10/29(火)東京国立博物館で国宝をいっぱい見る | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

10/29に東京国立博物館へ訪問した際のレポート、まだまだ続きます(^-^)/

今回紹介するのは、
・国宝 線刻蔵王権現像(総持寺)(3室)
・国宝 太刀 福岡一文字助真(5・6室)
・黒漆打刀(↑国宝 太刀銘助真の拵)(5・6室)
・月輪牡丹蒔絵経箱(国宝附)(西大寺)(12室)
・国宝 中尊寺経蔵堂内具から宝相華螺鈿平塵燈台(大長壽院)(12室)
・国宝 釈迦如来坐像(室生寺)(11室)
・国宝 十一面観音菩薩立像(室生寺)(11室)
・国宝 太刀 古備前友成(13室)
ここまで。

・国宝 太刀 長船景光(小龍景光)(13室)
は、次回です。


・国宝 線刻蔵王権現像から。
こちら、以前訪問した時には撮影禁止だったはずです。いつの間にか、撮影可能になってましたf(^_^;?
わかりますか?線刻で蔵王権現とその眷属たちが銅板に彫られています。髪の毛なんか、実に緻密に彫られていますね。
裏は梵字です。ただ、この展示ケースと照明の兼ね合いが悪く、どうしても自分が写り込んでしまいます。ガラスに張りついて自分を消しています(^_^;)


・国宝 太刀 福岡一文字助真
ふくおかいちもんじすけざね と、読みます。
福岡一文字派は、九州の福岡じゃなくて、岡山の福岡で活動していた刀工の一派です。助真(すけざね)は、その代表格の一人。
特徴である、乱れ丁子。波紋が大きく波打っています(^-^)同じ一文字派の国宝 山鳥毛と比べてみて、どうでしょう?
茎の一番お尻のところに、"助真"の銘が切ってあります。
拵(こしらえ)も同時に展示されていました。
あれ?助真と反りが逆ですね。太刀である助真を打刀として使う用に作ったみたいです。
古い時代の「太刀」が刃を下にして腰から下げるもの。新しい時代の「打刀(刀)」は、刃を上にして腰に差すものなんですねぇー
この拵は、江戸時代に作られたものなので、助真を打刀として携行したかったんでしょう。

1階の、漆工の部屋へ向かいます。

・月輪牡丹蒔絵経箱(国宝附)

写真撮影禁止でした(>_<)
西大寺所有の国宝 金光明最勝王経の附けたり指定です。金光明最勝王経の専用保管箱ですね。本体のお経の方もまだ見ていないのに、先に箱の方を見ちゃった……
でも、なかなかに凝った経箱です。
全体が黒漆塗りで、蓋のトップに蓮台に乗った満月がドーン!とデザインされています。満月は、金箔が貼ってあるような単純なものでなくて、金粉の大きさや密度を絶妙に変えて表しています(^-^)
箱側面は4面に、牡丹の花がこれもまた蒔絵であしらわれています。


・国宝 中尊寺経蔵堂内具より宝相華螺鈿平塵燈台

金色堂で有名な、奥州平泉の中尊寺。その塔中 大長壽院が所有する国宝 中尊寺経蔵堂内具からの1点です。
灯明皿を一番上に置くタイプの、昔のルームライトです。注目すべきはその装飾。黒漆塗りの本体に、粗め金粉を蒔いた"平塵(へいじん) "という技法と、螺鈿細工が全面にあしらわれています。


・国宝 釈迦如来坐像(室生寺)
・国宝 十一面観音菩薩立像(室生寺)

1階の11室での展示です。
この2件は「奈良大和四寺のみほとけ」展でレポートしましたので、そちらをご覧下さい(^-^)/


・国宝 太刀 古備前友成
1階13室での展示。
刃を下に向けた"太刀"です。
備前国 友成と、銘が切ってあります。
そして、樋(ひ)の中に素剣(すけん)が彫ってあります。
まず、"樋"ですが、刀身の軽量化のために施してある溝です。金色の"はばき"に近いところが剣の浮き彫りになっています。

今回は、ここまで。

まだまだ続きます(^_^)/~~