「帰ってきたヒトラー」
原題は"Er ist wieder da."
要するに現代(設定では2012年)にヒトラーが突然昏睡状態から覚めて(原因不明の頭痛に苦しむのだが(苦笑))、現代ドイツの腑抜け具合に激怒しながら自分をあわせこんでいく、という話。決してネオナチ的なテイストはなく、しかし現代ドイツの(そして恐らくどこの国でも勃興している)ナショナリズム的なものに微妙に触れながら読者の意識を揺さぶる、という内容になっている。
ほとんどジョークというかコメディという感じで読んだが、近現代ドイツ史やナチ党の細かい知識や現代ドイツ政治に関する基礎知識がないとなかなか笑えない人が少なくとも日本人では多いのではないか、という印象。ある程度笑えると、今度は笑っている自分の中にナチ的なものが本当にゼロなのか、という部分で微妙な薄ら寒さが出てくる。
素晴らしい本ではないが、少し考える機会をくれる面白いタイプの本ではある。
要するに現代(設定では2012年)にヒトラーが突然昏睡状態から覚めて(原因不明の頭痛に苦しむのだが(苦笑))、現代ドイツの腑抜け具合に激怒しながら自分をあわせこんでいく、という話。決してネオナチ的なテイストはなく、しかし現代ドイツの(そして恐らくどこの国でも勃興している)ナショナリズム的なものに微妙に触れながら読者の意識を揺さぶる、という内容になっている。
ほとんどジョークというかコメディという感じで読んだが、近現代ドイツ史やナチ党の細かい知識や現代ドイツ政治に関する基礎知識がないとなかなか笑えない人が少なくとも日本人では多いのではないか、という印象。ある程度笑えると、今度は笑っている自分の中にナチ的なものが本当にゼロなのか、という部分で微妙な薄ら寒さが出てくる。
素晴らしい本ではないが、少し考える機会をくれる面白いタイプの本ではある。
訃報
マゼールが亡くなった。
正直好きな指揮者ではなかった。実演は1回だけ、1999年のガルミッシュ・パルテンキルヒェンのリヒャ ルト・シュトラウス音楽祭でのアルペンだけ。会場のスケートリンクの窓から夕映えのツークシュピッツェを見ながらの演奏会で、雰囲気にはやたら感動したものの、ザ・マゼール節の俺様演奏で、演奏そのものが素晴らしかったかどうかはやや疑問だった(もちろんバイエルン放送響の演奏はうまかったが)。
2回めのチャンスはベルリンでのベルリンフィル。こちらもシュトラウスでツァラトゥストラだったがそのチケットは訪ねてきた父にあげた。その後は特に演奏会に行くチャンスもなく、何枚かCDを持っているだけ。
全体に良くも悪くも脂ぎっていて、「俺の音楽を聴け!」調なので、最初はいいんだが鼻につくという感じはある。一方で凄まじい暗譜能力は驚嘆に値するし、ヴァイオリンの名手でもあって万能の天才、という感じはした。19世紀っぽい人、という感じかな。21世紀にはこういう人は出会わないであろう。残念な気もする。
正直好きな指揮者ではなかった。実演は1回だけ、1999年のガルミッシュ・パルテンキルヒェンのリヒャ ルト・シュトラウス音楽祭でのアルペンだけ。会場のスケートリンクの窓から夕映えのツークシュピッツェを見ながらの演奏会で、雰囲気にはやたら感動したものの、ザ・マゼール節の俺様演奏で、演奏そのものが素晴らしかったかどうかはやや疑問だった(もちろんバイエルン放送響の演奏はうまかったが)。
2回めのチャンスはベルリンでのベルリンフィル。こちらもシュトラウスでツァラトゥストラだったがそのチケットは訪ねてきた父にあげた。その後は特に演奏会に行くチャンスもなく、何枚かCDを持っているだけ。
全体に良くも悪くも脂ぎっていて、「俺の音楽を聴け!」調なので、最初はいいんだが鼻につくという感じはある。一方で凄まじい暗譜能力は驚嘆に値するし、ヴァイオリンの名手でもあって万能の天才、という感じはした。19世紀っぽい人、という感じかな。21世紀にはこういう人は出会わないであろう。残念な気もする。
優勝しちゃったよ
準決勝まではスンナリ行く、と予想した本紙。
準決勝はそれなりに厳しい戦いになると思ったらエースと主将の欠場でブラジルは勝手に崩壊しちゃった感じ。決勝はまだこれからしっかり見るけど、アルゼンチンは強かったな、という印象。でも点を取れないと勝てない、というのがスポーツなのでメッシの不調は痛かったかな。
大会を通してドイツはずっと好調だった。1ヶ月好調を維持するのは難しいと思うが、ここ何回かのW杯で感じた淡白さ(ゲルマン民族ガイスト)が消えたのが勝因か。予選リーグのガーナ戦が一番苦戦したのでガーナって結構強いんだな、と。あとアルジェリアの食らいつき方も半端でなく印象的だった。他だとコスタリカとかアメリカとかコロンビアとかメキシコとか印象的なチームは多い。
終わってみると祖国の強さと居住国のダメダメさが身にしみた。
準決勝はそれなりに厳しい戦いになると思ったらエースと主将の欠場でブラジルは勝手に崩壊しちゃった感じ。決勝はまだこれからしっかり見るけど、アルゼンチンは強かったな、という印象。でも点を取れないと勝てない、というのがスポーツなのでメッシの不調は痛かったかな。
大会を通してドイツはずっと好調だった。1ヶ月好調を維持するのは難しいと思うが、ここ何回かのW杯で感じた淡白さ(ゲルマン民族ガイスト)が消えたのが勝因か。予選リーグのガーナ戦が一番苦戦したのでガーナって結構強いんだな、と。あとアルジェリアの食らいつき方も半端でなく印象的だった。他だとコスタリカとかアメリカとかコロンビアとかメキシコとか印象的なチームは多い。
終わってみると祖国の強さと居住国のダメダメさが身にしみた。
号泣の背景?
巷で、そして世界で話題沸騰、のThe 日本の恥。
派手に号泣してたなぁ。ああいう感じで感情の起伏の激しい人、前の職場にもいたなぁ。凄んだかと思えばスネて、最後は泣いて、と。
あれ、2人おんなじ高校か~。某O阪市長もおんなじ高校か~。受験教育もいいけど人格教育、しっかりやってよね。
派手に号泣してたなぁ。ああいう感じで感情の起伏の激しい人、前の職場にもいたなぁ。凄んだかと思えばスネて、最後は泣いて、と。
あれ、2人おんなじ高校か~。某O阪市長もおんなじ高校か~。受験教育もいいけど人格教育、しっかりやってよね。
The ゆとり世代
そんなにちゃんと見たわけじゃないんだが、サッカー代表の人たちってやっぱり「ゆとり」?
・根拠のない自信がある(「俺はやるぜ!」と来るんだがそれが現実離れしすぎ。言ってもヘラヘラ笑っているだけで現実をフィードバックできない)
・上とも関連するが、自分の美学に拘りすぎて是々非々でリアリストになれない(自分はこう思う、こうやりたい、が強すぎる。スポーツなら相手が、研究なら期日か国内外との競争がある。勝ってこそプロセスが認められるのに、プロセス重視すぎ。大目標から逆算して戦術を選ぶ、という思考ができない)
・結局指示待ちで自分の頭で考えられない(ギリシャ戦が顕著だったが、いわれた通りにサイドからハイボールのクロスを上げるだけ。大男があれだけの人口密度でいたら、何度かやれば分かると思うんだが・・・。大言壮語している割には妙に素直で、指示通りでうまくいかなくても「99回ダメなら100回目も同じことをやってみる(なんとかなるかも)」思考。応用力がない。)
・武闘派、無頼派を気取る割には劣勢になるとシュンとなる(「ゆとり」の特徴で劣勢に回ると脆い。ダメ発表して怒られると普段の勢いはどこへやら、で、真っ青に)
世代的にも19歳が最後の「ゆとり」世代で25歳くらいはまっただ中だそうなので、ほぼ全員がゆとり教育世代。あのスポーツは個の自律と創造性が必要みたいな ので、今のゆとり世代には最もキツイスポーツなのかも。
・根拠のない自信がある(「俺はやるぜ!」と来るんだがそれが現実離れしすぎ。言ってもヘラヘラ笑っているだけで現実をフィードバックできない)
・上とも関連するが、自分の美学に拘りすぎて是々非々でリアリストになれない(自分はこう思う、こうやりたい、が強すぎる。スポーツなら相手が、研究なら期日か国内外との競争がある。勝ってこそプロセスが認められるのに、プロセス重視すぎ。大目標から逆算して戦術を選ぶ、という思考ができない)
・結局指示待ちで自分の頭で考えられない(ギリシャ戦が顕著だったが、いわれた通りにサイドからハイボールのクロスを上げるだけ。大男があれだけの人口密度でいたら、何度かやれば分かると思うんだが・・・。大言壮語している割には妙に素直で、指示通りでうまくいかなくても「99回ダメなら100回目も同じことをやってみる(なんとかなるかも)」思考。応用力がない。)
・武闘派、無頼派を気取る割には劣勢になるとシュンとなる(「ゆとり」の特徴で劣勢に回ると脆い。ダメ発表して怒られると普段の勢いはどこへやら、で、真っ青に)
世代的にも19歳が最後の「ゆとり」世代で25歳くらいはまっただ中だそうなので、ほぼ全員がゆとり教育世代。あのスポーツは個の自律と創造性が必要みたいな ので、今のゆとり世代には最もキツイスポーツなのかも。
まさかの
ドロー。
まぁでもガーナな強豪国なので「まさか」ということはないか・・・。ビデオ観戦だったが、ゲッツェの先制ゴールで行ける!と思ったが、その後は一気に流れがガーナに行き、危ない場面のオンパレード。なんとかクローゼの同点ゴールで一安心したが、攻撃が詰まると一気にカウンターを食らって生きた心地がしなかった。流石に最後はお互いバテバテで膝に手を付き、肩で息をする人続出。ドイツしんどそうだったなぁ・・・。
まぁ次勝てばOK。勝てないと何が起こるかわからん・・・。
まぁでもガーナな強豪国なので「まさか」ということはないか・・・。ビデオ観戦だったが、ゲッツェの先制ゴールで行ける!と思ったが、その後は一気に流れがガーナに行き、危ない場面のオンパレード。なんとかクローゼの同点ゴールで一安心したが、攻撃が詰まると一気にカウンターを食らって生きた心地がしなかった。流石に最後はお互いバテバテで膝に手を付き、肩で息をする人続出。ドイツしんどそうだったなぁ・・・。
まぁ次勝てばOK。勝てないと何が起こるかわからん・・・。
ハワイの歌
指の故障がようやく癒えてきて、テニスとVnに徐々に復帰できそう。
恐る恐るテニスに復帰して帰りの 車中でこんな歌を聴いた。
ちょっと笑えて物悲しい歌。歌っている田辺マモルさんは自分より年上で驚愕した(自分より年上で自分より若くみえる人って初めて)。
恐る恐るテニスに復帰して帰りの 車中でこんな歌を聴いた。
ちょっと笑えて物悲しい歌。歌っている田辺マモルさんは自分より年上で驚愕した(自分より年上で自分より若くみえる人って初めて)。
京都大学交響楽団第195回演奏会
194回をサボってしまったので、異動後は初の演奏会。
演目は「ロザムンデ序曲」(シューベルト)「ピアノ協奏曲第3番」(ラフマニノフ)「交響曲第2番」(シベリウス)。まとまった印象を与えるプログラム。
ロザムンデは夏の演奏会の1曲目としてはかなりいいほうだった。やっぱり年々音が綺麗になるのはBOX改築効果ありあり。自分たちの頃は本当に劣悪な環境で(今思えば、だけど)音も独特な暗くて思い色合いだったような気がする。というわけで曲そのものは頭わるそうな曲だったが、演奏はよかった。
ラフマニノフは、最近京大オケはよくやるので好きなんだろうな、という印象。ただ、過去2回のラフマニノフPコン2番は(特に1回目は)酷かったので、実は相性悪いのでは、という不安を胸に演奏を聴く。ピアニストは2番の2人とは差があってそれなりに悪くなかったが、全体にまとまりにかけるバラバラした演奏で、ここ!という決め所が無い(決めきれない)印象。ただ、曲のほうにも問題があるなぁ、ということは今回で理解できた。旋律と旋律の間のパッセージみたいなところがなんだかもごもごしてよく訳わからない。家でCD聴くときは適当に情報を間引きしながら聴いていることがよくわかった。演奏会でちゃんと向かい合うにはラフマニノフってちょっと厳しいのかも。やったことのある人に聞いてみたいところだ。
メインのシベリウスは、自分は悪くない(弦はよかった。木管は音小さくて響かない。金管は同行の同期の元学生指揮者によると音の立ち上がりが悪い、との厳しい批判有り)と思うんだが、同行の他2名は総じて厳しい意見だった。自分の耳が劣化しているおそれあり、というかアマチュアの演奏をどういう視点で批評していいのか、よくわからないなぁ。
ともかく後輩たちはお疲れ様。200期が徐々に接近しているので1-3回生は必死で練習するように!(偉そう)
演目は「ロザムンデ序曲」(シューベルト)「ピアノ協奏曲第3番」(ラフマニノフ)「交響曲第2番」(シベリウス)。まとまった印象を与えるプログラム。
ロザムンデは夏の演奏会の1曲目としてはかなりいいほうだった。やっぱり年々音が綺麗になるのはBOX改築効果ありあり。自分たちの頃は本当に劣悪な環境で(今思えば、だけど)音も独特な暗くて思い色合いだったような気がする。というわけで曲そのものは頭わるそうな曲だったが、演奏はよかった。
ラフマニノフは、最近京大オケはよくやるので好きなんだろうな、という印象。ただ、過去2回のラフマニノフPコン2番は(特に1回目は)酷かったので、実は相性悪いのでは、という不安を胸に演奏を聴く。ピアニストは2番の2人とは差があってそれなりに悪くなかったが、全体にまとまりにかけるバラバラした演奏で、ここ!という決め所が無い(決めきれない)印象。ただ、曲のほうにも問題があるなぁ、ということは今回で理解できた。旋律と旋律の間のパッセージみたいなところがなんだかもごもごしてよく訳わからない。家でCD聴くときは適当に情報を間引きしながら聴いていることがよくわかった。演奏会でちゃんと向かい合うにはラフマニノフってちょっと厳しいのかも。やったことのある人に聞いてみたいところだ。
メインのシベリウスは、自分は悪くない(弦はよかった。木管は音小さくて響かない。金管は同行の同期の元学生指揮者によると音の立ち上がりが悪い、との厳しい批判有り)と思うんだが、同行の他2名は総じて厳しい意見だった。自分の耳が劣化しているおそれあり、というかアマチュアの演奏をどういう視点で批評していいのか、よくわからないなぁ。
ともかく後輩たちはお疲れ様。200期が徐々に接近しているので1-3回生は必死で練習するように!(偉そう)
まず1勝
昔は日出処の国で今は沈んでいく国には興味がなくて、もちろん祖国の話。
比較的難敵とおもわれたポルトガルを鎧袖一触。これで1位抜けは決定的で、ほぼ準決勝までは一本道で、おまけに準決勝でブラジルに勝てば相手とは1日余分に休養が取れて決勝だ。
と、まぁそんなにうまくは行かないだろうが。でも国歌を絶唱しちゃうな。
比較的難敵とおもわれたポルトガルを鎧袖一触。これで1位抜けは決定的で、ほぼ準決勝までは一本道で、おまけに準決勝でブラジルに勝てば相手とは1日余分に休養が取れて決勝だ。
と、まぁそんなにうまくは行かないだろうが。でも国歌を絶唱しちゃうな。
思い出の曲を買った
ヴァシリー・ペトレンコのラフマニノフ交響曲第2番。
注文はずいぶん前だったがようやく入荷。ショスタコの11番byムラヴィンスキーと同じ時に注文したんだけどな・・・。
去年3月10日にミュンヘンからフランクフルト経由で帰国する機内で聴いた。欧州便で10-3月くらいで帰国した経験のある方はわかると思うが、丁度機内食くらいの時間にモスクワ近郊を飛んで、しかも丁度夕暮れになる。窓からロシアの薄暮を眺めながらワインを呑んでいると、こういう気分になる(自分だけ?)。去年は帰国してすぐに重たい面接があって、自信はまずまずあったがそういうわけでナーバスになっていた関係で、この演奏が五臓六腑に染み渡った次第。
聴き直してみても、非常に流麗で柔らかい演奏で、かと言って過度にメロウに流れることもなく、全般に品が良い演奏と思う。あの時の不安とか気合とか郷愁とか希望とか、いろいろ思い出した。
日本の良き戦後レジームが崩壊させられ、その向こうには荒涼とした精神世界しか残らないというこの状況でこんな懐古的なことを書いていたらダメなんだが、まぁ現実逃避だな。
注文はずいぶん前だったがようやく入荷。ショスタコの11番byムラヴィンスキーと同じ時に注文したんだけどな・・・。
去年3月10日にミュンヘンからフランクフルト経由で帰国する機内で聴いた。欧州便で10-3月くらいで帰国した経験のある方はわかると思うが、丁度機内食くらいの時間にモスクワ近郊を飛んで、しかも丁度夕暮れになる。窓からロシアの薄暮を眺めながらワインを呑んでいると、こういう気分になる(自分だけ?)。去年は帰国してすぐに重たい面接があって、自信はまずまずあったがそういうわけでナーバスになっていた関係で、この演奏が五臓六腑に染み渡った次第。
聴き直してみても、非常に流麗で柔らかい演奏で、かと言って過度にメロウに流れることもなく、全般に品が良い演奏と思う。あの時の不安とか気合とか郷愁とか希望とか、いろいろ思い出した。
日本の良き戦後レジームが崩壊させられ、その向こうには荒涼とした精神世界しか残らないというこの状況でこんな懐古的なことを書いていたらダメなんだが、まぁ現実逃避だな。