自傷癖が止まらない。アーメダバード旅行④
進む。
アイホン片手に進む。
マーケットエリアのど真ん中、スィディ・サイヤドモスク。

モスクも家の前にあるとなかなか逆に入りづらい。
ムスリムのモスクは先出のジェイン同様で、
信者以外をあまり受け入れない。
だから地元のモスクは行ったことが無い。
ただし旅に出ると気が大きくなるイタい傾向のある私は、
とにかくガンガン入っていく。

川へ向かう途中にある、城壁下のマーケット。
髪留め、アクセサリー、一生流行ることのないであろう薄い生地のTシャツ、
ビニール袋に入った飲水、チャッパル(サンダル)、
何だって売っている。
だけど何も欲しいものが無い。
そんなことあるかね。
これだけお店があって何ひとつ欲しくないってありますか。
買い物のし甲斐のないことないこと。
お財布のひもがゆるまないことゆるまないこと。
ゆるんだって何十円の世界なのにゆるまない。
まだまだ進む。

アーマドシャーモスクのかわいい窓。

モスクでお昼寝。
日本にいたら私たちはきっとなかなか覗けない。
ムスリムの世界。
何となく、真っ黒なヘジャブや、血なまぐさいニュース、
閉ざされたどこか遠くの世界のお話、
そんなイメージのムスリムの人だって、こうやってお昼寝をする。

祈る前に足を洗う場所。

大きなジャマー・マスジット。
ここで一日に何回も、エルサレムに向かってアラーに祈る。
あほか、と思う。
同時にすごい、って思う。
そんな風に、生まれてから毎日毎日、豚も食べずに、
お酒も飲まずに、一生、死ぬまで。
そんな風に心から傾倒できるものがあるってすごい。
でもやっぱりあほか、とも思う。

陽が傾いて、お腹が空いてきたので、
最大の困難である食事の時間。
カレーは食べない。
インドでカレーは食べないって決めている。
そうすると非常に門戸が狭くなる。

日本でも流行っている、道端の唐揚げ屋さんを発見。
そしてこれがびっくりするほどおいしい。
目の前で揚げてくれるのでアツアツ。
お腹もいっぱいになって、
すれ違う全員の視線を浴びるだけ浴びて、
日焼けでデコルテを真っ赤にして、
私はもう力尽きた。
疲れた。
疲れたからもう帰って寝る。
すでに帰りたい。
おうちに帰りたいし日本に帰りたいのでもうふて寝。
今頃日本のみんなは楽しくサッカーでも見ているんでしょうよ。
ビール片手に。
私はわけのわからん観光地でもない所で、
アルコール禁止のわけのわからん場所で、
一日に階段井戸、ヒンドゥーとジェインとイスラムのお寺を巡りに巡って、
ゴミだらけの道をクラクション鳴らされながら進んで、
テレビの付け方もわからんお部屋で、
携帯の電波も無くて、
持ってきたフランスの小説が死ぬほどおもろないことに絶望して、
ふて寝する。
続く。
アイホン片手に進む。
マーケットエリアのど真ん中、スィディ・サイヤドモスク。

モスクも家の前にあるとなかなか逆に入りづらい。
ムスリムのモスクは先出のジェイン同様で、
信者以外をあまり受け入れない。
だから地元のモスクは行ったことが無い。
ただし旅に出ると気が大きくなるイタい傾向のある私は、
とにかくガンガン入っていく。

川へ向かう途中にある、城壁下のマーケット。
髪留め、アクセサリー、一生流行ることのないであろう薄い生地のTシャツ、
ビニール袋に入った飲水、チャッパル(サンダル)、
何だって売っている。
だけど何も欲しいものが無い。
そんなことあるかね。
これだけお店があって何ひとつ欲しくないってありますか。
買い物のし甲斐のないことないこと。
お財布のひもがゆるまないことゆるまないこと。
ゆるんだって何十円の世界なのにゆるまない。
まだまだ進む。

アーマドシャーモスクのかわいい窓。

モスクでお昼寝。
日本にいたら私たちはきっとなかなか覗けない。
ムスリムの世界。
何となく、真っ黒なヘジャブや、血なまぐさいニュース、
閉ざされたどこか遠くの世界のお話、
そんなイメージのムスリムの人だって、こうやってお昼寝をする。

祈る前に足を洗う場所。

大きなジャマー・マスジット。
ここで一日に何回も、エルサレムに向かってアラーに祈る。
あほか、と思う。
同時にすごい、って思う。
そんな風に、生まれてから毎日毎日、豚も食べずに、
お酒も飲まずに、一生、死ぬまで。
そんな風に心から傾倒できるものがあるってすごい。
でもやっぱりあほか、とも思う。

陽が傾いて、お腹が空いてきたので、
最大の困難である食事の時間。
カレーは食べない。
インドでカレーは食べないって決めている。
そうすると非常に門戸が狭くなる。

日本でも流行っている、道端の唐揚げ屋さんを発見。
そしてこれがびっくりするほどおいしい。
目の前で揚げてくれるのでアツアツ。
お腹もいっぱいになって、
すれ違う全員の視線を浴びるだけ浴びて、
日焼けでデコルテを真っ赤にして、
私はもう力尽きた。
疲れた。
疲れたからもう帰って寝る。
すでに帰りたい。
おうちに帰りたいし日本に帰りたいのでもうふて寝。
今頃日本のみんなは楽しくサッカーでも見ているんでしょうよ。
ビール片手に。
私はわけのわからん観光地でもない所で、
アルコール禁止のわけのわからん場所で、
一日に階段井戸、ヒンドゥーとジェインとイスラムのお寺を巡りに巡って、
ゴミだらけの道をクラクション鳴らされながら進んで、
テレビの付け方もわからんお部屋で、
携帯の電波も無くて、
持ってきたフランスの小説が死ぬほどおもろないことに絶望して、
ふて寝する。
続く。
自傷癖が止まらない。アーメダバード旅行③
お昼ごはんは安全にマサラドサにしておいた。
これなら吐かない。
いつものカレーの様に吐かないことを知っている。
さらに次の目的地へ。
もう一つの階段井戸、ダダハリ。

同じく無料で自由に入場ができる。
何なの一体。アーメダバード。
無償の愛なの?
単に自分というものがないの?


さっきのアダラジ・ヴァヴにも引けをとらない。
本当に隅から隅まで美しい。

きれいに保たれてはいるんだけれども、
管理人みたいなのもいなくて、安全対策みたいな柵も無い。
落ちたら結構な怪我ができる。

そして私は高所恐怖症。
ひい
ひいっ
って心臓のあたりがもわってなりながら高いところからちょっと足を出す。
Mじゃないか完全に。
ここも何時間かぐるぐるして、満足行くまで撫で倒す。
とりあえず絶対に行きたかった場所は制覇した。
あとは余剰。
と言ってもまだ日は高い。
うだる様な暑さ。
ここグジャラートはムンバイよりずっと暑い。
夏は50度近くなる日もざらだとか。
幸い雨が降る気配がないので、ホテルへチェックインしてから、
その周辺を今度は攻める。
ホテルはちなみに目処を付けて行ったものの、予約はしていなかった。
もうホテルの予約せずにインドを旅行し始めた。
立派なサブカル系女子、いや、サブカル系熟女です。
アイホンに入れてきた地球の歩き方が捗る。
今まで地球の迷い方とか呼んでばかにしてごめんなさい。
どこに行けばいいかもわからない。
そしてなぜかムンバイを出てから携帯の電波も無いの。
あなたは今私の唯一の指針。
続く。
これなら吐かない。
いつものカレーの様に吐かないことを知っている。
さらに次の目的地へ。
もう一つの階段井戸、ダダハリ。

同じく無料で自由に入場ができる。
何なの一体。アーメダバード。
無償の愛なの?
単に自分というものがないの?


さっきのアダラジ・ヴァヴにも引けをとらない。
本当に隅から隅まで美しい。

きれいに保たれてはいるんだけれども、
管理人みたいなのもいなくて、安全対策みたいな柵も無い。
落ちたら結構な怪我ができる。

そして私は高所恐怖症。
ひい
ひいっ
って心臓のあたりがもわってなりながら高いところからちょっと足を出す。
Mじゃないか完全に。
ここも何時間かぐるぐるして、満足行くまで撫で倒す。
とりあえず絶対に行きたかった場所は制覇した。
あとは余剰。
と言ってもまだ日は高い。
うだる様な暑さ。
ここグジャラートはムンバイよりずっと暑い。
夏は50度近くなる日もざらだとか。
幸い雨が降る気配がないので、ホテルへチェックインしてから、
その周辺を今度は攻める。
ホテルはちなみに目処を付けて行ったものの、予約はしていなかった。
もうホテルの予約せずにインドを旅行し始めた。
立派なサブカル系女子、いや、サブカル系熟女です。
アイホンに入れてきた地球の歩き方が捗る。
今まで地球の迷い方とか呼んでばかにしてごめんなさい。
どこに行けばいいかもわからない。
そしてなぜかムンバイを出てから携帯の電波も無いの。
あなたは今私の唯一の指針。
続く。
自傷癖が止まらない。アーメダバード旅行②
アダラジ・ヴァヴはルダバイというお姫様が作ったもなので、
もちろん貞子嬢はおいでにならなかった。
まだまだここにいられるけど、そろそろ次の場所へ移動します。
サーバルマティ・アシュラム。

インド旅行のお約束、
そう、あの方のおられる場所です。
いつも私の行く先々にストーカーかよお前!ってぐらい必ず現れる、
あのお方。

どこ行ってもあなたいますよね、ガンジーさん。
縁のある地が多すぎやしませんか。
地方妻でもいたんですか。
私だって東京生まれ、大阪育ち、実家は奈良、ぐらいですよ。
あなたこの前のプネにもいましたよね。
一体何なんですかほんと。
とにかくグジャラート州はガンジーが生まれたらしいので、
こうやってアシュラムで歴史を紹介している。
そして何より他の場所で会うガンジー氏と違うのは、
入場料が無料。
なにそれこわい。
インドで無料ってなにそれ。
逆に怖いわ。
世界一金にがめつい国でしょここ!
しっかりしてよ!
さっきの階段井戸だって無料だったし!
おかしいよ!そんなの!
いつものインドらしくないよ!
自分を取り戻してよ!
後で請求書来るの?
ワンクリック詐欺みたいなこと?
とてもきれいな川べりの気持ち良い場所。

そして初めて糸紡ぎを体験させてもらう。
これが実は結構おもしろい。
脱脂綿みたいなやつから紡ぐ。

私は紡ぐ、という日本語がとても好きなので、
いや、それはどうかな、
今ちょっと思っただけで本当はそうでも無いかも知れないけど、
とにかく、
初めて本当に紡いだのです。

これもどっかで聞いたとこのある様な、
スワミナラヤン系のごてごてしたお寺へ。
ヒンドゥーにも色々宗派みたいなのが実はある。
私は仏教の中でも実は厳密に言うと真言宗なんですが、
他にも浄土宗とか日蓮宗とかそうゆう事だと思うんだが、
このスワミナラヤン系はとにかく豪華。
でもどうでもいいから写真撮ってないや。
そんなヒンドゥーのお寺より私は今回井戸の次に来たかったこの場所。

ハーティースィン・ジャイナ教寺院。
きたきたきたきたきたきた
きたー!
やっと!
やっと憧れのジェインのお寺へ!
ムンバイにもたくさんあるジェインテンプル、しかしどれも信者以外入れない。
なぜかここはオープンなのです。
ジャイナ教は既に言及した通りで、
一切の殺生を行わないために、
動物、魚類はもちろん、根菜類も食べない、
菌を殺さないために歯磨きもしない、
虫を踏まない様にホウキで歩く道を掃く、
吸い込まない様にマスクをする、
ある日いきなり家族が解散してホウキとヒョウタンを持って白装束で巡礼に出る、
とにかくぶっとんだ人たち。
こんなぶっ飛んだ人たちいない。
ジャスティン・ビーバーなんか常識人でしかない。
悪いけど。
ジェインに比べたら超ふつう。
ふ・つ・う。

中はもちろん撮影禁止。
おじさんが本当にマスクしてる!

個人での所有を悪とする考えのもと、
寄付額が半端ないそうで、こんな銅像の目は全部宝石。
これが何十体も連なる。

彫刻だって信じられないぐらい豪華で綺麗。
境内で押し寄せる恍惚の中ひたすら観察。
殺生を許さない神様の前で、その信者の中で、
牛肉と豚肉と鶏肉と生魚が何より好きな日本人が、
ひたすら観察。
だから来ずにおられない。
写真は禁止なんだったら来るしか無い。
続く。
もちろん貞子嬢はおいでにならなかった。
まだまだここにいられるけど、そろそろ次の場所へ移動します。
サーバルマティ・アシュラム。

インド旅行のお約束、
そう、あの方のおられる場所です。
いつも私の行く先々にストーカーかよお前!ってぐらい必ず現れる、
あのお方。

どこ行ってもあなたいますよね、ガンジーさん。
縁のある地が多すぎやしませんか。
地方妻でもいたんですか。
私だって東京生まれ、大阪育ち、実家は奈良、ぐらいですよ。
あなたこの前のプネにもいましたよね。
一体何なんですかほんと。
とにかくグジャラート州はガンジーが生まれたらしいので、
こうやってアシュラムで歴史を紹介している。
そして何より他の場所で会うガンジー氏と違うのは、
入場料が無料。
なにそれこわい。
インドで無料ってなにそれ。
逆に怖いわ。
世界一金にがめつい国でしょここ!
しっかりしてよ!
さっきの階段井戸だって無料だったし!
おかしいよ!そんなの!
いつものインドらしくないよ!
自分を取り戻してよ!
後で請求書来るの?
ワンクリック詐欺みたいなこと?
とてもきれいな川べりの気持ち良い場所。

そして初めて糸紡ぎを体験させてもらう。
これが実は結構おもしろい。
脱脂綿みたいなやつから紡ぐ。

私は紡ぐ、という日本語がとても好きなので、
いや、それはどうかな、
今ちょっと思っただけで本当はそうでも無いかも知れないけど、
とにかく、
初めて本当に紡いだのです。

これもどっかで聞いたとこのある様な、
スワミナラヤン系のごてごてしたお寺へ。
ヒンドゥーにも色々宗派みたいなのが実はある。
私は仏教の中でも実は厳密に言うと真言宗なんですが、
他にも浄土宗とか日蓮宗とかそうゆう事だと思うんだが、
このスワミナラヤン系はとにかく豪華。
でもどうでもいいから写真撮ってないや。
そんなヒンドゥーのお寺より私は今回井戸の次に来たかったこの場所。

ハーティースィン・ジャイナ教寺院。
きたきたきたきたきたきた
きたー!
やっと!
やっと憧れのジェインのお寺へ!
ムンバイにもたくさんあるジェインテンプル、しかしどれも信者以外入れない。
なぜかここはオープンなのです。
ジャイナ教は既に言及した通りで、
一切の殺生を行わないために、
動物、魚類はもちろん、根菜類も食べない、
菌を殺さないために歯磨きもしない、
虫を踏まない様にホウキで歩く道を掃く、
吸い込まない様にマスクをする、
ある日いきなり家族が解散してホウキとヒョウタンを持って白装束で巡礼に出る、
とにかくぶっとんだ人たち。
こんなぶっ飛んだ人たちいない。
ジャスティン・ビーバーなんか常識人でしかない。
悪いけど。
ジェインに比べたら超ふつう。
ふ・つ・う。

中はもちろん撮影禁止。
おじさんが本当にマスクしてる!

個人での所有を悪とする考えのもと、
寄付額が半端ないそうで、こんな銅像の目は全部宝石。
これが何十体も連なる。

彫刻だって信じられないぐらい豪華で綺麗。
境内で押し寄せる恍惚の中ひたすら観察。
殺生を許さない神様の前で、その信者の中で、
牛肉と豚肉と鶏肉と生魚が何より好きな日本人が、
ひたすら観察。
だから来ずにおられない。
写真は禁止なんだったら来るしか無い。
続く。