こだわりのつっこみ -17ページ目

こだわりのつっこみ

素人が音楽、小説、映画などを自己中心的に語ります。

レベル:若干長めですが中学2~3年生レベルなので1日くらいで読めると思います。


ジャンル:誘拐物


あらすじ(背表紙から):

Amy and Matt are bored.
They don't want to study for their exams - they want to have a good time.
So they drive to the marina at West Palm Beach, and Matt jumps onto one of the boats.
‘We can go anywhere!’ he jokes.

But when the owners of the boat come back and find them, Amy and Matt are in deep trouble.
Matt is a good swimmer and enjoys scuba-diving, but now he must dive for their lives.

面白さ:★★★☆


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。












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内容:
テストが6日後に迫り、5日間の休みを得たマットやアミィら大学生。
本来、この期間に勉強しなければならなかったのですが、2人は友人らをおいて遊びに出かけることにします。

向かったmarinaにはたくさんのボートが停泊しており、思わず2人は1艘のボートに乗ると、冗談を言い合います。
すると突然4人の男女の声が。2人は隠れると、なんと1人の男(トロイ)が仲間の一人を銃で撃ち殺したのです。
驚いてその場を逃げようとしたマットとアミィでしたが、まもなく2人の乗ったボートは動き出してしまうのです。

2人がボートに乗っていたことに気づいたトロイは、彼らを殺人の目撃者として殺そうとしますが、残りのシャロンとブレッドに止められ、死んだ男の代わりにマットにダイビングをさせようと決めるのです。
海中には彼らの一味が落とした麻薬の包みが十数個落ちており、それを今から取りにいく、その取る役目をマットにさせる、ということなのです。

マットは懸命に仕事をこなし、すべての麻薬の入った包みを取ります。
その後、マットとアミィの2人を、トロイと今度はシャロンも用済みということで殺そうとしますが、ブレッドは止めます。
麻薬をアメリカ本土に運ぶために飛行機を使う、さらにその飛行機に乗るのは警察に目を付けられていないマットとアミィが適役だろうという判断でした。

麻薬の入ったバッグを持ちながらアメリカ本土に到着したマットとアミィでしたが、到着先の空港の税関にあっさり捕まってしまい、2人は牢屋行き。
2人の話をまともに受け取る人はもちろんおらず、新聞などにも犯罪者として扱われる始末。

しかし、それを救ったのは、麻薬密売人の一味だったはずのブレッド。
実は、彼は警察で、潜入捜査をしていたのだということでした。
一味は捕まり、晴れてマットとアミィは釈放。新聞にも事の顚末が載せられ、世間的にも2人の疑いも晴れたのでした。

しかし、彼らにはまだやらなければならないことが。

それは、翌日に始まるテストの勉強でした。


感想:
アメリカンな感じで結構スリリングで面白かったです。

話としてはありがちなんだろうけど(実は敵の一味が味方だった的な)、ブレッドがまさか警察だったとは分かりませんでした。
確かにブレッドは2人を殺そうとするトロイやシャロンの行動を遮ってきたなぁ、と読み終わってから納得。

写真も豊富で、イメージが付きやすく、読みやすさは格別です音譜
レベル:若干長いですが中学2~3年生レベルで1日~2日で読めると思います。

















ジャンル:少年の冒険譚(有名なトムソーヤーの冒険です)

















あらすじ(背表紙から):







Tom Sawyer does not like school.

He does not like work, and he never wants to get out of bed in the morning.



But he likes swimming and fishing, and having adventures with his friends.

And he has a lot of adventures.



One night, he and his friends Huck Finn go to the graveyard to look for ghosts.



They don't see any ghost that night.

They see something worse than a ghost - much, much worse...









面白さ:★★★★

















※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。





























































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内容:





トム・ソーヤーはポリーおばさんとセント・ペーターズブルクで暮らしている少年。

ずる賢く、わんぱくなトムは学校が嫌いで、家庭の事情で路上生活をしているハックリベリー・フィン(ハック)という友達と仲良し。



ある日、ハックに誘われて幽霊を見に真夜中の墓地へ。

すると幽霊ではなく、3人の墓荒らしを目撃。彼らは口論の末、3人のうちの1人インジャン・ジョーは仲間を一人刺し殺します。

さらにジョーはその時に酒に酔っていた3人の墓荒らしのもう一人、マフ・ポッターに罪をなすりつけ、逃げ出す始末。

一部始終を目撃したトムとハックでしたが、乱暴者のジョーを恐れてこの件を見なかったことにします。



しかし、学校が夏休みに入り、ポッターの裁判が始まると、勇気を出してトムは、実はジョーこそが刺し殺した犯人なのだということを証言します。

裁判を傍聴席で聞いていたジョーは慌てて逃げ出します。



ジョーからの復讐を恐れるも、トムはハックと共に宝探しごっこをするなど夏休みを一応楽しみますが、宝探しの際にふと訪れた古屋敷で、ジョーが仲間と共に古屋敷の金を漁っている所を発見します。

ジョーは仲間に

「この金はクロスの下に隠す」

と告げるのです。

クロスの下とはどこなのでしょう?



さて、その次の土曜日、同級生の女の子ベッキーの誕生日を祝うため、トムや友達たちは船で行ける洞窟に出かけます。

そこでトムとベッキーは他の人と離れて洞窟探検を始めてしまい、皆とはぐれてしまいます。

こうもりに襲われ、さらになぜかジョーとも遭遇し、トムとベッキーは行くあてもなく助けを求めてさまよいますが、結果的には救助され一安心。



救助された後、洞窟の穴は封鎖されますが、

ジョーはそのことが分からず、洞窟から出られないまま死んでしまうのでした。



「なぜ、ジョーは洞窟に居たのだろう、もしかしたら、あのクロスの下に隠すと言っていた大金は、洞窟と関係があるんではないか?」

と思ったトムは、ハックをつれて再び洞窟へと向かうことにします。

すると、洞窟のトンネルの壁に大きな煙で描かれたクロス(十字架)を発見、

その十字架の下を掘ってみると、やはりジョーが隠していた大金が。



こうしてトムとハックはセント・ペーターズブルクで一番の金持ちになったのでした。









感想:



おそらく、原文ではなく、子供用に編集されたものなんだろうと思いますが、エッセンスは十分に伝わり、非常に面白かったです。



しかし、街の人の大らかなことビックリマーク



トムのした様々なことは怒られてしかるべきなのに、さほど怒られないのです。

そこに若干の違和感を感じましたが、そんな部分は問題とならないくらい、

「あぁ~、俺もトムみたいに腕白だったなぁ。でも冒険が出来なかったなぁ」と思うのでした。



さらに、内容では省きましたが、有名な壁塗りのエピソードが個人的にものすごく好きです。



そのエピソードとは、トムがポリーおばさんに頼まれて決して楽とはいえない壁のペンキ塗りを頼まれたところ。

トムの友達は、せっかくの休みの日なのにそんな仕事をしているなんて、とトムを茶化しに来ます。

しかし、トムは本当に頭がよい。

このペンキ塗りは「仕事」ではないというのです。事実、楽しそうに壁を塗っているではありませんか(もちろんトムの演技ですがにひひ)



そうしたらその友達は、なんだか自分もしたくなってきちゃったのです。

トムは拒みます。ここもミソ。

だって拒めば拒むほど、友達はペンキ塗りがしたくなるのですから。

そうして友達は持っていたリンゴをあげるから、ペンキ塗りをさせてくれと頼み、ようやくトムはOKします。



さぞ、その友達はペンキ塗りを嬉しそうにしたのでしょう。

それを見た街の子どもたちは、自分もしたい自分もしたいということで、トムに貢物を持ってペンキ塗りをさせてくれとお願いするのです。



トムにとっては、勝手に塗ってくれるし、さらに物もくれるということで得したい放題。

しまいには、早く仕事が終わったということでポリーおばさんから褒美のリンゴをもらう始末。



いや~、ものの考え方一つ変えるだけで、「嫌な仕事」にもなるし、「楽しい行い」にもなるんだなぁ音譜



レベル:中学2~3年生レベルで1時間以内に読めると思います。


ジャンル:ヘッドハンティング


あらすじ(背表紙から):

Joanna Jimbuku is a nurse in north Australia, where she works with a Flying Doctor.

One day a baby is so ill that Joanna has to take her to hospital in Sydney.

Will the baby live?
And will Joanna accept an unexpected job offer in the big city?


面白さ:★★★★


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。












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内容:
JoannaはBobというFlying Doctorの下で働く看護士。
8月のある朝、彼女は電話を受けてBobとともに故郷近くのWoomaraへ赤子の診察へと向かいました。

しかし、赤子(Mary)はBobの手には負えず、大都会のシドニーの病院で診療を受けることになり、Joannaが付き添うことになりました。
シドニーではPaulという医者による治療や、つきっきりで看病したJoannaのおかげでMaryは命をとりとめ、回復していきます。

そんな折、JoannaはPaulから、この病院で働かないか、という話を持ちかけられます。
Joannaは悩みます。確かにシドニーは美しく、愉しいことも多い。
そんなJoannaは、散歩の途中、ふとある店のウインドウにWoomara辺りの赤い丘が描かれた絵を見つけます。
そして、彼女は決心をするのです。

2日後、Bobの乗ってきた飛行機にはMaryとJoannaが。
彼女らは、Woomaraに向け、飛び立っていくのでした。


感想:
完全ベタベタのヘッドハンティングものですべーっだ!

しかし、ベタだからこそ面白いんだよなぁ。

この物語のクライマックスはWoomara辺りが描かれた絵を見つけた場面。
ヘッドハンティングを断るんだろうなぁというオチはこの時点で分かっていたのですが、それを決心する部分に絵を持ってきて、しかも、この絵を見てJoannaは泣くんですよビックリマーク

いや~、いいですねぇ。

最近、カレーが食べたいので、カレーのルーを買いました。
天下の王道、ハウス食品の「バーモントカレー中辛」です。
裏面にはレシピが載っています。

まず、材料。
 (1)バーモントカレー中辛・・・1箱
 (2)肉・・・250g
 (3)玉ねぎ・・・中2個
 (4)じゃがいも・・・中1/2個
 (5)にんじん・・・中1/2本
 (6)サラダ油(またはバター)・・・大さじ1
 (7)水・・・850ml

続いて作り方です。
①厚手の鍋にサラダ油を熱し、一口大に切った肉、野菜をよくいためます。
②水を加え、沸騰したらあくを取り、材料が柔らかくなるまで弱火~中火で約15分煮込みます。
③いったん火を止め、ルウを割り入れて溶かします。
④再び弱火でとろみがつくまで約10分煮込みます。

こんなことを書いて一体何の話なんだ?とお思いでしょうが、もう少しお付き合いくださいかお

さて、では
材料も作り方もこのレシピ通りに作ったことがある人は何人いるでしょう?

さらに言うと、
①一口大とは誰の口で一口か?
②弱火なのか中火なのか、「約」15分とは正確でなくて良いのか?
③いったん火を止めてどのタイミングでルウを入れるのか?

などなど、色々と作る人任せになっている部分が多い

同じ材料でも、材料を入れるタイミングや煮込む時間などで味は変わります
友達ん家のカレーは自分家と違う、というのは、おそらくルウや材料が一緒でもそういった理由で違うのでしょう。

さらにはインスタントコーヒーやソースやチャツネなんかを隠し味にするとさらに味は変わります。


・・・と、ここまで話してようやく本題ですが、作曲家が書いた「楽譜」もこのレシピに似ているような気がします

楽譜を例に取ると、まず曲の最初にはテンポの指定が書かれています。

Allegro」(「快速に」の意)などのように。


それ以外にも曲の中でも様々な記号や言葉が書かれたりします。

強弱を表すクレッシェンド(だんだん強く)、p(ピアノ:弱く)など、

音符ごとに抑揚をどうつけるかを指示したアクセントスタッカート(音を切り離す)など、

さらには発想記号と呼ばれる演奏者が特定の感情を込めやすいように付けられたもの(のだめカンタービレで有名な「カンタービレ」(歌うようにの意)など)

など、さまざまにあります。

しかし、楽譜の通りに演奏している演奏者はいるのでしょうかはてなマーク
答えは、カレーと同じく、
「ほとんどいない」
といえるのではないでしょうか?

そもそも、

①「Allegro」(「快速に」)とは、どのくらいの速さなのか?
 遅いか速いかで言えば速い方だろうけど。

②p(ピアノ:弱く)とは、何を持って弱いというのか?

③カンタービレとは、どう演奏すれば「歌うように」ということになるのか?

という風に非常に曖昧で演奏者任せという部分が大きいからです。
つまりカレーの作り方と一緒ビックリマーク
絶対的なカレーというものが存在しないように(バーモントカレーの作り方を無視したものはカレーではないという主張がありえないのと同じく)、絶対的な演奏というものもないのです。

さらにカレーと同じく隠し味をつける演奏者もいたりします
楽譜に書かれていないけれどアクセントを効かせてみたり、楽譜には書いてあるんだけど、よりハッキリとスタッカートしてみたり。

同じ楽譜でも、演奏する人によって、指揮をする人によって大きく演奏が変わるのですニコニコ


よく、CDショップのクラシックコーナーに行くと、初心者はまず閉口します。
曲もさることながら、同じ曲なのに色んな演奏者によるアルバムが所狭しと並んでいる。
曲だって何が良いのか分からないのに、演奏者まで選ばなくてはいけないのか!!という感じです。


ですがそれは、結局、作曲者によって作られた楽譜はカレーのレシピと同じく(いい加減しつこいあせる)、曖昧なものなので、色んな人が挑戦するということだからなのです。

苦手なカレー、好きなカレーがあるように、好きな演奏、嫌いな演奏があるということは自然なことなのです。

しかし、やはり何が苦手で何が好きかなんてものは、1回口にしてみないと分からないものです。


ここでオススメするのは、図書館です。
最近はほとんどの図書館にCDが置いてあり、貸してくれるのです。
一概に図書館においてあるCDはロックやポップスはあまりないけれどクラシックはなぜかあります。
さらに大きいところでは同じ曲だけれど演奏者が違うというCDがいくつもあり、金はないがクラシックに興味があるビックリマークという人には持ってこいなのです。


では今回のポイントは

楽譜はレシピである。

レシピと同じく、楽譜は曖昧で、演奏者が個性を発揮できるのです。
だから
興味があるなら同じ曲で違う演奏者の演奏を聴いてみると、面白くなるかもしれない。まずは図書館で借りて、食べて(聴いて)見ましょう音譜
レベル:中学2~3年生レベルで1時間以内に読めると思います。


ジャンル:盗まれたバッグ


あらすじ(背表紙から):

Ricardo and Gisela are going home to Rio.
Gisela likes reading and quiet people.

Ricardo likes noise...and he likes Gisela.
In Rio, a thief takes Gisela's bag.

What can Ricardo do?


面白さ:★★


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。











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内容:
Giselaはロンドンで休暇を過ごし、リオデジャネイロに飛行機で帰ることになりました。
彼女の青いバッグにはロンドンで大方書き終えた初の原稿を入れます。

機内ではRicardoという学生が彼女の隣に座り、Giselaに何度も話しかけ、しまいには彼女の肩に頭を乗せて寝てしまう始末。
彼女はうんざりですが、リオに到着すると自分の青いバッグを受け取るやいなやバスに乗り込みます。
Ricardoの「待ってよ~」という声を無視して。

長旅とRicardoのせいで疲れていたGiselaはバスの車内で居眠りしてしまうのですが、そんな彼女を見たある男が彼女のバッグを盗んでしまいます。
追いかける彼女ですが、男は見つからず。

途方にくれて家路に着いたGisela。するとなんと彼女の家の前には青いバッグを持って待っていたRicardoが。
実は、Giselaがあわてて持っていって盗まれた青いバッグはRicardoのものだったのです。
RicardoはGiselaの青いバッグのラベルを頼りに彼女の家に訪れたのでした。


感想:
オチ、先に言っちゃうんだもんなぁ~。。むっ

しかも、Ricardoの荷物は盗まれたままだし(汚いシャツやジーパンしか入ってなかったとはいえ)、めでたしめでたしとは喜べません。

な~んかストーリー的に煮え切らないものが多く残っている気がします