結論から言えば何も変わっていない。もともと在宅勤務でオンライン中心の生活をしていたからだ。時代を先取りしていたからとも言える。

 

さて、年初に立てた「仲間を作る」という目標は達成できたか?答えは達成率20%といったところだ。

 

大学生のアルバイトという形で「人を雇う」という経験はできた。それは簡単ではないながら、しっかり時間をかけて育てれば、自分がかなり楽になるということはよくわかった。残念ながらこれは終わってしまったが、今度は長く付き合ってもらえる人を探したい。

 

YouTubeの登録者や会員も増えたことで、このつながりもなんとなくだができたと思う。コミュニティ化して欲しいという要望もあり、コロナが明けた先には取り組んで行かなければならない内容だと思う。

 

精神面では、3人目の子供も産まれて、より幸せを実感できた年だったように思う。家族との写真が増え、祖父母が来て喜んでいる姿はまさに極上である。これ以上のものを求めたらバチが当たる。

 

そこで課題になるのが、仕事とプライベートのバランスである。仕事が順調に進んでいる一方、家族に割くべき時間も当然増えることになる。従って、どこかで仕事はセーブしなければバランスを失ってしまう。ここが正念場ではないかと思う。仕事を楽にするために、人を雇うというのも大きな課題だ。

 

投資に関しては、最高のパフォーマンスを追わなくても良いと思えるようになってきた。私が提供できるのは安心だ。だからこそ、正しいことを正しいタイミングで行う。そして、必要な情報を会員に提供する。これこそが王道なのだと思う。

 

YouTubeはその延長線上にあるものだ。これも無理に視聴回数を追わなくても良いのではないか。人に提供したい内容を、自分の能力の範囲内で提供する。業界分析だったりと、これが1番ロングテールになる気がしている。好きなことで生きていく。登録者数は今年中に10万人を目標にしたいが、まあそのうちついてくるだろう。

 

大切なのはバランス。こう考える時点で良くも悪くも大人になったという感じがする。まあ、自分らしく無理なくやっていけたら1番良いと思う。

これまでは自分のために働いてきた。

でも、それだけではモチベーションが持たないことがわかってきた。

自分はそんなにお金が欲しいとは思わないし、仮にお金があったところで使い道が特に思い付かない。それだったら、ストレスなく今の小規模な所帯で自分のやりたいように働いているのが1番幸せな姿ではないかと思う。

それで何が問題になるかと言うと、人生つまらなくないかと言うことだ。

自分の人生の目的の1つに、自分の世界を広げると言うことがある。自分の世界を広げるためには、知らないことに挑戦しなければいけない。これまでもい一歩踏み出したときには、世界が変わり、それによって多くのものを得てきた。後悔した例はないと言えるだろう。

そう振り返ってみると、今自分がこのビジネスを築けているのは、お客様のおかげだということに気がつかされる。お客様の指摘によっていろいろなことを学んできたし、失敗した時も力強く励ましてくれる人がいた。これからやるべき事は、その人たちに恩返しすることではないかと思う。

ビジネスを立ち上げたときのミッションの1つとして掲げたのが、投資を通じて1人でも多くの人を幸せにすると言うことだ。そのためには、会社を大きくしていくことが1つの選択肢となり得る。自分1人では、おそらく1000人程度の人を会員に抱えるのが限界だろう。YouTubeによって多くの人に拡散することができるが、それではやはり本格的にアドバイスしたことにはならない。そこから本当に必要とする人には、ぜひ会員になってもらうことで幸せを分け合いたい。

会員の幸せと言うことを考えると、投資のパフォーマンスはもちろんだが、実際に人間が運用していて、直接アドバイスを受けられると言う安心感があると思う。大学生のアルバイトを雇っていて思うことだが、アドバイスは必ずしも僕からじゃないといけないと言う事は無いことがわかった。それなりの経歴がある人で、それなりの回答をすることができれば、お客は自分に安心できるのである。

そう考えると、自分と同じような考えを持つ人を集めて、彼らを使ってさらに多くの人たちを幸せにすることができるのではないか。それこそが自分の会社を大きくする目的になり得ると思う。

必要なのは、彼らや会員に1つの道筋を与えることだ。それができれば、やがてこの集団は自分がいなくてもどんどん大きくなっていけるだろう。その道筋をつけることこそが、自分のミッションなのである。

送信による幸せと言うことを考えると、何もいつもめちゃくちゃな利益を上げる事が目標とならない事は、金融の専門家である自分が1番よくわかっているだろう。めちゃくちゃな利益を上げると言う事は、リスクをたくさん取ると言うことである。

顧客が安心できると言うのは、ちゃんと専門の人間が見守っていて、自分のよく知っている会社で、取引の回数を少なくし、持続可能性の高い会社の株式を持つと言うことだ。これを第一の核とし、その中で顧客の利益を最適化していくということが私の投資におけるミッションなのである。したがって、やたらボラティリティーの大きい小型株とか、テーマ株みたいなのは対象にならないと言えるのではないだろうか。

ただし、ここに関しては随時アップデートする必要がある。例えば、めちゃくちゃやる気のあるベンチャー企業何かを見つけたときには、心躍るものがあるだろう。それは株価の動きとは関係なく、安心とか夢を与えるものである。

めちゃくちゃたくさんの利益でなくて良い。適正な利益を、可能な限り多くの人に行き渡らせる。これが僕に与えられたミッションなのではないか。

会社を経営するということは「仕組み」を回すことである。究極的には、スイッチを押せば、自動的にゴールまで連れて行ってくれるようにする必要がある。

問題は、その仕組みを何が担うか。これまでの世界では、人を雇うことが一般的だった。社長が号令をかけ、その意を汲んだ社員が猛烈に動く。汎用性も高く、勢いつけばどこまでも加速する。

一方で、今は他の方法もある。例えばITを使うこと。ロジックで1から10まで書けば、バグがなければ確実にゴールまで行ける。低コストでスピーディ、不確実性も小さい素晴らしいものだ。

しかし、ITは命令以上のことはしないので、命令を考えてプログラミングに落とし込むのは人間の仕事だ。AIがこれをやることにもなるのだろうが、「経営」をやるのはもう少し先のことになるだろう。

いま現実的に行われているのはこのハイブリッドだ。すなわち、社長が号令をかけ、エンジニアが頑張ってプログラムを組む。一回でうまくいくことはほとんどないので、結局人間が試行錯誤を繰り返しながらゴールを目指す。

このやり方をうまく回すため鍵を握るのが、社長の号令である。それが漠然としたものであるほど、エンジニアとのギャップは大きくなる。これがプロジェクトをダメにしてしまう。

さて、自分の話に立ち返ってみる。自分は「号令」をかけるのはあまり得意ではないが、「プログラム」を組むことはできる。もっともコードが書けるわけではないが、ロジックを作って文字に起こすことができる。これは大きな強みだ。

そう考えると、強みを活かした経営方法が見えてくる。プログラムを書いて、それを各エンジニアに依頼するのだ。これが正確にできれば、エンジニアは外注でも良い。幸い、いまはクラウドソーシングでいくらでもできてしまう。

そうなると、結局会社が成長できるかどうかは社長がスイッチを押せるかどうかということになる。要はやる気次第だ。やるべきことが決まれば、あとは要件定義書を書き、必要なリソースを集め、スイッチを押し、できたものをチューニングする。この繰り返しである。

「繰り返し」ということは、やはりコアの人材は固めておいた方が楽でもある。ここを社員として雇うことを検討するのだろう。このさじ加減は永遠の課題だ。

エナフンさんのブログや本を読んでいつも沸き起こる感情は「嫉妬」だ。

 

手法や考え方は自分がやっているのとほとんど同じだ。しかし、レベルや執着心が段違いだ。エナフンさんは、2008年頃から「毎年」2倍株、3倍株を見つけてきたという。それは偶然ではなく、おそらくそうなるという確信を持って、しかもたくさん買い込んで結果を出したのだ。

 

当然キャリアの長さは違う。エナフンさんは30年のキャリアを誇るが、自分は本格的に始めてからまだ4年程度だ。しかし、彼はアマチュア、自分はプロとしてやっている以上負けるのはやはり悔しい。

 

最大の違いは、結果を出しているか出していないかで来る「自信」だ。彼の書き振りは自信に満ち溢れている。一方、自分はまだ半信半疑で書いてる部分がある(それでも以前よりはかなり上達したと思うが)。

 

彼に追いつくためにはどうしたら良いだろうか。これは結局、やり続けることでしか達成できないと思う。それも、漫然とやるのではなく、日々研鑽を重ねなければ追いつくことはできないだろう。既存の考えに囚われず、中小型株・IT・テクニカル、様々なものに関心を持って調べないといけない。彼の特徴は、ファンダメンタルズを重視しながら、テクニカルについても造詣が深いことだ。メインではないものの、買い時や売り時では間違いなく利用している。付け焼き刃で真っ当に利用することはできないだろう。

 

思いは共通している。株式投資で幸せになる人を少しでも増やすことだ。彼はアマチュアとして、僕はプロとして、迷える投資家を導くことが僕の人生の目的だ。頑張ろう。

 

https://www.amazon.co.jp/“普通の人”だから勝てる-エナフン流株式投資術-奥山-月仁-ebook/dp/B07JJ7ML42/ref=nodl_

 

 

モニッシュ・パブライの本に出てきたので読んでみた。すると、著者のガイ・スピアがまさに自分自身であるような気がしてきたのでここに記しておく。

 

ガイは、ハーバード大MBAの超エリートだ。しかし、卒業後決して評判の芳しくない投資銀行に入ってしまうことで人生が暗転する。そこでは、会社の利益ばかりが優先される投資銀行のもっともえげつない面がおおっぴらに行われていた。これがガイの経歴に傷をつけ、その後のキャリアを大きく変える。

 

退職して放浪していたガイは、「一瞬で自分を変える法」の著者、アンソニー・ロビンズのセミナーに出会う。このセミナーに感銘を受け、また同時に尊敬するようになっていたウォーレン・バフェットを目指しファンドを立ち上げる。バフェットそのものになろうとしたのだ。やがてファンドが好成績を出し、さらにパブライと出会ってバフェットとのランチを65万ドルで買うことになる。

 

彼がバフェットに会って感じたのは、バフェットの人間力の高さだ。バフェットは、自分の地位や評判に関係なく、彼らを家族のように迎えてくれた。それができるのは、外部の声に惑わされず「内なるスコアカード」で自分を評価しているからだった。

 

ガイはそれを受けて、さらに自分の考えを変えていった。ファンドの成績が良いと、ブルームバーグを何台も導入したり、豪華なオフィスを構えたい誘惑に駆られる。しかし、長期投資にとってそれは雑音や余計なコストでしかない。元来、一つのことに集中できない発達障害を持っていた彼にとっては邪魔だった。

 

バフェットとのランチの後、彼はチューリッヒに移住することを決意する。バフェットがオマハに居を構えるように。そこでは、自分の仕事に集中するために余計なパソコンは置かず、必要以上の人と会わないし、ウォール街のような心を惑わす情報も入ってこない。それで目先の利益を逃すことになっても、長期投資家としては問題のないことなのである。

 

彼の話は自分にとって共感するところが多すぎるとも言える。バフェットそのものを目指そうとするほど、関心は自分の中に向くようになる。大切なのは、周囲の声に惑わされず、自分を信じることだ。そのために大切なのは、なにより心の平穏を保つことなのである。

 

自分も同じように金融サービスを行っている。この世界は、ともすれば目先の利益に拘泥して自分を見失ってしまうことが少なくないが、一方でサービスという観点で顧客が本当に求めているのは「安心」だったりする。人は「これをやっておけば大丈夫」とのお墨付きが欲しいのだ。

 

バリュー投資は、その安心を得るための投資手法に他ならない。確かに、バリバリの成長株にパフォーマンスでは劣るかもしれないが、割高故にやがて暴落する可能性を考えると、多少上がらなくても下がらないほうが精神安定上望ましい。精神を安定させ、投資を続けることさえできれば、年数%の利益であっても複利の力で資産は大きく伸びるのだ。

 

対顧客ということを考えても、自分は決してぶれてはいけない。もちろん、細かな手法に変遷はあるかもしれないが、目先の利益だけのために動いてはいけない。そして、それを実行するための環境を作り上げることが、自分の人生の目的なのかもしれない。

 

勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語 

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