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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

「や」ですが易しそうでこれがむずかしいでした。逆上がりを順手でやった気分です。
とんだ馬足をお見せしますがご容赦を…


や——ま 

ヤ、具足着く/冬緩びるは/朽つ具足、マ       (三冬)
 ヤ、ぐそくつく ふゆゆるびるは くつぐそく、マ
マ、愚息着く/春昼ゆ夕/靴九足、ヤ         (三春)

具足(ぐそく):甲冑一領ひとそろい。
緩びる(ゆるびる):「ゆるぶ」動詞ハ行四段のほうではなく下二段のほう。ゆるやかにする。ゆるめる。
ゆ:【格助詞】動作の空間的時間的起点を表す。から。

 やあ、甲冑を着たが紐を緩めたのはこの冬、拙者が太ったのではあるまい。甲冑が古びたのでござろう。
 やあ、バカ息子が着きましたか。ナニ?一日しかいないのに靴を九足ももってきたですと? ま。 

前後を感動詞で挟んだのはルール違反ですかね。遊びすぎですかね。良心が騒ぎます。————蕪辞蕪句、ただ今、作り替えます。

藪柑子/墓を手前の/鳥馬山         (三冬)
 やぶかうじ はかをてまへの てうまやま
麻耶詣/野辺まで丘は/詩浮かぶや     (初春)

季語:藪柑子・三冬。麻耶詣・初春。
藪柑子(やぶこうじ):地下茎で繁殖する小灌木。冬の艶やかな赤い実が美しい。正月の飾りや盆栽にする。
鳥馬(ちょうま):鶫(つぐみ)の別名。
麻耶詣(まやもうで):飼い馬の無難を祈願する法会に馬を曳いて参詣すること。二月初午の日、麻耶山忉利天寺(神戸・西灘)に於いて法会が行われる。

 つぐみ山は、ヤブコウジの紅い実に彩られた墓の向こうに憮然としたたたずまいを見せている。
 馬を曳いて麻耶詣で。ぶらぶらと丘沿いの道をたどり野辺まで、句をひねりひねり来たが————

座五「詩浮かぶや」は、ちゃんと5字なのに字足らずに聞こえます。5字が1-4型の音韻構造になっているからで、古典俳諧では禁じられています。よくないですがカンベンシテクダサイ。ムリ。

新聞の「筆洗」に回文和歌がでてました。(東京新聞2025-03-26)

櫻木の もとにみなはや 今朝も来も
 酒や花見に 友の気楽さ

もう世間は花見気分なんですね。記事が酔っぱらっていました。
カチューシャ可愛いや…武蔵野は雪でした。逆毛に櫛の静電気がままならぬ今宵、逆まつげが痛い。逆さ文芸の宿命でしょうか。

く——や  

狂ひ咲/よきとき柴背/野辺が寝屋       (初冬)
くるひざき よきときしばせ のべがねや
屋根替の/忙(せは)しきときよ/気障ひる来      (仲春)


季語:狂ひ咲・初冬。屋根替・仲春。
ひる:昼食。

 桜の返り咲きが見事だ。しばらく見ていこうと思ったがあいにく、しごとの途中で柴を背負っている。ともかく野営のテントまでいったん帰ってからだ。
 屋根の葺き替えにとりかかって手が離せないときに限って、あのキザな野郎は飯食いに来やがる。

昨日は、東京郊外が雪でした。降る端から溶けてユキました。いや、溶けながら、降りながら溶けてゆく、先を急ぐ忙(せわ)しない降りかたでした。「ユキ」を逆読みすると「消ゆ」。別に、屋根ふきをしていたわけではありませんが。
少しづつですが寒さも緩んでいるのですね。でもまだ暖房が無いとオシッコが近い。

逆読みはバック転なみのむずかしさですからね。木下曲馬団ってとこです。うまくいって当たり前。これでオマンマを食おうってんですからね。タイヘンです。ピエロも作り笑いの忍び泣き。


おーーく

晩稲並み/事後鹿すらが/擌輪避く    (晩秋)
 おくてなみ じごしかすらが はがわさく
草若葉/鴉賢し/みな木偶 O       (晩春)

季語:晩稲(おくて)・晩秋。鹿・三秋。草若葉・若草・晩春。
擌(はが):鳥を獲る仕掛け。
木偶(でく):①木彫りの人形。操り人形。②役に立たない人。愚か者。でくのぼう。

 ことしは遅い稲の出来も平年並みです。鳥捕りの仕掛けをしたら、鹿までが警戒して寄ってきません。
 そろそろ夏ですね。カラスは利口な鳥ですよ。われわれを小馬鹿にしてみんなO(アホー)ですよ。

カラスは人をみわけています。私がゴミ捨てに出ると、頃合いを図っていると見えて飛んできてまとわりつくのですよ。まあ、こっちも暇だから遊んでやるのですけれど…ビデオに1本まとめておきました。題して「昼の底のルーク」。「ルーク」はそのカラスの名前です。意味は、rook オモテの意味はミヤマガラス。白觜鴉。ウラの意味は、詐欺師ペテン師。チェスの「飛車」です。最近、ルークくんの機嫌が悪いなと思っていましたが、さてはウラをよむことを覚えたのかな⁈