特別展ではないので、別途料金はかかりません(^_^)v
私は奈良国立博物館の奈良博プレミアムカードを持っているので無料です。
今回、この企画展示で見ることのできる国宝は、
の3件と、附けたり指定の
・文殊菩薩像像内納入品(安部文殊院)
です。
では、さっそくレポートします(^o^)
この中で私が実際訪れたことがあるのは、安倍文殊院だけです。
ては、さっそくレポートします(^o^)
国宝 義淵僧正坐像
岡寺所有の国宝で、奈良国立博物館に寄託されています。そのため、奈良博ではよく見かける仏像です(^_^)
義淵は、岡寺を建てたお坊さん。
日本で初めて"僧正"の位を与えられた偉~いお坊さんのようです。
タレた眉毛と目、深く刻まれたシワがインパクト大です。
実物を写実的にとらえた肖像彫刻でない事がわかりますね(^_^;)
デフォルメしまくりです。
国宝 釈迦如来坐像
室生寺所蔵、奈良博寄託の国宝です。
こちらも奈良博で頻繁に展示されます。
如来ですが、パンチパーマ風の螺髪(らはつ)ではなくツルンツルン。
衣紋の付き方がシャープでエッジが際立っていています。斜め後ろから見ると、特に際立っていてカッコいいです(^o^)
国宝 十一面観音菩薩立像
室生寺の金堂に安置されています。
注目はやはり、光背でしょう(^-^)/
一般的には、透かし彫りがされていたり、化仏があしらわれていたりしますが、こちらの光背は立体的な造形を持たない板光背です。
平面的ですが、その代わり極彩色の絵が描かれています(^o^)
裏からも覗き込めるので見てみましたが、光背裏面は何にもありませんでした(^_^;)ただの板でしたね。
十一面観音ですので、頭の真後ろにあるはずの"暴悪大笑面"も見たかったのですが、角度と光量の関係で見えませんでした(>_<)
室生寺のお像は、この十一面観音の他、重文の地蔵菩薩立像と同じく重文の十二神将立像(巳神・酉神)と、4体が揃って展示されています。地蔵菩薩の光背も十一面観音と同じ形の板光背で、お揃いですが、こちらは化仏も描かれていて彩色も良く残っています。
最後は、国宝附けたり指定の、
文殊菩薩像像内納入品から、仏頂尊勝陀羅尼・文殊真言・文殊種子1巻。
安倍文殊院の国宝 木造騎獅文殊菩薩のお像の中に納められていた巻物です。キレイな状態で残っていましたよ。
内容はというと、文殊菩薩を意味する梵字(マン)が1,000字書かれているというものでした。
奈良のお寺と言えば、教科書によく出てくる、東大寺や法隆寺しか知らない人も多いんじゃないでしょうか?
ただ惜しむらくは、これらが展示されている本館11室は照明が暗いので、もう少し明るければいいんですけどね~(^_^;)
9/23までの展示です。
13室 刀剣の部屋にいきましょう。
5・6室(武士の装い)へ向かいます。
国宝 銀銅蛭巻太刀
の紹介です。
和歌山県にあります、丹生都比売神社
(にふつひめじんじゃ)の保有する国宝で、東博に寄託されています。
国宝指定名称は、国宝 銀銅蛭巻太刀拵(ぎんどうひるまきたちこしらえ)。
名称の最後に"拵(こしらえ)"の一文字が付いていますので、刀身ではなく、刀の柄(つか)や鞘(さや)も含んだ刀装具"拵"が国宝なんです。
写真撮影は不可だったので、名称からイメージを膨らませてくださいね。
"銀銅"は銀メッキされた薄っぺらい板。
"蛭巻"は↑の銀銅を柄や鞘にぐるぐる(@_@)とリボンのように巻きつける装飾のことです。
"太刀"なので刃を下にして腰からぶら下げて携行する刀。ってことですね。
確かに珍しい装飾です。私も今まで見たことがありませんでした。
ぐるぐる巻かれている銀の板は、長い年月で黒く変色していますが、もとはシルバーに光輝いていたのでしょう(^o^)
柄の部分の亀甲紋もカッコいいです(^_^)
おそらく作られた当初はこんな感じだったんでしょう(^o^;)
9/1までの展示です。