毎年いったいどのくらいの品種が生まれているのか。
今年も目に新しいチューリップがいくつも市場に並びます。
このチューリップも先日はじめて目にして、市場の人に聞いたところ新品種だと思うが去年目にできない程度にごくごく少量流れていたのかもしれないし登録されたのがいつなのかなど正確な情報がわからず、農林水産省指定のチューリップ指定試験地の富山県 農業技術センター野菜花き試験場、さらには生産者に直接確かめました。
オランダの品種で日本では今年新発売
チューリップは、産地や趣味のセミプロなどが競うような形で、数えきれないほどの新しい品種が日々試作されています。
新しい品種が登録されるまで約20年はかかり、さまざまな品種が多くの組み合わせで交配されて、花が咲くまで5、6年。 その後商品化するために数を増やし、また病虫害や環境適応などのテストを繰り返し15年。新品種として日の目を見るのは交配してできた試作品の何万球のひとつとも。
現在登録されている5600種のうち350種が通常流通している数だそうですが、東京の市場にはそんなにたくさんの品種は常時流通していません。 また流通量が多く安定して毎回並んでいる品種、少ししか、たまにしかない珍しい品種もあります。
数えたことはないけれど、仕入れに行って一度に並んでいるチューリップの種類は30以下?50以下は確かだろうと思います。
こうした珍しい品種は、ありふれたものより当然値段は高く、このチューリップは安いチューリップの約3倍の値段がついています。 貴重な食べ物がありふれた食べ物より高いように、美味しいグレープフルーツが普通のものより高いように、お花も同じ。 美しいもの、珍しいものは価値が高く、見た目に正直な値段がついております。 また同じ品種でも百合や薔薇などは特に、グレードの高い低いにより値段も変わります。
余談ですが黄色い花は代謝機能を高めます。
さてさて、チューリップ・モンテスパイダー
皆さまはこの花を今年どこかで目にするでしょうか?