明日の116日からテニスの全豪オープンの本戦が始まります。予選は既に11日から始まって14日に終了しています。

 

優勝候補は、第1シードのマレーと第2シードのジョコビッチです。マレーは昨年に初めて世界ランキング1位になり、全米オープン以降は絶好調でした。現在、最も調子に乗っている選手と言ってもいいのではないでしょうか。

 

マレーは全豪オープンではシングルスのタイトルがまだなく、過去5回準優勝しています。もし全豪オープンに優勝すれば、生涯グランドスラムに王手を掛けることになります。全豪と同様に優勝していない全仏では昨年初めて決勝に行きましたので、全豪のタイトルを取れば生涯グランドスラムが現実的なものになってきます。

 

昨年後半に調子を落としてランキング2位になったジョコビッチですが、今シーズンは巻き返しを狙っていると思います。今年最初の大会ではマレーに勝って優勝を飾っています。

 

全豪オープンは過去に6回優勝しており、現在も2連覇中です。昨年は全仏オープンで悲願の優勝をして生涯グランドスラムを達成した後に、モチベーションが落ちてしまったのか調子が今一つの状態になってしまいました。相性の良い全豪オープンで優勝して巻き返しを狙っていると思います。

 

 

この二人を追うのが、第3シードのラオニッチ、第4シードのバブリンカ、第5シードの錦織です。ラオニッチは昨年の全豪で初めて準決勝に進出し、ランキングが上昇するきっかけとなりました。逆に、早期敗退すると失うポイントが大きいため、ランキングを落としてしまう可能性があります。

 

バブリンカは好不調の波が大きく、簡単に早いラウンドで負けることがありますが、調子に乗れば昨年の全米オープンのようにグランドスラムでも優勝する力があります。上位4シードの中では比較的ドローに恵まれましたので、それを活かすことができるかどうかに注目です。

 

錦織にとっては厳しい組み合わせになりました。順当に勝ち上がると4回戦でフェデラー、準々決勝で第1シードのマレーと戦うことになります。

 

フェデラーとナダルは、昨年怪我などで大会に出ていなかった期間があり、その影響でランキングが下がっていましたので、この2人とは早い段階で当たる可能性がありました。2人とも昨年の後半は大会に出ていなく試合から遠ざかっていますが、実力はありますので準々決勝よりも前に当たるのは避けたいところでした。

 

復帰して間もないので試合勘が戻っていない可能性もありますが、他の選手もシーズンが始まったばかりです。また、フェデラーは錦織と当たるまでに3試合やりますので、そこで徐々に試合勘がある程度戻ってくることは十分考えられます。

 

そして、一回戦はランキング48位のグズネツォフですが、サーブとストロークが強力な選手で初戦としては嫌な相手です。昨年は全仏とウィンブルドンで対戦してストレートで勝っていますが、内容はスコアほどの差はありませんでした。

 

二回戦にも曲者が待ち構えています。ランキング42位のアルマグロとランキング71位のシャルディとの勝者ですが、共に以前はランキングの上位まで来ていた選手ですので、油断できない試合になりそうです。

 

 

今回の組み合わせを見ても、錦織にはランキングを4位以内に早く上げることが、より上位進出するために必要だと感じました。そうなれば、準々決勝まではジョコビッチやマレーと当たらずに済むからです。

 

現在は、4位のバブリンカとは145ポイント差、3位のラオニッチとは280ポイント差です。フェデラーとナダルが故障の影響でランキングを落としている状態ですので、遅くとも全仏オープンまでにはランキングを4位以内に上げたいところです。

 

錦織の他の日本人選手では、男子では添田豪と西岡良仁、女子では土居美咲、穂積絵莉、日比野菜緒、奈良くるみ、大阪なおみ、尾崎里沙が本戦に出場します。

 

土居と大坂は現在ランキングが40位台ですので、もう少しランキングを上げればグランドスラムでシードになれます。大坂は昨年の全豪が初めてのグランドスラム本戦出場だったにもかかわらず、3回戦に進出しました。土居は昨年優勝したケルバーと初戦で当たり、マッチポイントを握りましたが逆転されて悔しい敗戦を喫しました。

 

日本選手はハードコートを得意にしている選手が多いですので、全豪で少しでも上位に進出して欲しいですね。

 

 

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