― 悪魔が来りて笛を吹く ― 横溝正史
今までなぜか避けていた横溝作品
だが友人曰く
お前の趣味に合っている そうだ
書庫にいくつか眠っていたのをまた引っ張り出してみた
ざっと目を通してみたが
危うく本の中に引きずり込まれそうになった
なぜ今まで読まなかったのだろう
いや
常々考えていたことだが
人間には 色々なちょうど良い
時期というのものがある
もっと前にと思うことがあるだろう
だがきっと その時でよいのだ
今回はそれが今日であった
ざっとではあるが私の好きな
おどろおどろしさ
陰湿さ 残酷的でサディスティック
艶かしさや 妖しさを十二分にも感じられそうだ
これは何かの暇には読めそうも無い
仕事をしっかりこなしてから
しっかりと浸るとしよう
clouds
この雲も 空も 風も
この体が無くなれば 感じることは出来ないのか
もし体が無くとも感じられるのであれば
灰になってさまよい続けられたら
どんなに気持ちの良いことだろう
最近 疲れすぎているせいか
夜になるとひどく孤独感に襲われる
さびしいと感じたことは
今まであまり無かった
多少感傷的にはなるが
孤独に苦しむ自分もまた
興味深い
いろんなことを考えすぎて
本質が見えなくなってきている
アリアドネの光を捜し求めて
模索する日々は
一体あとどれくらい続くのだろう
抜け出す方法を考えているはずなのに
自ら進んで その奥深く暗い闇へ
敢えて苦しみを求めるかのように進んでいく
そして 気がつくといつの間にか
光の射す場所へ這い上がってきている
その繰り返しだ
だが
苦しければ苦しいほど
明るい日差しの中へ出られたときの
高揚感は 何物にも代えがたい
今日もまた どす黒い深い闇の底で
もがき苦しんでいる
孤独をしっかりと味わうのは
また今度にしよう
こんな仕事を愛してしまった
いわば自業自得
創作活動とは やはり苦しみが付き物だ


