さる、8/8(火)東京都東村山市にあります正福寺
へ行ってきました(^_^)/
正福寺の地蔵堂は、東京都内唯一の国宝木造建築物で、6月第2日曜日(菖蒲まつり)と、8月8日(一般公開日)、11月3日(地蔵まつり)の、年3回内部を一般公開しています。
ただし、祭事である"菖蒲まつり"と"地蔵まつり"の際は、イベントの進行によって内部公開の時間が一定しないので、国宝ファンの方の訪問には、8月8日の一般公開日にすることをおすすめします。
ネット上には「撮影可能時間は14時以降……」などの記述がありますが、6・11月のお祭りの際のタイムテーブルや人流が影響していると思われます。今回、8/8は朝11時から訪問しましたが、撮影📷は可能でした。(参考
まぁ、ガラガラだったので、混雑すれば制限がかかるのかもしれません(^_^;)
では、レポートします。
・国宝 正福寺地蔵堂
室町時代の作。
禅宗様の仏殿で、鎌倉の円覚寺の国宝 舎利殿
とよく似た仏殿です。
正面から見ると、屋根のカーブがキレイですね~
一見、二階建ての建物に見えますが、下の方の屋根は"裳階(もこし)"といって、建物の下部を雨雪から守ったり、内部空間を拡張する役割があります。
では、詳細を見ていきましょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230813/18/osapon-ok/15/f8/j/o1080081015324742739.jpg?caw=800)
↑まずは、「桁行(けたゆき)三間」ですが、建物を正面から見た時に柱と柱の間が3つだということを表しています。ちなみに、裳階(もこし)により左右に一間ずつ拡張されているので、五間に見えますね(^_^;)
屋根の妻の△部分で、入母屋造りであることがわかります。
ここでは、軒下の、垂木(たるき)部分を見てみましょう。
組物も複雑で立派ですね~
ちなみに、本体の屋根は"杮葺(こけら)葺き"。木材を長方形に薄く剥ぎ、少しずつずらしながら並べています。
裳階の方は、その上に銅板を被せた"銅板葺き"です。
耐久性が高まるのと、銅イオンが腐食を防ぐ効果があるそうです。
もう一度、天井に目を向けましょう。
昔の人ってスゴイな……
と似て非なるものですので、比較してみると面白いですよ(^o^)