
マリメッコという存在
マリメッコのシグネチャープリントであるフローラルデザインの未来を称える、巡回型のポップアップエキシビション Field of flowers
参加デザイナーは Antti Kekki、Masaru Suzuki、Eija Vehviläinen、Aino-Maija Metsola、Erja Hirvi の5人。
私もデザイナーの1人として参加し、新作のフローラルプリントを手掛けています。
3月から日本を皮切りに、アジア各地を巡ります。
やはりなんというか、私にとってマリメッコ という存在は特別でして、この企画に参加できることも、とーっても嬉しく、光栄に思っています。
そもそもマリメッコ との仕事はコロナ以降では初になるので、とても久しぶり。
実はこのブログを10年以上遡ると、マリメッコ との仕事が初めて決まった時のことが生々しく書いてあると思います。
そう書いておきながら何ですが、私自身はもうとても読み返すことができない。
読み返したら色々な事が蘇ってきて、耐えきれずに消してしまいそうでw。
私がマリメッコ に出会ったのはさらに遡って、私がまだ10代! (ノ ○ Д ○)ノ! の頃。
カビの匂い漂う大学の図書館にあった海外の雑誌に小さく掲載されていたモノクロの写真でした。
洗濯物のように吊るされて風にたなびく大柄のプリントテキスタイル 。
それに何故だか心惹かれて、テキスタイル から気持ちが離れそうだった当時、なんだかんだとそこから離れずにいられたのはあの体験があったからなのかなと、今では思ったりします。
私にとってはテキスタイルの原体験とも言えるブランドと仕事で関われているという事に嬉しさや、サポートしてくれる方たちや環境に凄い感謝は当然あって、それとともに大変さも当然あって
この企画が始まってからのスピード感は文字通り「怒涛」で、昨年はもう瞬く間に過ぎ去ってしまった感じ。
今年に入って最終チェックが終了したと思ったらもうすぐにPOP-UPがスタート。しかも最初が大阪。そして今はタイ。これまた怒涛。
怒涛すぎて生地の画像や写真もまだない状態ですが、今回手掛けたのは5柄。
全てのデザインがこちらの指示通りのほぼパーフェクトな仕上がりで、しかもかなりクイックな対応で進行しました。本当にすごいことだと思う。
これはひとえに、マリメッコ本社にプリント工場が併設されている強みでしょうね。こんなブランドはやはり、他にはないと思う。
↓こちらは最終サンプルが届いた時の写真。
嬉しそう。
実際、嬉しかった。
落ち着いて、ちゃんと画像が揃ったらまたこちらで紹介したいなあ。
SETOMANEKIに柄を入れてみた の巻
最近テキスタイル以外の話ばかりで、お前はテキスタイルデザイナーを辞めたのか?獣道はどこへ行った?( ゚д゚)
と思われそうですが、いえいえそんなことは決してありませんで、あまりこういうところで気軽に書きにくいような仕事が最近多くて、むしろこういうネット上にアップすることを歓迎されるタイプの仕事を書こうと思うと 年明けにリリースしたセラミックのプロダクトやグラフィック系の仕事にに偏っていたりという訳で。
私自身はテキスタイルに特化した専門家になりたい願望は常に持っているのですが、仕事内容的にどうにも分野を越境せざるを得ないような時代背景でもあって、最近では自分の肩書きがとっても難しいと思う今日この頃。
でも肩書きはしつこくテキスタイルデザイナーです。
何故って、やっぱり一番好きだからですかね。
そんな訳でさて、またセラミックのお話です。
私が敬愛するプロダクトデザイナー、清水久和さんがデザインした、現代の生活にフィットする招き猫「SETOMANEKI」
このSETOMANEKIに様々なアーティストとのコラボレーションシリーズ「SETOMANEKI &」が誕生し、その第一弾コラボレーターとして柄を入れるというとても光栄な仕事をいただきました。
清水さんは世界で一番売れたカメラ、canonのixy のシリーズをデザインした超本格派デザイナーなのですが、そういうハードな仕事以外にとってもファンキーで楽しいプロダクトやアートを生み出している方で、「あー、ものづくりを楽しんでいる人だなー」と、羨望の眼差しで見ていました。その清水さんとコラボできるとはなんとも感慨深い。
そんな訳で結構緊張してあれこれデザインを考えたのですがまず技法のチョイスとして、全て手描きで絵付けをするという選択肢もあったのですが
「あまり工芸的な雰囲気になるのはちょっと違うなー」と考え
転写紙を使って装飾し、量産出来るプロダクトとして成立させることを試みました。
しかしデザインを進める工程で SETOMANEKIの3D CADでデザインされた複雑な曲面に転写紙を貼ることが難しく、制約も多く、かなり苦戦することに。
その制約をクリアするために、描いては紙を貼って検証するプロセスを何回も繰り返して作業を進めました。3D CADなSETOMANEKIに対して嗚呼、アナログ、、、、(T _ T)
こういう作業、、、
デザインについては、どんな柄にしたら良いか考えた時に猫の毛の模様にはトラ、三毛、サバ、タビーなど様々な種類があって、模様と猫の性格がリンクしている説があることを知り、模様で性格が分かれるって面白いな!と思い、これをテーマにデザインする事にしました。
考えてみればテキスタイルデザイナーも人によって全然違う柄を描くしね。描く柄も性格別と言っても良いかも。
すごくストイックな感じの人はシャープでミニマルな柄を描くし、保守的な人はコンサバな柄を描くし、フリーダムな人はパッパラパーな柄を描くし、、。
話がそれちゃうけど、テキスタイルの業界的には色々なタイプの柄を描けることを求められがちです。私も実はそういう仕事をしていた時期がずいぶん長くありました。
それはそれでプロフェッショナルな感じで素晴らしいことですけど、出来る事なら自分の作風っていうの?アイデンティティーっていうの?そういうものに向かって邁進して行けたら良いよね、とは思うけどそれって案外難しいんだよね。どの業界も同じかもしれないけど。
で、それでSETOMANEKIの柄、出来上がったのは calico / ミケ saba / サバ tora / トラ の3種
ちなみに真偽は不明ですが
トラネコはおとなしくて甘えん坊、ミケはマイペース、サバはフレンドリー
らしい、、、ホントかなあ、、
ちなみに、ボツになった柄がこちら↓
下記にてwellcatと共にお披露目中。
SETOMANEKI × 鈴木マサル CERAMIC ART EXHIBITION 平面と立体の境界
会期:2月1日(土)〜2月28日(金)
場所:中川政七商店 渋谷店 東京都渋谷区渋谷二丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア 11階
フルラインナップで、全力であなたを招いております!
あなたはどの柄(性格)の SETOMANEKI が好みでしょうか?
ペットのような招き猫になってくれたら幸いです。
蛍光色を使ってみた
派手な色、濁った色、薄い色、濃い色
色にはいろんな色があって、どんな色でもそれ自体は美しいもので、汚く見えるのは隣にくる色との組み合わせがうまくいっていないからだと思っています。
元々美しいものを使い手次第でダメにもしてしまうし、より引き立たせたりもする。だから色を使うことは面白く、時に自分のイメージを超えた表現が出来上がったりするエキサイティングな行為なのだと思う。
逆に失敗すると事態は混沌とする。そうならないように慎重に色を選ぶ訳だけど、不思議なことに慎重になりすぎると色は輝かなかったりする。何か勢いとか、鮮度とか、勇気を持って飛び込むような意気込みが必要だったりするのです。
前置きが長くなりましたが、今回は蛍光色というものについて。
私はずーーっと、蛍光色を使うことを避けて来ました。
1番の理由は色味の調整がしにくい(場合によっては出来ない)ということなのですが、何か単純に蛍光色を使うと今っぽくなるという感じが「飛び道具」を使っている感じがしてしまって、色の組み合わせの妙というか、そういう感覚が薄くなってしまってプロっぽくないぞー、みたいな。
使うとかっこよくなるのだろうなと思いながらも、変な意地を張って避けて来たのです。
でも去年、ホールガーメントで鞄を作る企画の時に、いつもの色調とはちょっと雰囲気の違うカラフルさが欲しいという気持ちが強くなって
ちょっと使ってみようかしら (∴◎∀◎∴)
多分、飛び道後でも何でも良いから雰囲気を変えたかったのです。
それこそ微妙な色の調整なんて全く出来なかった訳ですが、思い切って使ってみよう、と。
そしたらですね、いつもの色彩にある種の軽薄さが加わり、スーパーポップな仕上がりになりまして
めっちゃ良いのが出来まして
それに味をしめ、今回瀬戸で作った招き猫のパッケージにも蛍光色を使いました。
陶器の箱って通常は白とか黒とか茶色とか、陶器の素材に合わせたナチュラルなものがほとんどだと思います。
ある意味、陶器が持っている素朴な雰囲気に合っているし、中身を際立たせる少し控えめなパッケージとして、それはとても正しいと思うのですが
今回はそういう雰囲気を吹っ飛ばすような、ナチュラル路線の対極にいるような箱にしようと考え
下箱、フタの両方とも蛍光色にしました。
陶器の箱としての佇まいはゼロ。狙い通りの異邦人っぷり
さらに調子に乗って、展示会場のファサードに貼るカッティングシートを初めて、蛍光色を指定しました。
そしたらその破壊力たるや!
そして遥か遠く高台からでも認識できる凄まじい視認性。これはすごい
蛍光色、恐るべし
書きながら思ったんだけど
いままで蛍光色は使ってこなかったと言ったけど
昔、美大受験の平面構成の色(ニッカーのデザイナーズカラーという名のポスカラ!)を作るときに、密かに彩度を上げたいときにこっそり蛍光色を混ぜていたことを今、思い出した。
裏表のない招き猫は果たして、何を招くのか?
テキスタイル デザイナーという肩書きの私なので、何でこうなった?的な話ですがこの度、招き猫をデザインしてリリースする事になりました。
瀬戸にある陶磁器メーカーの中外陶園からお話をいただき、あれよあれよと進んだお話で、何なら展覧会やりますか!適な話の流れでリリースに合わせて新年早々、瀬戸にあるギャラリーで展覧会を行います。
鈴木マサル「CERAMIC ART EXHIBITION -平面と立体の境界-」
2025年1月9日(木)- 2月24日(月)
住所/〒498-0821 愛知県瀬戸市薬師町1番地 STUDIO 894内
開館時間: 10:00 - 17:00 (休館日:火曜日)アクセス: 名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅から徒歩8分
あ、瀬戸での展示に連動して今回の企画をディレクションしてくれた塚本さんとトークイベントを行うことになりました。
こちらから申し込み出来ますので、興味ある方は是非ー!
■開催概要
・開催日時: 2025年1月12日(日)14:00 - 15:00
・会場: STUDIO 894
・登壇者:鈴木マサル、塚本 太朗(STUDIO 894 ディレクター)、モデレーター/石倉 夏枝
・参加費: 無料
・お申込み期間:~2025年 1月11日(土)
*先着順、定員に達し次第締め切らせていただきますので ご了承ください。
元々のオファーは敬愛するデザイナーの清水久和さんがデザインしたとてもモダンな招き猫「SETOMANEKI」に柄を入れるというとても光栄な仕事をいただき、柄のデザインを進めていました。
話が進行していく過程で先方が
「SETOMANEKIの企画は進めるとして、何なら別案件として招き猫そのものもやってみますか?」
という事になり、SETOMANEKI企画と同時進行でオリジナル招き猫企画を進める事に。
SETOMANEKIは3D-CADを駆使してデザインされたものらしく、曲線が美しい立体的な形をしています。それゆえに柄を入れる転写シートが貼りにくく、柄の形状や場所がかなり制約されました。(職人さんが手描きで絵を入れるという事も出来たのですが、売価が高額になるし、今回は出来るだけ手痕を残さないプロダクトにしようという気持ちがあったので)
なので、並行して進めていたオリジナル招き猫の最初の構想は
「転写紙が貼りやすく、柄が自由に入れられるペタンコな招き猫」
というプランでスタートしたのです。
ペタンコなので、紙で気軽にモックアップが作れました。たくさんスタディを重ねて出来た形がこちら
作ってから気づいたことなのですが、、
これは、、、
両面リバーシブルの招き猫になるのでは?
で、裏表になると猫が上げている手が右と左になってめっちゃ良いのでは? (゚∀゚ )
(※招き猫は上げている手が右なら金運を、左だと人やお客を招くと言われています)
こうして誕生したのが裏表のない招き猫 wellcat です。
柄のデザインは3種、それぞれ3サイズ展開です。
welgood
右手側には「幸運を!」のgood luck、
左手側には「ようこそ!」のwelcome という言葉を身に纏った、メッセージ性のある招き猫。
mugiwaraamime
右手側には真っ直ぐ伸びる様子から縁起が良いと言われる麦藁手(むぎわらて)文様、
左手側には捕獲の成功や幸運を象徴する網目文様をあしらった、縁起の良い招き猫。
lovepeace
右手側には愛を象徴するハートを、
左手側には平和を象徴する四つ葉のクローバーを身に纏った、LOVE&PEACEな招き猫。
飾る向きでデザインと意味が変わり、金運もお客さんも、良きものは何でも招く最強でオシャレな招き猫、wellcat
家に1匹、ぜひ。
何を招くかは迎え入れてからのお楽しみ!
フィジカルとは何ぞ
どこまでデジタルで描いてOKか?
とか言うと、もうAIが勝手に描いてくれる時代に一体何?って感じになってしまいますが
私も案件によってはオールデジタルでデザインを仕上げるってこともありますが
でも私が手がける仕事はほとんどアナログな手描きをベースにした、フィジカル満載の仕事がほとんどです。
iPadで描かれたデザインを見ると、もう手描きかデジタルかはモニターではほとんど見分けがつかない今日この頃ですが、パソコンの外にアウトプット(出力)されると途端に悪い意味でのデジタル臭が漂うような気がします
だから、モニターの中で完結するものならもう手描きの味とかは飲み込まれちゃうのだと思いますが、フィジカルの世界に出力されると画一的なディテールがとても気になるって感じなのでしょう
テキスタイルの世界ってフィジカルしか無いので、デジタル比率が低い業界なのかもしれませんね
前置きが長くなりましたが
先日、陶器の産地である瀬戸に行ってきました
現在、陶(瀬戸物)のプロダクツを開発していて、それのお披露目に合わせて1月に瀬戸で展示を行うことになったので、それの準備で
瀬戸は食器からタイル、置物まで様々な陶製プロダクトを生産している産地です
様々な特徴がある産地なのですが、私は特に半磁器の素地に呉須(ごす)と呼ばれる顔料で絵付けをするスタイルに惹かれまして
それを自分でもやってみたい!とわがままを申してタイルに絵を描いたものを展示に出すことにしたのです
東京で描いたものを送り、瀬戸で焼く というスタイルで試作を何回か行い、失敗をたくさん経験して、いよいよ本番を現地で描くことになって現地に滞在して描いて来ました
いつもはテキスタイルデザイナーとして模様を描き、色を付け、デジタルで仕上げるという事を仕事としていますが、陶の現場は手痕が濃く残るプリミティブなもので、普段の仕事とは共通点はあれども、体感的には随分異なる感じ
描いたものをデジタルではなく1000°を超える窯を介してアウトプットする作業は普段のそれとは異なり、仕上がりが全く読めないとてもスリリングなものでした
雰囲気的にスマートなスタイルは陶という素材に拒絶されているような気がして 結果、非常に泥臭い作業を行って来ました
現在、強烈な筋肉痛に見舞われています ヽ ( ꒪д꒪ lll)ノ
でも楽しかったんですよね。この先が読めないめんどくさい作業が
自分が古いタイプなのはまあ置いておいて、自分の思いが指先から素材に直に伝わっていく感覚が強烈にありました
この高揚感はどうよ 痺れるような感覚
この感覚をどうにかデジタルで再現できないものだろうか?と、ちょっと真剣に考えてみたい
どのように焼き上がるのか、不安と期待でいっぱいです
もうやり直す時間はないので、来年1月にお披露目されますので、興味ありましたらぜひ
商店会のバナー
約2年ぶりにブログを書いています
もう時代的にあまり自由にものを書くことが難しくなってしまったこともあってブログを書かなくなってしまったのだけど、つい先日知り合いのテキスタイルデザイナーの人に
「あのブログを楽しみに仕事していた」
的なことを言われ、当時このブログを更新することでモチベーションを保っていた自分がいたことを思い出してちょっとウルッときてしまい、たまには書いてみようかなと思って
昔のように自由には書けないとは思うのだけど、少し不定期にこっそりと書いてみようかなと思います
情報がメインのインスタやfbとは少し違う視点で書けたらいいなと
もう7年も前になるのだけど、事務所がある通りにかけるバナーをデザインしたことがありました
https://masarusuzuki.com/free/graphic-others#1,1
きっかけは事務所の大家さん(近所の酒屋さん)が突然
(゚Д゚)ノ「鈴木さんってデザインの仕事しているんだよね? ちょっとこの通りにバナーを設置することになったからなんかデザインしてくんない?」
と言われ、ほぼボランティアで引き受けたのでした
その何年か後、大家さんは急逸してしまったのですがこのバナーはその後も商店会のシンボルとして生き残ってきたのです
昨日、事務所に向かう道すがら、バナーを新しく付け替えている光景に遭遇
なんだか有難くって泣けてきました
私がどんな仕事をしているのか全く知らずに頼んできてくれた大家さん
デザイナーに頼んだからどんなにシャープなかっこいいものができてくるのかと思ったらこんな緩いものが出てきてどうしたものかと戸惑った(らしい)商店会の皆さん
その場で「これはすごくいいと思う!」と推してくれた(らしい)地域の美術館の学芸員さん
そして、何だかんだともう7年以上も継続してくれている地域の方々
有難うございます。作り手冥利に尽きます
これを励みにこれからも頑張って仕事をして行こうと思った、秋の終わりの日。
アップサイクル 素材のカバン
今回のPOP-UPの名前が「傘とカバン」となっています。
そう、ちょっと特別なカバンが今回リリースされるのでアナウンスを。
このカバンは今からちょうど1年前、東京ドームシティ内、Gallery AaMoで開催予定だった展覧会「鈴木マサルのテキスタイル ―色と柄をすべての人にー」で使用した壁面装飾用ターポリンとタペストリー生地をアップサイクルして作られています。
この展覧会は膨大な熱量をかけて準備されましたが、3日間にわたる設営作業が終了した開催前日、新型コロナウィルス感染に伴う緊急事態宣言の発令とイベント等の休業要請により開催中止となり、一般には公開されることなく「幻の展覧会」となってしまいました。
この知らせを聞いて現場に駆けつけてくれたCAMPER JAPANのスタッフの方が「この色彩空間を別の形にして生かせないだろうか」と申し出てくれたのです。泣ける、、、。
CAMPERはスペイン、マヨルカ島発のコンテンポラリー・シューズーブランドで、もとよりサステナブルな取り組みに積極的なブランドです。
近年は製品のほとんどをリサイクル素材で製作しており、今回の取り組みもまさにCAMPERらしい発想、企画なのですね。
撤収の時に丁寧に剥がしたターポリンと試作や色校としてプリントされた生地を裁断して縫製しています。
そしてそれを工場に持ち込み、型紙にそって裁断し、縫製していきます。
いろいろな事が制限されるこの時期に、少しでも気持ちが晴れる綺麗な色彩空間を、という思いで企画された展覧会でした。その思いをそのまま受け継ぎ、手の中の収まるプロダクトとしてアップサイクルされたこのカバンを「SECOND COLOR」と名付けました。
ターポリンはカバン用に開発された素材ではないので傷つきやすかったりもしますが
「色々なものを無駄にしない」という考え方に賛同して頂く気持ちでこのカバンを、色を、手にとって使っていただければ幸いです。
POP-UPのDMが出来ました。
超久しぶりのブログ更新です。
前回の更新が1年前の展覧会中止に関するお知らせか、、。怠けていてすみません。
その後色々ありましたが、何やかんやで新作の傘を作りました。
そのお披露目として、POP-UPをやります!
鈴木マサルの傘とカバン pop up store 2022
date : 5月28日(土) - 6月7日(火)
open : 11:00-19:00
space : Entrance(Spiral 1F)
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23 1F
※社会情勢によって営業時間などが変更となることがあります。
諸々な情報はまたアップ、、、出来るかなあ(○_○)
昨日、DMが出来上がりました。 デザインは坂元夏樹くん
エコ的な視点でも、効果的な宣伝方法という視点でも衰退の一途の紙もの印刷物。
今回も展覧会ではないし、POP-UPだし DMは作らずにSNSを主体に告知すれば良いかな、とも思ったのですが
どうにも何とも、手触りや物質感が恋しくて
思いっきり大袈裟なものを作ってしまいました!
ビジュアルも質感もナチュラルが主流の今、バキバキの色で両面ミラーコートのビカビカ質感で作ってみました。
終了後に捨てられるのもなあと思い、再利用を考えて そのまま部屋に飾れるようにビジュアル面には文字情報を入れずに作りました。
こんなふうに↓
そう、立てかけられるくらい分厚い紙にしています。
さらに、暑い日にはウチワにもなります!(T▽T)
絶賛発送準備中です。
お手元に届きましたら是非試してみてください、、、。
5月8日、午後3時からダンスパフォーマンスを生配信します
バタバタして更新出来ていませんでしたが、展覧会は残念ながら中止となっています。
詳しくはまた後日、ゆっくりと書きますが本日はとり急ぎの告知として
本日5月8日 午後3時から、中止となった「鈴木マサルのテキスタイル展」会場よりダンスパフォーマンスをライブ配信します!
沢山の方に見ていただきたいです。みなさま、是非シェアしてください!
振付家・ダンサーの森下真樹さん、鈴木美奈子さんの協力の元、スペシャル企画として、配信ライブ
「森下真樹と鈴木美奈子、色と柄と踊る。」
を実施する運びとなりました。
鈴木マサルが作り出た、色、柄に溢れる空間の中で、二人のダンサーによるパフォーマンスをお届けします。ぜひ、ご覧くださいますようお願いいたします。
日時 2021 年5 月8 日( 土)15:00 ~ ※約20 分
視聴方法
・鈴木マサル YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=0-9rMn9LLLY
・鈴木マサル Instagram
https://www.instagram.com/masaru_suzuki_textile/
※本編はYouTubeにて配信。インスタライブは舞台裏的な配信となります。
制作チーム
ダンス 森下真樹 鈴木美奈子
音楽 菅原一樹 鎌野愛
映像ディレクション 遠藤豊(LUFTZUG)
ストリーミング撮影 大木大輔
スチール撮影 三嶋義秀(Styrism Inc.)
サポート 山本真澄
会場協力 東京ドームシティ Gallery AaMo
過去最大規模の展覧会
これまでも私はそれなりに大きな会場で展覧会を開催してきました。
2014年のスパイラルガーデン、2017年の三菱地所アルティアムなどなど。
それでも今回は間違いなく過去最大規模の展覧会になると思います。
この度、東京ドームシティー内、Gallery AaMoで展覧会を開催する運びとなりました。
初めてこの会場へ視察に行った時はスペースの大きさに驚き
「果たして自分にこのスペースを埋められるのか?」
と腰が引けましたが、黒い壁面の広大なスペースを眺めていた時に私の師匠がよく言っていた話が頭をよぎりました。
「例えばピンク色のテキスタイルを1枚カバンに入れて持って行き、廃墟のようなスペースにそれを広げれば一瞬でその空間はパーティー会場のように変化する。テキスタイル が空間に作用する力は絶大なのだ」という話。
「この空間に綺麗な色のテキスタイル がつられたらどんなに綺麗だろう」「テキスタイルならきっと出来る」と思い直し、ここでの開催を決めました。
空間に1枚テキスタイルが吊るされるだけでその場所は劇的に変化します。さらにその生地にきれいな色や柄がついていたら効果は絶大。閑散とした空間もまるでハレの場になったかの如く、華やかな空気に包まれます。今回、会場には様々な色彩のテキスタイル、傘、鞄などが所狭しと並び、Gallery AaMoが色彩にあふれた空間に変貌します。
きれいな色は人の気持ちを前に向かせてくれると私は信じています。様々なことが制限されて気分が沈みがちなこの時期に、気持ちが晴れ晴れするような色と柄のテキスタイルを、すべての人に。
「鈴木マサルのテキスタイル展 色と柄を、すべての人に。」
東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
東京都文京区後楽1-3-61
2021 年 4 月 25 日(日) - 5 月9 日(日) ※開催期間中無休
10:00-18:00 ※最終入館は閉館の30 分前まで
料金:前売・当日一律 一般 900 円学生(中学・高校・大学・専門学生)・シニア(60 歳以上)800 円ペアチケット(入場券2 枚セット) 1,500 円 ※小学生以下無料(単独入場不可)、物販コーナーは入場無料※再入場不可
チケット発売:2021 年4 月2 日(金)10:00 ~ 5 月9 日(日)17:00
※Gallery AaMoチケットカウンターは17:30 まで
ローソンチケット、セブンチケット、チケットぴあ、イープラス、Gallery AaMoチケットカウンター(会期中のみ)
主催 : 株式会社東京ドーム
企画・協力 :有限会社ウンピアット
音楽 :菅原一樹 (anre*f Inc.)
グラフィック:坂元夏樹
施工 :株式会社ムラヤマ
U R L : https://www.tokyodome.co.jp/aamo/event/masaru_suzuki.html