メガネのササガワ(東京北区十条)です。
レンズについて今日は、重さ(比重)についてお話しいたします。
下の表はレンズの素材及び屈折率ごとの比重とアッベ数の数値です。
(メーカーによって数値の前後は少しあります)
比重とは、同じサイズごとの重さです。
比重の数値は小さい方が軽くて、
大きくなればなるほど重くなります。
ガラスとプラスチックを比較すると
プラスチックの方が断然軽量であることが一目瞭然ですね。
メガネの軽さというのも掛け心地に関係してきますので気になるところですね。
比重と屈折率とアッベ数には関係性があって、すべての数値が
良いという訳にはいきません。
薄いレンズ(屈折率が高い)になればなるほど重くなる(比重が高い)
という事です。(プラスチックの1.53と1.60は比重も低い)
でもちょっと待ってくださいネ。
実験をしてみました。代表的なレンズを屈折率ごとに
同じ度数で同じサイスに削ったものです。
素材プラスチック 度数-6.00 サイズ70経
球面1.5は32グラム。 球面1.6はと非球面1.6は23グラム。
両面非球面1.6は22グラム。 非球面1.67と非球面1.70は21グラムで同じ。
非球面1.76は22グラムでした。
素材ガラス 度数-5.00 サイズ70経
球面1.6レンズは38グラム。球面1.7は37グラム。
球面1.8は40グラム。 非球面1.8は38グラムになりました。
結論を言いますと軽さならガラスよりプラスチックレンズ。
高屈折レンズを選んで比重が高くなっても,同じ度数、同じ形なら、
レンズが薄くなる分軽くなるので仕上がりの重さはそんなに変わらない
という事です。但し度数が強くなればなるほどレンズは厚くなって重くなるので
強度の方は屈折率の高いレンズの方が軽くなります。
さらに気を付けるべきはフレームのレンズサイズや形の選び方によって
重さはまったく変わるという事です。
同じ度数、同じ素材、同じ屈折率レンズで作ったとしたら
上のメガネで作った方が断然軽量に出来上がります。
フレームを選ぶ際には、そういったことも考慮しながらアドバイスを
させて頂きますね。
ではまた・・・店長