Neujahrskonzert 2019
ティーレマン指揮ということで、全く期待していなかった今年の演奏会だったが、予想に全く反して近年稀にみるいい演奏会だった。ヤンソンスの最初と、ウェルザー=メストの時以来・・・?
勝因はいくつかあって、選曲であまり奇を衒わなかったこと、ワーグナーの時に頻発するあざとい(と自分には思える)解釈を封印して意外におとなしいオーソドックスな解釈で徹底したこと、あとは練習させたこと、かな。弾きちらかしたりバカ吹きさせたりすることを許さず、音楽の中心力を高めて、音と音の間の緊張感を切らさずに音楽の密度を上げて、隅々まで自分のやりたいことを浸透させた感じがした。1曲目から「お!」という感じだったが、白眉は「天体の音楽」かな、と。爆発させない抑制の効いた演奏で、正直こんな音がティーレマンから出るのか、と思った。いままで知っているティーレマンの音楽で一番よかった。
これで2回目の指揮は決定だね。ついでに親衛隊大佐から少将へも昇任決定だね(苦笑、でも成功して立ち居振る舞いにも余裕が出てきた感じがする)。
来年はネルソンスらしい。これも期待できそう。
今年はここに行きました2018
雑用係兼務ということもあって出張は少なめ。
3月 ベルリン
5月 ウィーン
7月 ミュンヘン
9月 ワルシャワ
あれ、これだけか?来年は多いなぁ。
1月 ワシントン
3月 レーゲンスブルク
5月 パリ
6月 マドリッド
8月 サンディエゴ
11月 ラスヴェガス
11月 ウェリントン(ニュージーランド)
他にハワイとボストンが入るかも・・・?
今年のN系に通ったので、来年もNかPかそのへんに通せるように頑張る。
Music of the year 2018
自分がソロでやった久々のコンサートが2回もあった2018年(前回は1999年?オケメンバーとして出るのはそこそこあったけど・・・)。今年最高のパフォーマンスは
・ウィーン国立歌劇場「リゴレット」
に決まりだ!ミラノ・スカラ座「アイーダ」はオケが別次元の上手さで、あのビロードのような柔らかい色彩感あふれる音色には驚嘆させられたが、全体の完成度という意味で はやっぱりこっちね。
12/31追記
ベルリンのサロメ、ワルシャワのナブッコも印象的だった。
Book of the year 2018
もうこんな時期。オバマ大統領も同じ企画をFBでやっていた。
で、今年のベスト(順不同)。
・春宵十話(岡潔)
・プロテスタンティズム(深井智朗)
・リヒャルト・シュトラウスとホフマンスタール(三宅新三)
・応仁の乱(呉座勇一)
・職業としての学問(マックス・ウェーバー)
他にエンジョイ系としては「レッド・プラトーン」が秀逸。
今年はいい本にいろいろ出会えた。
ベスト8
順番に。
帝京ー流通経済は、帝京が完封したことに驚いた。流通経済のFWに苦戦すると思ったんだが、それなりに帝京FWも戦える状況になってきた?
早稲田ー慶應については、本当に長蛇を逸した、というのが素直な感想。慶應FWは頑張ったみたいだし、あと1プレーだったんだけど・・。ただ早稲田は弱いFWでもなんとか試合の形が作れるのが強み。粘り強さも近年出色の出来。次の明治戦、今年のチームの本当の意味での真価が問われるか。
明治ー東海は、これは東海有利と思っていた。明治は早稲田に負けて失速する、と思っていた。実際、前半はもたもたした展開で、東海も同じくもたついたのでなんとか試合の流れを持っていかれることはなかったけど・・・。東海はなんだかチームのフォーカスが定まらない、ただの力任せのチームになっちゃった。明治は最初はダブルタックルに戸惑っていた感じだが、なれてくると対応策も機能して、大崩れする感じではなかったが、明治らしくしっかり試合途中でスコッと抜けちゃう時間がある。試合に勝ったことは収穫だが、逆に収穫はこれを除くと山沢の復帰くらいしかない。山沢のおかげで勝てた感じもする。逆に言えば対抗戦の早稲田戦にはいなかった山沢が1/2にどこまでできるか、が勝敗を決しそう。東海は昨年シーズンの終わりに予言したように「外国人頼みで伸び悩み気味のところに野口の卒業が激痛」のシーズンだった。的中した!
大東文化ー天理は、今年の天理の真価が問われる一戦だったわけだが(なにせ関西リーグはほぼ圧勝続きで、どれくらい強いのか弱いのか、あれでは全然わからない)、10kg軽い小さなFWが大東FWをめくりあげるという凄まじい集中力と破壊力を見せてくれて、堪能。天理は15年くらい前に観戦したときから全く変わらない、真面目でひたむきで基本に忠実なチーム。そこはずっとぶれていない。だから強い。もっと上に行ってほしいんだが、SO松永の負傷欠場(だよね?さすがにあれは)は本当に激痛。代役の林田では荷が重すぎるか、と。
ということで準決勝は帝京ー天理、明治ー早稲田。順当に帝京ー早稲田の決勝になりそうだが、天理も明治も好きなチームなので頑張ってほしい。この流れと勢いだと早稲田が王座奪還、という全く予想外のシーズンになりそうだ。
早明戦
予想通り(?)早稲田が勝っちゃった。しかも完勝。
明治はなぁ、精神的な脆さが残念だなぁ。我慢が足りないし、追い込まれると焦って軽いプレーが出る。あとBKに工夫がなかったかな。慶應もそうだけど、早稲田のシャローなディフェンスをどういなすか、工夫がない。ようやく最後の最後でディフェンスの間に走り込みだしたけど遅かった。
結局、帝京・早稲田・慶應・明治、の順番(帝京に勝ったのに4位扱いは割に合わない明治・・・)。明治が勝っていれば、明治・帝京・早稲田・慶應の順番だった。帝京は救われた〜。実質準決勝で大東文化大に勝てば決勝行きかぁ。明治が勝っていれば、帝京は早稲田・東海・明治か大東、の順番で当たる地獄の組み合わせだったんだけど。おかげで明治は東海・早稲田に勝たないと決勝に行けない・・・・。
力的には実は早稲田が今一番強いんでは、とも思うが、準決勝の(おそらく)東海が最大の山か?帝京は運に恵まれたので(そういう要素は一発勝負ではすごく重要なので)、実は意外とV10行けるかも、とかすかな望みが出てきた。
最近読んだ本 その2
「階段を降りる女」Die frau auf der Treppe (ベルンハルト・シュリンク)
シュリンクの邦訳本は多分全部読んでいる。年齢を重ねると筆致もテーマも変わる。初期は法学系ミステリーや戦争犯罪関連が多かったが、徐々に60年代の左翼運動が背景に出るようになったのは筆者の個人的体験がベースにあるのか?
この作品は若い時の恋人(と呼べるのかどうかも?の関係の女性)を描いた絵をシドニーの画廊でたまたま見た主人公(弁護士)がドイツへの帰国を遅らせて元恋人を探して当時を確認する、という流れ。こう書くとなんだか平凡に見えるし、確かに人生における喪失という通奏低音は小説のテーマとしては非常にありふれたものでもある。でもシュリンク独特の筆致(と松永美穂の訳)で、そのわりに平凡な主題でも読ませる本になっている。福岡伸一が「こんなに絵画的な本は初めて読んだ」と評論したらしいけど、自分は全くそうは思わなかった。文中、一箇所だけパルジファルが引用されている(音楽的なモチーフはわりに散りばめられている)ことからもワーグナーの指輪を意識して書いた、と自分は感じた。ある地点からスタートした話がいろいろと紆余曲折がありスタート地点より前の事象の影響も受けながら、一見同じ地点にもどるんだけと、話(場所?)が一周したことで世界が全く違ってしまう、というところが特にそうかな。物理でいうBerry位相を獲得した、みたいなものか。
「ぼくの兄の場合」Am Beispeil meines Brueders(ウーヴェ・ティム)
16歳上の兄が18歳で武装親衛隊に入隊し19歳でウクライナで戦死した、という事実を、兄の日記(メモ)を軸にして、ティム家の家族の年代記に演繹していった作品。単に兄の遺影を追う、という単線ではなくて両親や姉の戦前戦後のエピソードを複層的に織り交ぜて全体として大戦時のドイツの戦争犯罪や独裁体制、国民の責任を静かに糾弾する、という流れになっている。シンプルが入り口から複雑かつ味わい深い、そして重い主題に展開していく技量は素晴らしいものがある。名作である。
最近読んだ本
「プロテスタンティズム」(深井智朗・中公新書)
心配性の人が贖宥状の乱売を生んだ、とか、ドイツ農民戦争をルターが支持しなかったから南ドイツはカトリックが多い、とか雑学的な面白さもあるし、プロテスタンティズムの正しい定義と理解(第1世代プロテスタンティズムはあくまでもカトリックの枠内での改革だけど、第2世代プロテスタンティズムは第1世代の改革は手ぬるい!という連中が神と人を媒介とする法皇を抜きにして直接聖書で神と向き合おうとする運動、とか。第2世代が今のアメリカの福音派の源流だ、とか。その意味では現代社会は原典主義の連中同士のバトルなんだね)について学術的に教えてくれる面白さもあるし、自分はとてもいい本だと思った。あとがきから仄見える筆者の感受性なんかもいいと思ったんだけど・・・。著者の別の本はいま大変な論争に中にあるらしくて、今の段階での評価はこれ以上は差し控えたい。
「テンプル騎士団」(佐藤賢一・集英社新書)
直木賞作家の佐藤さんは大学院で西洋史が専門だったらしく、中世ヨーロッパの解説書(一般向け)はその筆致と相まって自分は楽しく読める。大学院進学は、歴史小説家になるためだったんじゃないか、とさえ思える。「カペー朝」「ヴァロワ朝」も面白かった(ので、「ブルボン朝」を首を長くして待ってるんだけど・・・)、こちらも期待して読んだ。テンプル騎士団の成り立ちから隆盛、突然の消滅、とドラマでもできないような劇的な展開で、やっぱり歴史は生きるドラマだなぁ、と。ようやくフランス中世史が少しづつ自分の中に入ってきた感じがする。
ジャパン
ラグビーつながりで。
NZはほぼ2本め、イングランドは1本目半、ということであまり楽観的にはなれない秋のテストマッチシリーズ。NZから5本もトライとった、わ〜〜い、というアホメディアも散見されるなか、A日新聞は超辛口の評価で、それでこそ、の感あり。本紙も同様の評価で、ディフェンスしなくていい(=点取られていい)んならある程度は点取れるでしょ、ということだ。まだチーム全体として、あの南アフリカ戦の域に達していない。イングランド戦も前半は素晴らしかったが、最後の最後でやっぱり精神的にバテた、という印象。ずっと守るのは苦しいんだけどね・・・。
ということで本来ぶっ飛ばさないといけないロシア戦だったが、大苦戦。何度も目を覆うシーンが・・・・。ロシアはスキルはないけどパワーと戦法を絞り込んだときの凄みは刮目すべき。まるで1980年代の慶應義塾のようなシンプルすぎるアップアンドアンダーで、時計の針が40年は戻った感じだが、この単純なパワーラグビーをいなせないジャパン@前半。
原因はHBで、茂野・松田から流・田村に変わったら一気になめらかに攻撃が機能するんだから、SOが司令塔・SHが猛獣使いとはよく言ったもんだ。松田はちょっとプレーが真面目すぎたかな。茂野はやっぱり流や田中と比べるとスピードと展開力で劣るね。今回は試験の意味合いもあったと思うが、無駄に相手に「いける!」という気をもたせてしまったようで、来年が不安・・・。
他のメンバーで言えば、やっぱりFBは松島のほうが攻撃に厚みがでるよなぁ、とかCTBに他に人材いないのかな、とかあるけど、FWは(リーチにいろいろ頼りすぎとは思うけど)ほぼこれでOKなのかな。できればスローイングのいいフッカーがいるといいんだけどね・・・(坂手のスローはちょっと不安で・・・)。あと姫野はFLのほうが・・・。
早慶戦など
帝京がまさかではない1敗を喫して、いつも以上に混戦の対抗戦。これまでは1番街地で帝京が圧倒していたんだが・・・。
そんな状況での早慶戦をテレビ観戦。負けたほうが2敗になって優勝レースから落ちる。早慶戦は不思議な試合で、慶應有利と言われると早稲田が勝ち、早稲田有利と言われると早稲田が圧勝する、という試合(つまり慶應は勝てない)。類似の現象は早明戦でもあるんだが、あちらは有利と言われたほうがほぼ苦戦する、という感じ。でも早稲田圧倒的有利、というときは必ず早稲田が勝つ(明治圧倒的有利、と言われても接戦にはなる)。
今年こそ慶應有利で慶應が勝つ、と思ったんだが、前半早々のチャンスをミスで逃すといつの間にか早稲田ペースになり、慶應は結局いいところなく完敗。早稲田BKのシャローなディフェンスを崩す工夫が乏しく、切り替えも遅かった。ラグビー脳の未熟さを(今年も)露呈してしまったかな。早稲田は帝京にちぎられたFWが慶應相手には善戦し、ディフェンスが非常によかった。明治戦はきっと明治有利の下馬評なんだろうが、やはりここは勝つのは早稲田なのかな?
帝京は対抗戦優勝はしそうだけど、選手権は相当苦しいんじゃないか?FWが圧倒できず逆に押されることもあり、そういう試合展開にHB団がなれてない(というかSHの応用力がない。今年も選手権で試合を決めそうな大ポカやりそうで怖い。)ので、大東・東海・明治の刺客に倒されそうだ。秋山はいいキャプテンだと思うし、BKは人材が揃っているので、兎にも角にもHB団だな。