全仏オープンの3回戦で、錦織がフランスのシモンをストレートで破り4年連続の4回戦進出を決めました。
予想されたように、錦織が攻めてシモンが守るという展開になりました。20回を超えるラリーが何度もあり、見応えのあるストロークの打ち合いが多くありました。
錦織が厳しいショットを打ってもシモンがしつこく打ち返していましたが、錦織は慌てずに厳しいボールを打ち続けてシモンを走らせてポイントを奪っていました。また、錦織が攻め込んでシモンが深いボールを打ち返すと、無理に決めにいかずにもう一度組み立て直して攻め始めるようにしていました。
シモンに粘られても、錦織は根負けせずに我慢強く攻め続け、試合を通して39本のウィナーを取りました。
また、錦織はサーブの調子が良く、サービスゲームでは常に先行する形となり、シモンに中々ブレークのチャンスを与えませんでした。1回戦と同様に、この試合でも錦織はサービスゲームをブレークされることはありませんでした。サービスゲームを簡単にキープできたことで、シモンのサービスゲームをブレークすることに集中できました。
第1セットの第2ゲームでシモンのサービスを錦織がブレークし、精神的に優位にゲームを進めることができました。3-1リードで迎えた錦織のサービスゲームでは、デュースになって3度のブレークポイントを握られますが、ここを凌いでゲームカウントを4-1とします。このゲームをブレークされると、錦織の方にあった流れが止まることになりましたので、非常に大きなキープでした。
錦織は第1セットを6-3で取ると、第2セットの第1ゲームでシモンのサービスゲームをすぐにブレークして、自分の方にあった流れを更に引き寄せます。結局、このセットではシモンのサービスゲームを3回ブレークして、一方的な展開で第2セットを取ります。
第3セットの序盤は、お互いサービスゲームをキープする展開になりますが、第8ゲームのシモンのサービスゲームをブレークし、そのまま錦織がこのセットを取ってストレートで4回戦進出を決めました。
1回戦と2回戦の相手は非常に特徴のあるプレースタイルでしたが、3回戦のシモンはある程度何をやってくるのかが分かり、ストロークのラリーが多いので錦織としてはやり易いこともあって、今大会で最も良いプレーができていました。
シモンに粘られたときに錦織が焦って無理に決めに行くと、ミスが出て相手のペースになるところでしたが、錦織は丁寧に攻め続けることで自分のペースでプレーをすることができました。クロスのストロークの打ち合いからストレートに打つショットがよく入り、それでシモンを追い詰めることができていました。
4回戦は第7シードのティエムが相手です。ティエムはクレーコートが非常に得意で、今年のクレーコートシーズンでナダルに唯一勝っている選手です。ティエムは力強いスピンの効いたストロークが武器ですので、バウンドしてからボールが高く弾みますので、錦織としてはそこを上手く対応したいところです。錦織は、シモン戦のように相手がしつこくボールを返してきても焦らずに攻め続けられるかどうかがポイントになると思います。
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