてきま

した。

そんな サギ(詐欺)みたいな者でも、良い所も

きっとあるはずだ。 仲間として迎え入れていく

感性の豊かさ度量の広さが大切になってくる

のではないか。

「少年とアオサギ」という視点から、このような

メッセージが伝わって来るというのが 私の拙い

感想です。

 

まとめると、この作品は 密かにこう語っているの

かと思います。

「世界のバランスを保ってきた力は 衰えつつある。

 世界を曲がりなりにも牛耳ってきた勢力も 崩れ

 始めている。

 君たち一人一人の感性を磨き、仲間との絆を大事

 に生きていく事が、これからの時代 大切になって

 くるんじゃないか。」

 

連日の猛暑で 思考力は低下の一途。

文章もなかなか出てこない日が続いて

おります。

思考が浮かばず、先ず この暑さを何とか

してくれー! という思いの日々です。

そんな中で、優しい清涼感、疾走感が味

わえ 元気がもらえるのでは… 

ということで、この2曲がマイベストに

なっています。

 

「岬めぐり」「風になる」

この2曲には「がんばろー!!」とかいう

暑苦しいメッセージはありません。

流れるような 柔らかな疾走感が心地良いの

です。そして郷愁ある美しいメロディーが

胸に響きます。

暑さで参った心身に 少しでも英気を…

 

    「岬めぐり」

   山本コータロー&ウィークエンド

 

    「風になる」

         つじあやの