山口県は下関市の功山寺(こうざんじ)
へ行ってきました(^_^)/
こちらには、年代のハッキリわかるものとしては日本最古となる、国宝 功山寺の仏殿があります。
それでは、早速レポートしますね。
・国宝 功山寺仏殿
鎌倉時代 元応2年(1320年)の作。
梁間(はりま/正面)3間、桁行(けたゆき/奥行)3間、入母屋造り、檜皮葺の屋根を持ちます。
屋根が二重になっているので、一見2階建ての建物に見えますが、
"裳階"によって、左右1間分が拡張され、内部面積が広がっています。また、屋根だけだと、建物の足元に雨雪がかかって、建物が傷んでしまいます。"裳階"を付けることによって、建物の足元を守ることができます。
屋根も、見ていきましょう。
次に、"軒"を見ていきましょう。
功山寺仏殿の"垂木"は「隅(すみ)扇垂木」で、角の部分のみ放射状に広がるタイプ。禅宗様の特徴です。
釣鐘型の"花頭窓"も、禅宗様の特徴です。
その屋根を支える組物も、"詰組(つめぐみ)"になっていて、これも禅宗様ですね。
↑通常、組物は柱の上だけのことが多いのですが、柱間にもギチギチに組物を詰め込むのが、"詰組"です。
↑組物の"肘木(ひじき)"にも禅宗様の特徴が現れているので、見ていきましょう。
↑"裳階"の"肘木"は、和様。アールにかかるまでに直線部分があります。
↑母屋の"肘木"は、禅宗様。直線部分が無く、円弧に近くなっています。