オールウェイズ・朝日町の夕日 -42ページ目

大口の熱血ラグビー馬鹿物語 Part7

九州大会2日目・・・


深夜遅くまで起きてた連中は、寝起きが悪い。

監督の号令で朝食会場に向かう。

既に、2日目の第1試合からの出場チームは、早めの朝食を済ませ試合会場に。


正面玄関に10時に集合する。

徒歩で、向かう事5分。

既に熱い戦いは始まっている。

今日の試合相手の大分県チームは練習を始めてた。


監督が、


「多分今日の試合は棄権するかも知れない。」


と、呟く・・・。

理由は、前日の怪我人と、事情により大分に来る事が出来なかったメンバー、体調不良者まで出たのである。

選手達は、ウォーミングアップを開始すると同時に、監督が別な場所に向かう。

同じく鹿児島代表のコーチに人員の応援要請と開催者側にお願いに行った。

承諾は得たものの、相手チームの監督が事情を汲んで、


「私達の方も一人削りますので、同じ人数で戦いましょう!」


との有難い御好意で始まる。

ラガーマン精神を見た!


試合開始のホイッスルが響く。

午後からの試合が入ってる同じ鹿児島代表の「鹿児島ジュニア」の選手達が応援に来てくれた!


昨日の緊張感は無く、普段の動きが見える。

前半15分過ぎ相手に先制のトライを奪われた。

しかし、監督からの怒涛の支持は出ない。


「今日は3年生にとって、このメンバーでの最後のプレイだから、好きにさせる」


との事。


ワントライ差で前半戦終了。

ハーフタイムに十分な水分補給をさせ、


「○○、お前のあの動きは良かった!その調子!頑張って悔いの無いように楽しんで来い!」


と、選手を後半戦へと送り出す監督。


開始5分更に1トライ取られる。

後半20分過ぎ、普段地味な性格の選手がパスを受け、三人抜きでトライを決めた!

それをきっかけにテンションが上がるチーム。

後、2回タッチラインギリギリまで攻め込むが、相手のディフェンス陣の硬い守りに憚れ終了。


相手ベンチの監督、コーチに挨拶に行く。

こちらのベンチにも大分の選手が来る。

手が腫れる程に大きな拍手で労う。


さすが紳士のスポーツ ラグビーを見せ付けられた。


陣営に戻ってきた我がメンバー達の顔は、満足していた。

消化しきった様にも伺えた。


「よし!全員聞け!これから宿舎に急いで帰ってシャワーを浴びて昼食を取ったら玄関に集合!理由は聞くな!」


と、一言。



集合時間になる。

全員が揃う。


前日の夜、監督が保護者の宿舎に出向いたのは、サプライズの打ち合わせだった。

本来なら試合が終わったチームは、帰路に着くが、事前にもう1泊予約を入れてたのもサプライズのひとつ。


ここから「大口の熱血ラグビー馬鹿伝説 外伝 大分紀行編」で・・・

大口駅前

赤字路線廃止により、山野線は廃止になった。

高校時代の二年間はお世話になった。

古い木造の小さな駅。

駅前周辺には色んな店舗が軒を連ねた。


当時は、地元の学生で朝夕は賑わった。

昼間は、郊外の集落からの買い物客の年配者で賑わう。

駅前には常時数台のタクシーが待機してて、列車から降りてくる年配者を乗車させた。


朝、列車を降りた学生が、こぞって駅近くの「桜パン」に立ち寄り朝食がてらのパンを買ってた。

駅前から数十メートル先に南国バスターミナルが有り、学生のカップルのひと時の場所となっていた。

時には、他校の学生同士がケンカする場面もしばしば目撃してた。


駅から直進し150メートル先にメインストリート。

そこを左折すると老舗の本屋がある。

汽車の出発時刻までの間に、暇を潰す者でごった返す。


「桜パン」の向かいに「メルヘン」と言うファーストフード店があった。

夕方は、大口高校や伊佐農林高校や、明光学園の生徒で満杯。

座席数が20席程しかないので、テイクアウトして駅の待合所で腹ごしらえする学生も見かけてた。

更に「メルヘン」の斜め向かいに、「珍来」と言う、小汚いラーメン屋があった。

しかし、美味かった!昼間は常連で賑わう。


市内中心部とは言っても、徒歩で15分も歩けば、民家もまばらになり、田園風景が広がる場所。

暇潰しにはキツいものがある。

だから朝夕の駅舎は溢れるばかりの学生で埋め尽くされた。

待合室のベンチに座れない者の中には、早めに改札口を入り、ホームで待つ者の姿の見かけた。


今考えると、駅があった時代は人口25000人位と記憶する。

路線が廃止になり、郊外の年配者は不自由になり、学生はバイク通学によって駅周辺は活気を失った。

同時に、駅利用者で潤った古くからの商店は徐々に姿を消す。


数年後には行政の大規模な区画整理が実施され、大きく変化した。

線路跡には道路が出来、駅前広場には「ふれあいセンター」と言う町のシンボル的な建物が建った。

完成当初、賛否両論あったらしい。

不必要な物や一部の市民しか活用出来ない施設とも囁かれた。


時代の流れには逆らえないが、流れに沿って進化する事が大切だと思う。

田舎町じゃないと魅力ない物もあるんじゃないか?

徐々に変わり果てていく我が故郷を見て思った。



自称 真夜中の暴走天使

土曜日、学校から帰宅し、昼食を食べてからの日課は愛車の手入れ。

バイクのシリンダー部分まで子供用歯ブラシを使いオイルの汚れを落とす。

2時間位で輝きを放つ愛車。

スタンドに行き、


「満タン!」


ついでに空気圧もチェックし、帰宅。

時間は、午後5時。

シャワーを浴び、戦闘服をバッグに詰めて友人Tの家に向かう。

Tは私と違って、中卒で働いてたので帰宅時間は5時半位。

会社帰りにスタンドで給油し、帰宅間も無く愛車の手入れをしてた。


今日は、待ちに待った土曜日!

日曜からこの日までが異常に長く感じた。


Tが手入れし、間も無く風呂と着替えが終わるのを待つ。

午後7時にいよいよ出発!


最終目的地は、鹿児島市内の天文館だが、時間が早い為一旦栗野の先輩宅に寄って時間調整する。

わずか30分ほどの道のりを、無駄に空ぶかししながら、蛇交運転を繰り返しながら栗野に向かう。


先輩宅で2時間程潰して、私服から特攻服に着替え市内に向かう。

着替えと同時に、暴走モード突入!

栗野から他の仲間と合流するため、国分方面に向かい、待ち合わせ場所には既に待ってた。

国道10号線を一路、市内に向ける。


11時過ぎには天文館周辺は、暴走目的やナンパ目的の車やバイクが集まってきている。

それを見学する若者歩行者やナンパをされるのを目的に歩き回る女性で賑わう。

普段一緒に走る連中と合流し、今日の集合場所の確認する。

事前に集合場所やルートがわかれば良いのだが、警察に情報が洩れ検挙されるのを防ぐ目的があった。


その日の集合場所は、与次郎ヶ浜の弁当や駐車場!

当時は、まだ今見たいに、ホテルやビルは無く空き地だらけだった。

今の九電のビル周辺だった記憶がある。

至る所から、爆音がこちらにせまって来る。

県内各地から集まるその数、バイク50台に車が30台位。

リーダーから今日のルートが言い渡される。


池田湖に向かう時は、国道を走り、帰りは指宿スカイラインを通るのが定番だった。

池田湖に到着し、地元の警察のパトカーが来る。


「早めにここを出て帰るように」


と、一言。

ふたたび天文館に戻る。

本日最後の締めくくりを、各自思い思いに走り回る。

至る所から、パトカーや覆面パトのサイレンが響き渡る。

一時間程掻き回し、国道10号線から地元に帰る。

朝方は、夏冬関係なく肌寒い・・・

時間は朝方夜明け前。

走る道路が、ここでも紫色に染まる。

一晩中走り回り、眠いはずがこの紫色に染まる道を走る事で疲れが癒された。

人気の暴走族を首題としたマンガの中に、


Purple of Angels


と、その走る若者を例えていた。

自分らもその者になりきってはず・・・。


集合巻の爆音と、マフラーから出る甘い匂いのカストロが懐かしい・・・。