楕円球空間 -26ページ目

RWC2019 vol.24 (イングランドvsオーストラリア)

いよいよQuarter Final開始。

 

Numberの記事で藤島さんと生島さんが「オーストラリアはウェールズに負けたけど強い」と言っていたけど、全く同意できなかった私。フィジー戦も見たけど、時間帯としてダメな時間帯が多く、プレーの精度にムラがある、そしてその悪い時間帯に決定的なミスをする、という印象で、イングランドの圧勝を予想して観戦。

 

静かな立ち上がりだったが、案の定オーストラリアの凡ミスからイングランドが華麗に逆転して、そこからはほぼオーストラリアに勝機はなかったように思う。解説の小野澤さんが言っていたけど、オーストラリアはBKのラインが浅すぎる。で、おまけにダブルラインにはしていないので、攻撃パターンが単調⇒すぐにタックルされる⇒集散が遅れる⇒無理にプレーする、か、浅いラインを狙われてインターセプトされるのを恐れる展開になって、イングランドは完全に後半は封じ込められた。メンバー的にはいい選手がたくさんいるので、これはコーチの戦術のせい、では?あと、ノックオンとかパスミスとか凡ミスが多すぎる。精神的に追い込まれた状況で正確なプレーができないのはやはりコーチングのせい、では?

 

ということでイングランドが40-16で完勝。いい気分(オーストラリアは国としても嫌いなので)。

RWC2019 vol.23 (日本vsスコットランド)

グロスターでのあの屈辱から1480日(たぶん)、遂に最高の形で屈辱を晴らすチャンス到来。

 

事前の正直な予想では2勝1敗同士で当たる、と読んでいた。でもそれだとアイルランドに負けてることになるからチームの勢いが出ないなぁ、悲壮感漂う試合になりそうだなぁ、と思っていた(この展開ならスコットランドに精神的にゆとりがでる)。豈図らんや、アイルランドにジャパンは勝って、同じ相手に惨敗したスコットランドに逆にプレッシャーがかかる局面。セクストンの不在はかくも大きかったのか・・。

 

メンバー的には、主力をたっぷり休ませたスコットランドはほぼベストメンバー。でもなぜかパワフルなCTBダンカン・テイラーと強力WTBショーン・マイトランドが欠場(メンバー外だったので怪我?)。他にも初戦で主将だったHOマキナリーは控えで、同じく活躍しかけたFLワトソンもこの初戦で負傷交代してメンバー落ちしてる。ただ代役のはずのFLリッチーが強烈にパワフルで密集戦で大暴れ(乱闘でも大暴れ)で、さんざん苦しめられることに・・・。日本は福岡が初先発(これは予想通り)で、トゥポウがFBに戻り(これはやや意外だが、山中の出来がサモア戦でいまひとつだったので仕方ないか)、サモア戦でお休みだったトンプソンが先発に戻る。

 

出だしは日本が硬くて動きが悪く、密集で後手を踏んで苦戦。自分の感覚ではあっという間に0-7になって重い空気に(1人で)なる。しかし福岡と松島を同じサイドに並べる策がハマって(福岡の体幹の強さもすごかった)7-7。オフロードパス連発で14-7(稲垣はトライしても笑わないのね・・)、ラファエレの美しいゴロパントから福岡が走って21-7、さらに後半すぐに福岡が再度疾走して28-7となって、これはもう勝ったも同然!と気が緩む。スコットランドは休んだ割にはディフェンスで後手を踏むことが多く、なぜかレイドロー・ラッセル・ホッグの創造性溢れる3人のキック攻撃を封印してくれて、ここまでは完全に日本ペース。

 

さすがに3本差となってスコットランドも開き直って、遮二無二ボールを回してデカイFWでゴリゴリ来る。受け身に回ると流石にジャパンも大変であっという間に28-21。まだ残り25分もある、一応28-35までは容認できるけど大丈夫なのか・・・・、とこちらもオロオロ・・・。ここからが今大会のジャパンの白眉のディフェンスで、生で見ている間は25分攻められっぱなし、という感覚だったが、要所要所でターンオーバーも出来て(そのぶん相手にも随分やられた。あのFLリッチーはいい選手だ。後半の最後は時間を稼ぎたい田中の思惑を読まれて複数人で一気にラックを壊しにきたのがやられた一因。あとは主審がオフサイドに甘かったことかな。最後のほうはほとんどラック周辺のオフサイドはお互いやり放題だったように思うけど・・・。)、よく守ったということを「後でビデオを見直して」理解した。でも放送中はそれどころじゃないので、祈るような気持ちで信じていただけだったけど。残り3分ほどでゴール前でターンオーバー出来て(2人目で入った福岡が偉かったのでは?)無事に勝利!

 

負けてもquarter finalではあるけれど、後でスコットランド協会からアレコレいちゃもんつけられたくなかったし、グロスターの屈辱を晴らす意味でもスッキリ勝って上がってほしかった(引き分けとかありえない)ので、最後は本当によく守ってくれた。終了後のスコットランドフィフティーンはスポーツマンシップ溢れていて尊敬できる態度。試合中は2番を中心に散々レフリーには言っていたみたいだけど(実際レフリーは上手じゃなかったけど)、それに流されなかったレフリーもある意味偉い。

 

ということで次は南アフリカ。さすがに「ここも勝てる!」と思うほど楽観的にはなれない。スコットランド戦の最後もみんなフラフラで、4試合ほぼ同じメンバーで戦ってきていることもあって相当な疲労か、と。チームの熟成度は9/7と比べて格段に上がっているのが光明ではあるものの、10回やって1回勝てれば御の字か。メンバー的にはマフィと具がおそらく負傷でメンバー外、トンプソンもせいぜいリザーブ、ということで3番ヴァル(控えに木津が初メンバー?)、5番ファン・デル・ヴァルト、ツイとトンプソン(ないしウヴェ)と中島・坂手が控えで他は同じ、バックスはスコットランド戦と控えも含めて同じか。どこかでアタアタ投入も面白いと思うんだけど、ミスが命取りになる試合なので出す勇気は持てないかな。レメキを外すのも惜しいのは惜しい。

 

それにつけても、直前までの茂野重用はなんだったのか、遠大な煙幕だったのか、と思う日々。

 

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以下、10/20 15時追記

 

ブラントンの奇跡から1491日(たぶん)。最高の舞台で最高の返り討ちのチャンス到来。

 

具が先発、マフィが控え、トンプソン先発、ということで乾坤一擲の大勝負に出た感あり。疲労を考慮するより組めるベストのメンバーで行けるところまで行く、ということか。FBはトゥポウが脳震盪で☓のため山中先発でレメキが控え。これはいいニュース。ただ山中がうまく対応できない場合には松島FB、ということで後ろ3人がみんな170cm台ということになるので不安材料がないわけじゃない。南アフリカはFW6人リザーブ、とこれも思い切ったというか正面から宣戦布告してきたというか。

 

勝機を見出すにはやはり前半はなんとか喰らいついて、後半勝負。前回のような前半で0-22となったら終わる。FWは耐えて、とにかくplay timeを増やして走りまくる。前半10点差以内なら勝機あり。こうなったら勝利を信じる!

RWC2019 vol.22 (アイルランドvsサモア)

台風の影響で最初の15分くらい見られなかったのだが、すでに14-0でサモアは1人シンビン食らってる。これでサモアは全試合でシンビンを食らった記念碑的チームとなっちゃった。

 

試合のほうは地力に勝るアイルランドが圧倒した。なにせCTBのアキを一発退場で失ったのにその後失点しないんだから・・・。見ていても14人なのはどっちなのかわからない。サモアはフィジー以上にスタミナがなくて、後半はもうファイトできない(正確にはトライとれるかも!というところだけ頑張って、それ以外の時間帯はシュンとしてる)。トンガもそうだったけど、苦しいときに頑張れないメンタリティが課題かな。

 

それにしても酷かったのは博多の芝。何を思ったか、第三戦(博多での最終戦)の数日前に芝を張り替えたらしく、もちろん根付いていないので長方形に芝が剥がせるくらいだったらしい(アイルランドチームのツイッターに投稿があった)。試合でもスクラム・モールの後は周辺の芝がボコボコ剥がれていて捻挫しないか怖いくらい。ホラーだった。

RWC2019 vol.21 (スコットランドvsロシア)

実は前半しか見ていない(大分でのウェールズvsフィジーを観戦したあとでホテルでビールを呑みながら・・・)。

 

スコットランドはメンバーを14人変えて(WTBのシーモアだけなぜか残した。そしてそのシーモアは日本戦でも先発。タフなのか志願したのか?)、それでもBPを取りに行こう、というんだから流石に虫が良すぎるのではと思ったが、ワールドカップでは二本目が先発したほうが頑張る、という(NZ145-17日本から学んだ教訓)セオリー通り、二本目が大活躍してしまった。61-0とは・・・。これで一本目が中2週間でできるので10/13は日本苦しみそうだ、とおもったのだが。

 

ロシアの監督さんのコメント「まるで別の競技のようだった」、が滲みる・・。

RWC2019 vol.20 (イングランドvsフランス)

台風直撃につき中止・・・・・。

 

台風が発生したときから12日がやばい、という感じだったが、天気予報って当たるんだなぁ・・・。同様に中止になったニュージーランドvsイタリアはイタリアが本当に気の毒だった。中止で敗退とは・・。パリッセ主将の「隣の公園でもいいのでやりたかった」というコメントに無念さと誇りとラグビーへの忠誠心を感じる。

 

もっともイングランドもフランスも決勝トーナメント行きは確定していて、実はこの試合、勝ったほうが損をするという微妙なマッチだったのである意味良かったのかも(勝つとオーストラリア→ニュージーランド、負けるとウェールズ→南アフリカ。まぁこれは大きな差がないが、負けたほうが1日日程にゆとりが出て、しかも移動がない、という状況・・・)。

RWC2019 vol.19(ニュージーランドvsナミビア)

実力差は明らかだが、一服の清涼感を感じる試合。

 

ナミビアは果敢に挑戦し、フェアに熱く戦った。最後までラグビーに忠実に、いい加減にならずに戦った。この精神に拍手!ニュージーランドも同様にラグビーに忠実にナメず、バカにせず、最後まできっちり戦った。こちらにも拍手!

 

ナミビアはこのスピリットで強くなっていってほしい。昔の弱かった頃の天理大みたいな好感を持てるチーム。

RWC2019 vol.18 (ウェールズvsフィジー)

大分まで行って観戦(クレイジー)。

 

さすがに大分(すごく不便です)まで行ってみるのか!?と自問自答したが、せっかくの機会だし、どうしてもランニングラグビー対決を見たかったしウェールズ応援しているしウェールズ国歌歌いたいし、と挫折する理由がなくて決行。事前にJRと大分ラグビー協会からは「当日は博多からの電車がすっごく混むのであきらめて前日入りしろ」と再三のお達しがあったが、チケット発売日に大分までの切符が入手できたので当日朝に出発。ちなみに試合終了後に帰り着くのはさすがに無理なので大分で泊まることになるが、大分市内はビジネスホテルが1泊3万!とかなので、工夫して3駅先でなんとか試合会場からも帰路は歩けそうな鶴崎のホテルに。こうするといきなり宿泊費は1/9くらいになる(笑い)。同じことを考える方は世界中にいて、ホテルはカンタベリーの服に身を包んだ同好の士でいっぱい(笑い2)。

 

会場がとにかく田舎というか孤絶された土地にあるのでアクセスが不安だったが、大分のボランティアのみなさんと大分市(なのか大分ラグビー協会なのか)の全面協力により非常にスムーズに移動できる。連絡バスが観光バスで必ず座れておまけに無料、とか信じられない。ストレスなく会場入りし、雲1つない晴天のもとで楽しく試合を待つ。珍しくハイネケンを飲んだり・・。で、3時間まっていよいよ試合。席がよくて真横から選手が出てくる。ジョーンズ主将もビガーもランドランドラもトゥイソバもみんな目の前。Hen Wlad Fy Nhadauを絶唱し感動して泣きそうになる。

 

試合のほうは勝たないと明日はないフィジーが烈帛の気合でスタートから全力でウェールズに立ち向かう。とにかく凄まじい突進でウェールズもさすがに対応の苦慮して、あっという間に0-10。オーストラリア戦と同じ展開に会場も「これはやばいんじゃ・・・」という空気と「フィジー頑張れ!」という空気に。しかしウェールズも徐々に立て直して、少ないチャンスをWTBアダムズが生かして14-10で折り返し。

 

後半になってフィジーがバテるかと思ったが思いの外元気で、ウェールズのシンビンもあって(この試合で4枚。さすがに出しすぎ。これは後述)14-17と逆転。さらにSOビガーがFBウィリアムズとハイパントを取り合った際にウィリアムズの肘が顎にクリーンヒットして昏倒・・・。悲鳴が上がるスタジアム。救急カーまで出てきたが驚くことに2分ほどしてムックリ起き上がったと思ったらやにわに小走りし始めて退場。SOはパッチェルに変わったがパッチェルはキックがいいのでPG確実に決めて17-17。このへんでフィジーが(60分経ったので)バテてきてキックチェイスできなくなりデフェンスラインが揃わなくなり、得意なはずのunstructureの状況で逆にディフェンスに穴が空き始める。そこでアダムズの美しいトライ(13番の突破&華麗なパス)で24-17として最後はSHががら空きのディフェンスラインを突破してトライして終了。思うに、もしラグビーが60分のゲームだったらフィジーは世界最強なんじゃないだろうか・・。

 

ということで生観戦した中では出色の白熱したゲームだった。目の前の信じられないような体格の大男が信じられないようなスピードで走ってそれを信じられないパワーでタックルして止める、というよその惑星での出来事のような試合で見られて光栄だ。惜しかったのはシンビンの多さで、思うに最初のカードをさほどエグくないプレーで出してしまったので(これはTMOの責任)、以後の際どいプレーに全部出さないといけなくなったので、主審が厳しいガルゼスさんだったのの相乗効果だったんじゃないか。ここがちょっと惜しかった。選手も不満だったのでは?

 

とにかく大盛り上がりの大分スタジアムで、ラグビーの崇高さと面白さを堪能した。終了後は山道を1時間半かけて徒歩で戻った。こちらも非日常。

 

RWC2019 vol.17 (南アフリカvsイタリア)

どこまでイタリアが食い下がれるか、が焦点だったが後半早々のラフプレーですべて台無しに。

 

アルゼンチンもそうだったし南太平洋系のチームもそうだが、もう少し規律を重んじるべき。あの反則はあまりにもくだらない。笛もなってたし、その後で2人がかりで頭から、しかも審判の目の前で落とすなんて、何考えているんだか。これですべてパーに。

 

そういえばイタリアは右プロップが2人とも負傷して、non-contestスクラムになった。初めてみた。南アフリカからすると武器が1つ減って釈然としないんじゃないかなぁ。

RWC2019 vol.16 (日本vsサモア)

イングランド戦を見に行ったので、やきもきしながら移動中にチェック。

 

中央線で東京まで行くときは3つ隣のご夫婦が携帯で見ていたのでチラ見(ではないな・・・)。東京からはひたすら公式サイトをチェック。一番心配したのは26-19になったところ。

 

で、戻ってビデオで観戦。内容的には少し入れ込みすぎたかな、という印象でもう少し反則減らせるのでは、と思ったが、まぁ負ける相手ではないな、と思う。スコットランド戦同様、サモアは組織攻撃がなく、完全に個人頼り。日本のミスと反則のときに点が入るだけで崩された感じはない。まぁ最もミスと反則すると点が入るのはみんないっしょなんだが。

 

最後はサモアが美しいアマチュアリズム(ラグビーの美学)を見せてくれて、おまけにレフリーはかなりボーナスの反則をくれて、無事にBPゲット。これでスコットランドにもプレッシャーがかかるが、それでも直接対決で(ほぼ)負ければ終わりなのは一緒。キレイに勝って終わってほしい。台風で引き分け扱い(十分にありうる情勢)ってのはスッキリしないので勘弁。

RWC2019 vol.15 (イングランドvsアルゼンチン)

東京スタジアムで観戦。

 

事前の予想ではアルゼンチンはフランスに勝つはずで、1位抜けを賭けた大一番になるはずだったんだが・・・。開始前は、ここはブエノスアイレスか、と思うようなアルゼンチンサポーターの熱気で歌と飛び跳ねでものすごかった。イングランドサポーターの呑みも凄いが・・・。

 

確かに前半20分の一発退場は少し厳しいようにも見えた。が、他のタックルのシーンをスローで見るとちゃんと手がバインドする態勢になってみんなタックルしてる。あのプレーではLavaniniは手が思い切り遅れて出てきた(ウエスタンラリアットみたいに)こと、さらに頸にタックルが入ったこと(意図的じゃないにせよ)、のあわせ技で退場なのかな、と。ただその瞬間のアルゼンチンサポーターからのブーイングと指笛は凄まじかったが・・・。審判はややイングランド寄りにも見えないことはなかったけど、初戦でもアルゼンチンはいろいろやっていたし、前半すぐにラフプレーもあっていろいろ伏線もあったはず。ラグビーの場合、審判とのコミュニケーションは大事なので、その時点でアルゼンチンはすでに(自分で)不利になっていた。

 

イングランドはこのプレーまでは少し調子が出ていないように見えたけど、もう一度ビデオを見るとゴロパントで攻め込まれただけで、概ねきっちりタックル決めてゲインラインを切らせていない。退場後はすっかりアルゼンチンを「あしらって」、美しいサインプレーを次々と決めて完勝。多分退場がなくても30-15くらいだったでしょう。アルゼンチンはキッカーが飛距離・コントロールともに今ひとつで、なかなか自陣から出られない。対してイングランドは誰が蹴っても飛距離・コントロールともに抜群。やっぱり強いな、美しいな、と(強いチームのプレーはいつも美しい)。

 

もう1つ美しかったのは東京スタジアムのバックスタンドから見えた夕焼け。そしてその夕焼けに反響するGod save the Queen。やっぱり一生忘れないだろう。自分も絶唱。