国宝 大笹原神社へ行ってきた(^_^)/ | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

2024年9月現在の国宝の総数1,143件。そのうち、美術工芸品912件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

滋賀県は野洲市にあります、国宝 大笹原神社へ行ってきました(^_^)/

JR野洲駅から近江鉄道バスに乗り、大篠原バス停で下車。
そこから12〜3分テクテク歩いて向かいます。
↑すると、拝殿が現れます。
その拝殿の奥に見えるのが、
国宝の大笹原神社本殿です。

拝殿より奥には垣根があって、近づけません(^_^;)
遠方からなので、細部がレポートできないので、その点ご容赦ください。




・国宝 大笹原神社(おおささはらじんじゃ)本殿

室町時代 応永21年(1414年)の作。

桁行(けたゆき/横幅)3間、梁間(はりま/奥行き)3間で、入母屋造り、檜皮葺きの屋根を持ち、向拝を備えています。


では、いつものとおり"桁行"から見ていきましょうか。
↑建物正面の、柱と柱の間が3つあります。これで"桁行"3間。
↑建物側面も、柱間3つ。"梁間"3間です。

次に、屋根を見ていきます。
↑見事な"入母屋造り"。檜皮葺きです。"千木"や"鰹木"は付いていません。
↑正面には、"向拝(こうはい/むかいはい)"が付いています。ピンクの部分の屋根が伸びていて、遥拝する時に雨で濡れないようになっています。これは、社寺建築では良くある造りですね。
↑"向拝"の柱は"角柱"。本殿の母屋の柱は"円柱"で、神様のおわす場所の"格"を上げています。

敷地内へは立ち入りできないので、裏面は見られませんてました(^_^;)

さて、ここからは、この大笹原神社本殿の最大の特徴である、彫刻装飾について見ていきましょう。ただ、申し訳ないですが、距離があることと、スマホの性能の問題で、あまり良い絵が撮れませんでした……
↑本殿正面の3間は、"花狭間"の引違い戸になっています。その引違い戸の上には"竹の節欄間"を置いています。
わかりにくいかな?拡大します。
↑この部分、"花狭間"の引違い戸と、その上"竹の節欄間"です。
↑こちらは、虎渓山永保寺の国宝 開山堂の"花狭間"の格子です。

"竹の節欄間"の方は、良いサンプルが無かったのですけど、珍しいですね。神社建築では、私はあまり見たことがありません。

↑組物は"出三斗"で、二重の平行垂木を支えています。
↑写真はボケてますが、蟇股の彫刻も細かく装飾性豊かです。
↑そして、本殿横にある"脇障子(わきしょうじ)"の、草花?の薄肉彫りも見事です✨
その他、向拝の"手挟"の彫刻も素晴らしいそうですが、この遠さではまったく見えません(^_^;)

レポートは以上です。

次回は、三井寺の文化財収蔵庫のレポートです(^_^)/~~