楕円球空間 -25ページ目

早慶戦

本命:明治、対抗:早稲田・帝京、残りは番外地、だった対抗戦。

 

帝京は早稲田にロスタイムにひっくり返されて負けて脱落。慶應はすでに3敗でこのままずるずる行くか、早稲田は明治への挑戦権を得られるか、という一戦。正直50-7くらいで早稲田が勝ってもおかしくないくらいの戦力差だ、と思っていたものの、早慶戦ではたまに慶應が魂のタックルが炸裂して事前の予想が破壊してくれるので、それを楽しみに観戦。

 

出だしから慶應のディフェンスがよくて、大量失点しそうな感じがない。早稲田のオフェンスに迫力がないのもあるが・・。まぁあれだけ(31試合も)世界のトップの試合をみた後なので、スピード・スキル・戦術、全てに見劣りするのは仕方ない。良い点を見ると、早慶ともにディフェンスがしっかりしていて丁寧にタックルしていたのは好印象。一方で戦術眼や判断力、もちろんパワーやスピードやスキルは、大学生って下手なのねぇ・・・(トップリーグって上手なのね)という印象。ついこの間までは大学生も結構うまいと見えていた(まぁ下位の大学は高校のトップより下手&基礎が身についていない(手抜き?))のになぁ・・。

 

試合のほうは拙攻なのか好守なのかイマイチわからないまま時間が経過し、最後は早稲田が守りきって勝利、と思ったらなぜか岸岡が謎のDGを狙って失敗してまた慶應にゴール前まで攻め込まれて、挙げ句にロスタイムもゆうに終わったはずの45分(ロスタイム表示は2分)に早稲田のノックオンで慶應ボールのスクラムまであって(あれはなんで?軽い反則でも勝ってるほうがすると試合は切れないの?)、ドタバタした終盤だったものの早稲田勝利。

 

まぁ慶應善戦なのかな。早稲田はこれだと明治戦は厳しいな(明治はこの翌日に帝京を圧倒)。厳しいのはこの日にプレーした選手の未来で、ジャパンになれそうな人はいなかったなぁ。去年あれだけ輝いていた河瀬なんて消えていた。相良監督は買っているんだけど、FWだけじゃなくてBKも教育してよね。

NZ

ワークショップでNZへ。

 

日程の関係や予算の関係で成田に出てオークランドに行って・・・、というNZ航空は使わず、シンガポール航空で日本ーシンガポールーウェリントン・・・という経路で行くことに。あとで気づいたがウェリントンの前になぜかメルボルンで一回降りる(まぁなぜかってそりゃシンガポールーメルボルン、とかメルボルンーウェリントンの区間で乗る人がいるからだけど)。この1時間半が結構めんどくさい。幸い機内の音楽プログラムが充実していて、クルレンツィスのマラ6とかドイツの新星のシューマンとかいろいろ聴けたのでそれはそれでよかったけど。あと今更ながらイングロリアス・バスターズを見た。フランス語・ドイツ語てんこ盛りのアメリカ英語で、非英語会話のときは英語字幕が出るので結構全貌を理解できた(酒場で身元がバレるシーンだけ理解できず)。面白かったのはシンガポールーメルボルンのクルーが行きも帰りも一緒だったこと。メルボルンで大歓迎された。オーストラリア便なのになぜか日本語が超達者なチーフパーサーがいたのも驚き。

 

NZは春の始めで気候もよく(雨降ったけどそれもまたよし)、ワークショップはウェリントンからさらにセスナ機で移動してタクシーのって、最後にwater taxi乗ってホテルから迎えの車にのって峠を超えた先にある人跡未踏の地(言い過ぎ)であったので、大変静かで雰囲気もいいところであった。ワークショップそのものも充実。共同研究者と議論して今後の戦略立てて和やかに終了。

 

ちなみにどれだけ人跡未踏か、って言うとネットが繋がらなかった。最初びっくりするけど、ネット繋がらないのっていいね!静かに本を読んだり考え事したり音楽聴いたりして、心の平安を取り戻した。帰国してから脳みそが調子いいのはきっとこのせい。

RWC2019 編集後記

あー、夢のような1ヶ月半が終わってしまった・・・。

 

ほぼ10年前からこの秋を一日千秋の思いで待ち続けて、本当にどっぷりラグビーというこの素晴らしいスポーツとワールドカップというこの輝くイベントのめり込んだ時間だった。もう完全に虚脱状態。思えば1回目の脱力は自分がチケットを取った試合が全部終わった時、2回目はジャパンが敗退したとき、そしてこれが3回目。もうこれで本当に全部終わってしまったんだな、と・・・。vol. 30でも書いたが、終わってみればいろいろな意味で、南アフリカが優勝したことはとってもよかったな、としみじみ思っている。なんだかこうなることが実は決まっていたような感じすらする。

 

結局全45試合(3試合中止)のうち、31試合を何らかの方法で観戦し、5試合は直接会場で観戦。東京・横浜・花園・神戸・大分と行脚して、グッズも含めて○0万円は使ったと思う。あとは来年1月に発売される総集編のDVDを買えばミッションコンプリートかな・・・。

 

20年以内にもう一度開催を目指す、ということらしいが、1995年の第1回大会から欠かさずチェックしている自分も、今回は大成功じゃなかったか、と思う。閉会式が終わった瞬間は本当に悲しい気持ちになってしまったけど、20年以内にやってくれれば後期高齢者入りたてくらいで観戦できるから、頑張って健康で長生きしようっと!

 

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以下、雑感を箇条書きに。

 

・スポーツのインタビューで乱発される「最高です」が大嫌いな自分だが、スコットランド戦後の福岡堅樹の「最高です!」は凡百の「最高です」とは重みがまるで違って、あんなにじーんときた「最高です」は初めてだ。コンテクストは「(これまで全てのものを犠牲にしてこの日の勝利のために努力してきたので)最高です」だったはずだが、彼の苦労や努力は筆舌に尽くしがたいものだったことを知っているだけに。「最高」というのはこういう瞬間のためにある言葉だ。

 

・会場のビール消費量は凄まじかった。外人さんは数個単位でいっぺんに購入してガンガン呑んでる。この1ヶ月半の国内のビール消費量は日本の歴史上最高だったはず。これは確信してる。

 

・次回以降は民放はもう放送を辞退してほしい。不勉強でパターン認識で選手の気持ちを勝手に邪推したコメントを連発して妙な感動の押し売りをするアナウンサーもどきの連中は消えてなくなれ。放送そのものももっとNHKのように技術的戦術的側面に焦点あててくれ。ドキュメンタリーじゃないんだ。スポーツなんだ。

 

・解説者の優劣もはっきり見えた大会だった。坂田さん、砂村さん、廣瀬は理知的で暖かくて素晴らしい。沢木さんは怖いけどはっきりコメントしているのでこれはこれで試合を観る参考になる。五郎丸は早稲田の頃はこんなにちゃんと喋れる選手と思わなかった。この数ヶ月ほとんどラグビーの練習してないんじゃないか、と思うけどこんなに自分を犠牲にして啓蒙活動に時間とエネルギーを割いてくれて本当に感謝。逆にダメなのが吉田・・・(明治の主将の頃からインタビューダメだったけど)。すぐに気合とか気持ちとか根性論に走る・・。昔のWTBって知性いらないのかな・・・。あれじゃ明治再建は厳しかったのも仕方ない・・・。民放出演の人々は(慣れてないこともあるんだろうけど)総じてコメントが下手で技術的戦術的解説が不足。

 

・外人さんは鉢巻が好き(これは公知の事実)。「必●勝」「闘●魂」を中心に極めて多数の外人さんが鉢巻を購入したいみたいだけど、大会の初期は、どうやら鉢巻が供給不足になったみたいで「合●格」、酷い(?)のになると「絶対●合格」なんてのを締めている人も・・(笑い)。中盤以降は鉢巻製造会社も必死で増産したみたいで、ほぼ「必●勝」になってよかったけど。

 

・某A新聞に掲載された真山仁の記事は酷かった。ある一面からしか物事を見ていない上に、なんとなく批判ありきの大所高所からを気取った筆致はいただけない。釜石の人が全員ワールドカップ招致に賛成していたとは思わないけど、招致活動をした人があれを読んだらどんな気持ちになるのかな。外野が正義ぶってあれこれ書いても仕方がないと思うんだけど・・・。あれを掲載したA新聞もどういう立ち位置で掲載する気になったのか・・・?そんなところに批判の矛先向ける暇あったら氏も新聞ももっと本質的な巨悪にガンガン切り込んでよ。

 

・観戦の過程で、もう二度と行かないだろう、という土地とかスタジアムとかいろいろ行ったけど(あ、20年後?にはまた行くんだっけ・・・)、その一瞬一瞬が想い出深い・・・。

 

・来週のNZでのworkshopの講演ではRWCのパーカーを着て講演します。

 

 

RWC2019 vol.31 (南アフリカvsイングランド)

この時代、この世界的雰囲気の中、エリスカップを掲げるコリシ主将の姿が神々しく見える大団円。ラグビーはこれだからいいんだな、と再実感できる記念碑的試合。

 

懸念していた通り、イングランドが2試合続けて真のトップパフォーマンスをすることは難しかったのかも。序盤から小さいミスが散見され、プレーも(決勝ということもあったのか)硬い。やや安全志向で、オールブラックス戦のようなギリギリで勝負する流れるようで鮮やかなパス回しが影を潜めた。もちろん痛かったのは開始3分のシンクラーの脳震盪退場だが、前半途中で南アフリカゴール前に攻め込んだ時にみせたボクスのディフェンスが出色の出来、仮にフォワード戦で互角に近かったとしてもどれだけ勝機があったかどうかはわからない。なんとか9-15まで競って、コラプシングでもらったPGをファレルが外して12-15に出来ず、直後に9-18に戻されたのも痛かった。徳俵に足をかけたまま粘っていたが遂に後半25分にボクスに鮮やかに決められて、これで大勢が決した。あのプレーも人数で勝っていたサイドをデクラークが素早く気づいてパス回したのが大きかった。大会MVPはデクラークでいいのでは?

 

南アフリカは体力を全面に押し出したパワー勝負で、結局ラグビーは格闘技なのか、という感もなくはないが、優秀なHB団と快速BKがいて初めてパワー勝負できる(強いときの明治や早稲田、帝京はこのパターン)ので、ラグビーという競技の本質がやはりセットプレー・パワーベースの格闘技なんだ、ということを再認識。あと、あの難しい歴史的経緯のある国で、いろいろな人種が戦争や対立を乗り越えて、少なくともボクスというチーム内であれだけまとまって一丸となって勝利を目指し獲得したことは掛け値なしに素晴らしいと思う(1995年はまだ白人のチームと言ってよかったはず)。コリシ主将がエリスカップを掲げた瞬間はもちろんだが、残り2分を切ったところでコリシ主将とFBのルルーがガッチリ抱擁したシーン、試合終了の瞬間にしゃがみ込むWTBコルビにコリシ主将がかけより、そこにもう1人白人のスタッフが満面の笑みで駆け寄って3人で抱擁した瞬間など、世界史的に意味のあるシーンが多かった。感激した。

 

ラグビーって本当に素晴らしい究極のスポーツだ!

RWC2019 vol.30 (ニュージーランドvsウェールズ)

名誉のみを戦う3位決定戦。

 

RWCは一切賞金が出ず、エリスカップを争うだけの品位ある大会なので、名誉以外に求めるものはない大会。その中でも最もエリスカップから遠い試合がこれ。でもウェールズは66年ぶりの勝利を目指し、オールブラックスはジャージへの忠誠心と誇りを賭けて戦う、極めてラグビーらしい一戦。

 

ウェールズは準決勝からさらにPR、FL1人、FBのもう1人を怪我で失って、さらに満身創痍。登録31人をフルに使った上に緊急招集したWTBのハーン、怪我から回復途中のCTBパークス(腕や手首がテーピングだらけで病院から脱走してきた人みたい)を先発に入れてきた。オールブラックスはさながらベテランの引退お披露目試合の感があるが、それでも戦力が落ちないんだからすごい。スコット・バレットやリーコ・イオアネなど次世代の中心選手もバランスよく配置。

 

試合はオールブラックスが圧勝したが、これはまぁ想定どおり。ウェールズは本当に疲労困憊していて、ラックへの集まりがこれまでと比べようもなく遅い。球出しにゆとりがでて、自由度高くボールを動かせればオールブラックスの良さがぐんと出て、ポンポンとボールが回ってクリエイティブなプレーが随所に出てくる。これをやらせなかったイングランドは凄かったんだ、と改めて実感。

RWC2019 vol.29 (南アフリカvsウェールズ)

ウェールズは必死に頑張ったと思う。

 

よく考えると緒戦と比べてNo.8、CTBの1人、FBをすでに怪我で失って、正直満身創痍感ありあり。さらに前半最後でWTBも失って、1本半くらいのメンバーになってきた。SHも密集への到着がすごく遅くて、早くトモス・ウィリアムスに替えないと、と思ってみていた。一方で、フランス戦でボロボロだったタックルは大幅に改善されて、もとのウェールズディフェンスに戻っていたのは朗報。やはりメンタルの問題は大きかったのかな?

 

南アフリカは日本戦で完全に味をしめてしまったガチガチのFW主体のスタイルをこの日も徹底。HBは蹴るだけ、BKは空中戦とディフェンスで頑張るだけ。勝負に徹しきった、ボディブローの打ち合い(どっちが先に音を上げて崩れるか)のような、いい意味で「退屈な」、ノックダウンステージらしい戦い方に特化できていた。よく見るとデクラークとポラードもキックはさほど有効ではなくて、かなりウェールズに普通に処理されていたんだけど、いつか一気にやられるんじゃないか、という恐怖感を80分与え続けたのは事実。で、南アフリカオフェンスはこの日も結構ミスがあるんだけど、切り返しで一気に持っていけるほどウェールズの攻撃陣にもう力がないので、大怪我にはならない。ウェールズのトライもFWがゴツゴツ押して行って、無謀とも言えるスクラム選択だったのに、デクラークが勝負どころを間違えて(ほとんど判断ミスしないのに)人数余らせてしまったのが原因で、ウェールズがキレイに取ったわけじゃない(南アフリカのトライはキレイだった)。最後に点をとったほうが勝つ、というまるで上手なバスケットボール(NBA)みたいな試合で、これはこれでラグビーの醍醐味が詰まったいい試合だった(イングランド戦みたいなフレアとかなかったけど)。

 

これで決勝は南アフリカvsイングランド。大会開始直後はイングランド応援してたけど、もうここまできたらどっちが勝ってもいい、と素直に思える。コリシ主将がエリスカップを掲げるのも素敵じゃないか!と。試合展開のほうは、ヒリヒリするようなディフェンス戦になるんじゃないか?南アフリカはどんな問題が出ても必ず85点取る人、イングランドは鮮やかに回答して90-95点とれるけど時々失敗して80点になっちゃう人、という感じで、まるでT大生vsK大生みたいな感じ?イングランドの不安は準決勝であれだけ素晴らしい試合をしてしまって、これが2試合続くのか、というところ。普段どおり・練習通りできればイングランドやや有利と思うが、南アフリカには相手の良さをまるごと消しされるディフェンスがあるので、そこで勢いに乗るとイングランドも封じられるような気もする。とにかくいい試合を!(ちなみに3位決定戦はそれはそれで見どころがあって、ここまできたらNZに勝って3位になりたいウェールズがメンタル面では上かな。ただフィジカルには怪我人続出で苦しい・・・。NZはこれを最後の花道にしたい人とここで一気にブレイクしてレギュラーつかみたい若手がうまくはまるかどうかかな。NZ勝つかな、とは思うけど・・・。)

RWC2019 vol.28 (イングランドvsニュージーランド)

事実上の決勝戦、とも言われる一戦。

 

イングランドは「抜けた」時間がなかった。80分間、全力で100%の集中力でファイトできたと思う。あそこまで完膚なきまでに叩きのめされたオールブラックスを見たのは久しぶり。立ち上がりのイングランドの得点はたしかに大きかったようにも思うが、あの時点ではまだオールブラックスも余裕があったはず。時間が経過していく中で攻め手がつかめず、ジリジリと真綿で首を締められるように苦しくなっていった、という感じでは?やはりエディさんの、オールブラックスを早いフェイズのうちに抑え込むディフェンスが当たった感あり。南アフリカも日本戦・ウェールズ戦が同じような戦術で開花した感じがあるけど、リスクはあるものの長所も多い戦術で、しっかりとした戦術理解とそれを実行できるスキルがあるチームなら効果的なのかな。オールブラックスは、なんだかやりたいことができないまま、イングランドの戦術を打ち破る工夫が出せないままズルズル負けちゃった。経験の浅さ、という話も聞いたけどどうなんだろうか?

 

決勝に向けた不安材料はメイとファレルの怪我かな・・・。

RWC2019 vol.27 (日本vs南アフリカ)

正直、勝機は10%と思って観戦。

 

前半3-5で折り返したが、よくやった!、とは思ったものの後半逆転できる雰囲気はなかったなぁ・・・。むしろスプリングボクスのオフェンスのミスで首の皮一枚で前半も大量失点を防げた印象で、前半の最後のほうも体力的に徐々にキツくなっている感じだった。前半の途中まではまだ運動量で勝てていたので惜しいところまで持っていけたが、あそこでトライを取らせないところが本気の強豪の凄み。

 

後半は南アフリカが美学を捨てて勝利に拘る、という極めて現実的かつ正しい選択をした。PGで3本(3-14)、そこからはタッチにだしてモール組んでトライを狙って得点的にも精神的にジャパンを叩きのめす、という合理的作戦。後半の後半は体力的にも対抗できず、3-26もむしろ善戦、の印象。

 

南アフリカはローテーションシステムをうまく組んで、休養十分・戦術理解も十分・勝利至上主義に徹してメンタルな準備も十分。世界の強豪にここまで準備されると流石に辛い。戦術面ではこれは各メディアでも扱われているが、BKがオフサイドぎりぎりでうまく揃って飛び出してきてWTBまでボールを回させない戦術がはまった。ジャパンもダブルラインなどで対抗していたけど、ラック近くでの密集形成が増えたせいでFWが消耗して早いテンポで生きた球が出せなくなってきて、じわじわとやりたいサインプレーができなくなってきた。あとはSHのデクラークが超人的(デクラークが3人いるんじゃないか、と思うくらい)な体力と運動量であらゆる局面で顔を出してきてジャパンのリズムを壊したのが大きい。

 

ジャパンは登録31人のうち試合に1回も出ない(リザーブにも入らない)のが5人もいるのではベスト8以上は苦しいな、と(FWが3人、HB/BKが2人)。ほぼ同じメンバーで毎週ギリギリの試合をしているので、前のスコットランド戦の記事でも書いたように4試合目とかになるとフラフラで見ていて気の毒になる。4年後はどこかで1試合リザーブ中心でも勝てる試合を作れるように強化しないとね。それでも、戦前の予想からすると大躍進で、グロスターの仇も取ってくれたし、チームも雰囲気も素晴らしいし、ラグビーの素晴らしさを津々浦々に広めてくれた!にわかファン大増殖に貢献してくれた!今回のメンバーには花園とかその前の地方予選の段階から見ていた選手もいたし、大学ラグビーで注目していた選手も多いし、個人的にも親の心境?で見てしまっていた(こんなに立派になって・・・、昔はタックルできなかったのに・・・、とか)。本当にありがとうございました!感謝しかない。

 

これでSemi Finalの第二試合は南アフリカvsウェールズ。ウェールズは昔から好きなチームで応援もしているが、フランス戦の腑抜けっぷりに心中穏やかでない・・・。南アフリカは逆に昔は嫌いなチームだったが、今はむしろ好感度大。特にコリシ主将が目を閉じて上を向いて大きな声で国歌を歌う姿に得も言われぬ感動を覚える(歴史的経緯もあって)。南アフリカにオフェンスのときのミスが多いのが(予選プールのNZ戦でもあって、そこを的確に狙われた)不安材料ではあるんだが、ウェールズはそこを突ききれるほどの攻撃力がなく、南アフリカの組織ディフェンスが傑出している、と見て南アフリカの勝利を予想。

 

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以下、箇条書きで追記。

 

・レフリーのバーンズさんは判断が正確かつ迅速で素晴らしい。すごく上手で選手もやりやすいと思います。オーウェンズさんよりもうまいのでは?

 

・最初に南アフリカがトライしたとき、トライをとったマピンピが(9月のテストマッチのときはいろいろやって大はしゃぎだったのに)ニコリともしなかったのを見て、いかにボクスが本気が理解した。

 

・正面から正々堂々の勝負して清々しく玉砕した、という気持ちのよい敗戦。

RWC2019 vol.26 (ウェールズvsフランス)

まさかQuarter Finakにもなってこんな腑抜けた凡戦を見ることになるとは・・・。

 

フランスが強いと全く思っていない私だが、タックル成功率2位(ベスト8の中で)というのを知ってやや偏見を恥じた。イングランド戦(生観戦予定だった)が中止になったので本当の力を理解していなかったのかも・・・?とにかく戦前の予想ではウェールズ圧勝、と思って見始めたのだが・・・。

 

ウェールズはディフェンスが鍵なのに、タックルが高くてゆるくてサポートが遅くて、全くディフェンスが機能していない。こうなるとラテン気質の皆さんが俄然勢いが出てきて、アルゼンチン戦同様あっという間に2本フランスが先制。これで目覚めるか、と思ったら全くウェールズが覚醒できない。相変わらず腑抜けたタックルを連発していて、民放のパターン認識アナの「赤い壁!」「鉄壁の守備!」というセリフが薄ら寒く聞こえる80分に・・・。見ているこちらもさすがに呆れて、沸々と怒りが・・。応援してるんだけど・・・。

 

これはフランス勝つな、と思った瞬間の後半早々にヴァアマイナが、あまりにも20世紀的な肘打ちをお見舞いして一発レッド。あれなら20世紀でもレッド。ウェインライトは何もしてないし、モールでむしろ彼を無力化していたのがヴァアマイナのほうだったのになぜあんな振る舞いを?あーこれでウェールズ勝ちだよ、と思ったのに、それでもウェールズは覚醒できない。むしろフランスのギャンブルディフェンスの網にかかってトライチャンスでキレイすぎるインターセプトを食らう・・・。完全にウェールズは焦っている・・・。このままフランス勝ちか、と思ったらゴール前の8-7スクラムでフランスがなぜかCTBをスクラムに入れず、ボールを失って(スローフォワードがやや微妙だったがビデオでみてもあれはスローじゃない)ウェールズがねじ込んでなんとか勝利。ノーサイドの瞬間、SOビガーが大喜びだったけど共感できなかった・・・。

 

思うにウェールズは緒戦のオーストラリア戦が一番よくて、だんだん落ちてきている。フィジー戦も立ち上がりにフィジーの勢いとパワーに圧倒されてディフェンスが機能していなかったし、フランス戦は80分間惨憺たる有様。ピーキングを失敗したか。この先はなさそうだ。

 

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以下、箇条書きで追記。

 

・主審のペイパーさん、日本vsサモアの主審のときもやや判断に「?」というのがあったけど、この日はかなり酷かった。ラインオフサイドは見逃すし、一旦ペナルティで手を挙げかけてからまたインプレイにする、とか選手が可愛そう。例のレッドカードの肘打ちも、その前に首に手を回していたのを反則取ったにも関わらずなぜ見逃していたのか?場内の大型ビジョンで出てやっとTMOになるとか、ありえない。テレビではしっかりその瞬間は映っていて、自分は瞬間レッドを確信したんだけど・・。これはこの先の主審はないのでは?

 

・前半残り3分くらいでPG狙ったフランスのチョイスはどうだったのか?その前もコンバージョンかPG外していたし、試合の流れ的に押せ押せだったので時間もまだあったし、タッチキック&ラインアウトモール、で行けたような気がするんだが。家人と「これ外れて、あとで後悔しないといいけど・・」と言っていたのが当たってしまった・・・。

 

RWC2019 vol.25 (ニュージーランドvsアイルランド)

ジャパンに負けて、まさかのオールブラックス戦になったはずのアイルランド。

 

SOセクストンの真価が問われる一戦だったが、NZの黒くて大きなスイミー軍団があまりにも華麗なプレーを連発して完勝。セクストンの調子が、という記事も散見されたが、調子云々ではなくベストのパフォーマンスを出させなかったオールブラックスの強さと熟成度の勝利(同様の力関係をアイルランドvsスコットランド戦で見た)。

 

それにしても最近3試合で2勝しているアイルランドにとっては屈辱的試合展開&スコア。オールブラックスのスイミーたちに、いいように走られてあしらわれて、子供扱いされた感じがある。これも各種メディアではNZより南アフリカのほうが強い、とかNZはムラがある、とかいろいろ言われているみたいだが、ラグビーをパワーが支配するゲームと解釈するか、多人数が有機的に連携するボールゲームと解釈するか、の違いじゃないか、と。力比べならもちろん体格面で南アフリカとかオーストラリアは巨大でパワフルだけど、ラグビーってそれだけない要素も。ボールゲームの要素を究極的に突き詰めているのが今年のNZだ、と個人的には思っているので、今回のオールブラックスは強い!と思ってる。

 

これでSemi Finalの第1試合はイングランドvsニュージーランドに。これは本当に素晴らしい試合が期待できると思ってる。事実上の決勝戦だ、とも。今回のニュージーランドは心躍るプレーが多くて、いい意味の意外性とか創造性とかに溢れてる。イングランドも実戦も見て相当に強いと思うし応援もしているんだが、エディさんが相当研究してオールブラックスの長所をなんらかの策で消せないと(そしてイングランドも1試合に2回くらい「抜ける」時間帯があるのでそこを消さないと)流石にイングランドも厳しい戦いになるのでは?60:40でニュージーランド有利と見るけど、イングランドもロースコアの(20点以内?)勝負に持ち込めるなら勝機あり、と見る。