楕円球空間 -27ページ目

RWC2019 vol.14 (フィジーvsグルジア)

花園で観戦した一戦、究極の「矛・楯」は矛の勝利。

 

試合開始前から雨がぱらつき、開始直後からかなり強い雨。こうなるとボール回しはキツイのでグルジア有利か、と思ったら豈図らんや・・・。フィジーはサモアとまったく違って雨だろうがギリギリのタイミングだろうがパスミスしない。前半こそ7-3と僅差だったものの、後半開始直後に美しすぎるパス回しで2本取って17-3。これでさらに楽になって、17-10のあとは毬が自由に跳ね回るようなボールと人の動き。大雨なのにワクワクしちゃう。これで2019円の席なんだからたまらない。向こうからフィジアンがバンバンボール回しながらどわーっと走ってくるんだから!ということでずぶ濡れになりながら満足感たっぷりの一戦。

 

グルジアのような10menラグビーは21世紀にはやはり時代遅れなのかな。

RWC2019 vol.13 (ニュージーランドvsカナダ)

スコアだけなら63-0のブラックスによる虐殺劇。

 

でも見ていて感じたのは、ある意味闘牛のような(見たことないけど)様式美。オールブラックスは美しくカナダを屠った。ゴツゴツやっつけるのではなく、あくまでもキレイにボールを回して創造性あふれるプレーで勝利。

 

サモア、フィジー、ニュージーランド、イングランド、と一通り見ると、ニュージーランドはイングランド的な統率系パワーチームと南太平洋的な自由系フレアチームのいいところをうまく融合して、その2つのギアを最適に使い分けながらプレーしているのがわかる。これがオーストラリアになるとさすがオージーボールとリーグラグビーの国だけあって、格闘技色が強くなって美しくない。南アフリカになるとまるでマッチョなイングランドでもっと退屈。やっぱりニュージーランドはいいなぁ。

RWC2019 vol.12 (アルゼンチンvsトンガ)

休日の昼間にぼーっと見てしまったぼーっとした試合。

 

アルゼンチンが電光石火の攻撃であっという間に21-0になって、こりゃ何点入るのか、と思ったら後半はぱったり。トンガのほうも相変わらずのフィットネスのなさと組織的攻撃の欠如で、28-7という結果もなんだか消化不良。vol.11でも書いたが、フィジーも含めてもう一度再構築したほうがいいように思う。アルゼンチンも戦前の予想・期待を大きく裏切る出来で、やはり昔の名前で出てもだめなのねぇ(サンチェス&FW陣)。

 

ちょっとがっかりした試合。

RWC2019 vol.11 (スコットランドvsサモア)

神戸にて観戦。

 

日本がアイルランドに勝ったおかげで急速に重要性が増したこの一戦。負ければ三すくみから脱落する、ということでスコットランドは必死でやるはず。会場はもともとサッカー用に作ったので陸上トラックがなくて客席も傾斜があってとても見やすい。選手が近い。欠点はなぜか屋根を閉めてることで、蒸し暑いのなんの・・・。選手も観客も大変だ。おまけに隣はプロップ級の巨漢のおじさんで放射される熱と匂いが・・(吐)。

 

それはともかく試合。熱くてバテるのはスコットランドだと思っていたが、バテたのはサモアのほう。実際サモアが元気だったのは最初の20分で、それを過ぎたあたりからBKがオフサイドラインに戻れなくなってきて危ないシーンが続出。それでもスコットランドが散々ハンドリングミスしてくれるのでスコア上は競っていたが、レイドローのトライで17-0となってスコットランドがほぐれて、さらにホッグの凄いドロップゴール(センターラインを少し敵陣に入ったところから決めた。この日唯一の好プレー。)が出てサモアは切れちゃった。

 

以降は単発に突っ込んではミスか反則をしてボールをスコットランドに渡して・・・、といういかにも南太平洋なプレーでジ・エンド。レフリーにも全般に厳しく見られて、まさか後半に認定トライが2つ出てしまうとは・・・(1つは一発退場だったが、そんなプレーには見えない)。おかげでスコットランドはBPをもらってしまって、これで日本はスコットランドに勝つしかなくなった。余計なことをしてくれたもんだ(レフリー)。

 

南太平洋のチームはフィットネスとチームを統合するゲームプランの徹底をもう一度やり直したほうがいいように思うけど・・。あのフィットネスで所属チームで本当に貢献できているのか・・・?まぁ日本が暑すぎるのか。ともかく今日の出来を見る限り、どちらも日本の敵ではない。4勝1位抜けを信じる。

RWC2019 vol.10 (ウェールズvsオーストラリア)

勝てばフランス、負ければイングランド、まさに天国と地獄の一戦。

 

どちらも緒戦は今ひとつの出来。スロースターターのオーストラリア、後半バテちゃうウェールズ。いろいろと見どころの多い一戦だったわけだが、前半の貯金でなんとかウェールズが逃げ切った。大きかったのはSHのスティールからの一気のトライ。オーストラリアのSHゲニアは緒戦大活躍だったが研究されてたみたい。これで前半は23-8で、ウェールズペース。SOのビガーが脳震盪で退場したが、代役のパッチェルもキックは安定。

 

そして問題の後半。オーストラリアは突然キックを封印してとにかくボールを回す。と、ウェールズはだんだん足が止まってディフェンスが後手に回って再三危ないシーンになる。26-22でオーストラリアが反則を22m付近でもらって、こりゃまずい、ラインアウトモールか、と思ったらPG蹴ってくれて助かった。なんとか最後は執念で守りきってウェールズ勝利。最後の一線を割らせなかったディフェンスは素晴らしかった。なかなかの名勝負。

 

 

RWC2019 vol.9 (日本vsアイルランド)

奇跡、で勝ったのではなく、準備と集中力と理詰めの論理で勝ったんだ!

 

昨日、惨敗を懸念した。同時にこう書いた。「日本に活路があるとすると、あの霧雨の横浜でほぼ完璧なキック処理をしたBK陣が結構入れ替わることと、やはり嫌味なキックを連発したHB団のうちSOのセクストンが先発を外れることか。アイルランドBK陣にある程度ミスが出て、FW戦で健闘できれば25点をめぐる戦いにできる、かも?そうなれば勝機ありかもね。」

 

BK陣は緒戦のような鮮やかなサインプレーやキック処理ができず、カーニー・アールズなど2戦目から先発のベテランは輝けなかった。さらにセクストンの不在は思った以上に重篤で、SOカーティはだんだん迷ってくるしボックスキックはほとんど蹴らないし、攻撃が単調になってしまったように思う。FW戦は思った以上に日本が健闘し後半はむしろコントロールしていたように見える。あと、レフリーも最初はアイルランドが強いという先入観が少しあったみたいだけど、だんだんと修正されてきて、ディフェンスに厳し目な笛(廣瀬さん談)ということもあって後半守勢に回ったアイルランドが思い切って密集でファイトできない原因にもなってしまった(まぁ体力削られて後手に回って密集に入れなくなったというのもある)。

 

そんなこんなで日本勝利の下地はできて、さらに前半の最後くらいから明らかにアイルランドは体力的に厳しくなってきて、後半もこのペースなら逆転できそうな雰囲気がありありだった。あとはいまひとつ打率のよくない田村のキックだったが、最初は引っ掛けて外したものの、徐々にミートしだして得点を重ねられたのもよかった。最後は福岡が獅子奮迅の活躍で〆。

 

というわけで今回は(まだ10回やれば2,3回しか勝てないだろうけど)準備と力で勝った、奇跡でも不思議でもない勝利。欲を言えば最後のゴール前はしっかりトライしてほしかった。この先3勝1敗三竦みになったときに勝ち点・得失点差・トライ数が効くので、アイルランドに勝ち点1を与えず、得失点差をつけておくのは重要だったんだけど・・・。

 

補筆:試合後のローリー・ベスト主将のコメントも態度も潔く、尊敬できるものだった。ノーサイド後のアイルランドフィフティーンの態度もノーサイド精神を具現化したもので、ますますアイルランド好きになっちゃった。

RWC2019 vol.8 (イングランドvcアメリカ)

感動的な釜石開催試合(ウルグアイvsフィジー、通常放送がないのでネットでいろいろ知っただけだけど)の余韻も冷めないまま、神戸のイングランドvsアメリカ戦。

 

本来であればイングランドパックを購入できるはずだったので、札幌→神戸と移動してこの試合を観戦するはずだった。でもこの試合をお金を払ってみると不満溜まっただろうなぁ、というストレス溜まる一戦。イングランドは当然メンバーを大幅に替えてきて、残ったのは1/6/8/10/15番のみ。実質2本目。これは予想通り。で、その2本目にアメリカは全くラグビーをさせてもらえない。スクラムでは押されて反則を取られ、モールに組まれると延々とズルズル後退する。じゃぁイングランドはどんどん点取れるか、というとノックオンの嵐でチャンスの1/3も活かせない。エディーさん、スタンドで薄ら笑いしてたけど、あれは激怒の笑みだな。後半にヤングズとファレルを出して流れをスムーズにしようとしたけど、一旦おかしくなったリズムは戻らず。最後は蹴り出せば終わりのところを無理して攻めて、逆にトライを取られるという本当に冴えない終わり方・・・・。

 

まぁ2本目なんだからいいか、と思えばいいのか、これじゃ不安だ、と思うべきなのか。優勝候補、なのか、これで。

 

兎にも角にも今日は日本vsアイルランド。緒戦を見る限りではアイルランドが強すぎて勝てるチャンスはほぼないんじゃないか。45-15くらいで粉砕されるのではないか、と不安。アイルランドは先発FWが全員緒戦と同じで、あの強烈なメンバーがもう一度見られるのは嬉しいが。日本に活路があるとすると、あの霧雨の横浜でほぼ完璧なキック処理をしたBK陣が結構入れ替わることと、やはり嫌味なキックを連発したHB団のうちSOのセクストンが先発を外れることか。アイルランドBK陣にある程度ミスが出て、FW戦で健闘できれば25点をめぐる戦いにできる、かも?そうなれば勝機ありかもね。

RWC2019 vol.7 (ウェールズvsグルジア[ジョージア])

グルジア、はソ連時代にソ連がつけた名前なのでダメ、なんだけど、なんとなくグルジアという名前に親しみを覚えちゃう。ダメだんだけどね・・・。

 

で、試合のほうは最強スクラムをウェールズがいかにいなすか、が焦点だったんだと思うが、前半はウェールズがさっさとボールをBKに配給してサインプレーで華麗にトライを量産するというウェールズファンにはたまらない展開。評判どおりウェールズ強いね!と思っていたのはしかし前半だけど、後半になると解れてきたのかグルジアFWに勢いがでる。ウェールズはラインブレイクもできなくなり、スクラムやラックでも後手に回りだす。点差はついたけど、これはウェールズが思ったほどじゃないのかグルジアが思ったより強いのか(多分前者)。

 

グルジアは○○シヴィリ(スターリンもそうだけど)さんか、○○ゼさんばっかりで、たま〜に○○ャバさんがいるくらい。アナウンサー大変そう。ロシア同様完全にten-menラグビーだと思うけど、個性尊重でいい意味で唯我独尊の面白いチーム。生観戦のフィジー戦が楽しみだ。究極の矛楯になりそう。

 

で、これでA~D組の強力チームが一通り試合をしたことになる。ここまでの印象ではニュージーランド・イングランドが2強で、これを堅守のアイルランドと手堅いフィジカルプレーの南アフリカが追いかける感じ。ウェールズは思ったほどでなく、オーストラリアも今ひとつかな、と。まぁまだ先は長い。ピークは1ヶ月後だ。

RWC2019 vol.6 (イングランドvsトンガ)

アイルランドvsスコットランドを横浜で観戦した関係で生放送を視聴できずビデオにて。

 

イングランドの強さが際立った。アイルランドもそうだったがHB団のキックが上手すぎる・・・。トンガは何もできずに自陣に張り付くばかりで、ラインブレイクできないまま仕方なく蹴ると、今度は一気にイングランドBKが決定力も見せつける、という繰り返し。解説者の3人が口を揃えて言っていたようにトンガのフィジカルの弱さが出て、イングランドは相当に鍛えられて出てきた、という印象。さすがエディ・ジョーンズで、やはり優勝候補か。

 

それにしても実況の解説は仏(坂田さん)と鬼(沢木さん)が好対照で面白すぎる。全国中継で「デカい」という単語を初めてきいた。沢木さん、怖すぎる。

RWC2019 vol.5 (アイルランドvsスコットランド)

アイルランド・スコットランドの旗が風にはためきながら、46人の選手が入場してきた瞬間の興奮と感動を僕は一生忘れないだろう。