旅の愉しみは……??
随分前のことになってしまいましたが、行ってきました。名古屋は、地下が発達していることで知られています。名古屋駅の新幹線改札を出ると、すぐ地下に潜り、地下鉄に乗って栄に。
ぽくぽく地下を歩いて……この辺りは、時期によっては毎日のように通っていたこともある、馴染み深い場所ですが、ぐるぐる地下をめぐり、ハテは階段を上り……
ようやく地上。お、テレビ塔。
そこから、また地下に降りて行くと、愛知県芸術劇場、楽屋口。
なかにし陽子さんのリサイタルの仕事があったのです。1年ぶりに来たこのホール、久しぶりに見ると、唖然とするほど大きい。ブログついでに調べてみると、え……?2500席もある!?それが満杯になるんです。
内容も盛りだくさん。一部はアルゼンチン・タンゴ。「小松真知子とタンゴクリスタル」が、この一部に登場、僕も参加しています。二部は、なかにしさんの弾き語り、シャンソン、ポピュラーになっています。ミュージシャンズはモチロン、音声や照明、演出に至るまで考えると、物凄い大部隊。それが力をあわせて、一つの大きな舞台を作っている。それをいつもひしひしと感じる、大きなコンサートです。
シャンソンチームの素敵な仕事を袖から鑑賞。
やっぱり歌って凄い。歌詞があるってことは、音楽にピンと来ない人にも、言葉で何かを伝えられる時もありますが、わからない言葉の歌は、逆に聴きにくいと思う人もいると思うのです。それなのに、確実に心に届いてくる曲や、何かを届けられてしまう歌い手がいるわけです。歌の人とももっと仕事ができたらなあと思いました。つくづく音楽は面白い。
ホテルが名古屋駅の近くだったので、いわゆる名駅エリアで打ちあがります。
新明小学校北西という交差点の近くが、ものすごいことになっておりました。
居酒屋、ダイニング、バーだらけなのですが、外うちがこうときた。
一軒目に入った、「たら福」というお店を横から撮った写真でした。正面はこうですよ!↓
ドーン!二軒目の「かぶと屋」も、こんな↓でした。
今回は入れなかったけど、他にも銭湯を改装した居酒屋があったり、何しろお洒落。これが洒落ってもんだといわんばかりの、心憎い雰囲気の店がひしめいています。「バサラ」という方が当たっているかも?
しかも、酒も肴も美味しい……
ワインも飲んだので、最終的にはこういうご飯になっていましたが、最初は名古屋名物もきちんといただき、びーたを満喫することも忘れはしません。
どちらの線も、まったくハズレがない、大当たりでした。名古屋、おそるべし。
毎年、名古屋に来ると色んな話が聞けて、本当に楽しいのです。メンバーと飲めることは、時々あるけど、打ち上げとなると、みんな忙しかったり、車を運転する人がいたり、すぐ終電の時間だったりで、そろってゆっくり飲む、なんてことはなかなかできないです。
面白い話、深い話が行ったり来たりする。本当に楽しい時間でした。
そうこうしているうちに、瞬く間に朝になり(信じられん……)、軽く寝たらもう帰る時間じゃないか。さびしいなあ。
名物のモーニングを、と思いはするものの、眠いので探す気力はありませんでした。しかしおなかはすいた。朝ごはんどうしよう……とふらふらしていて、名古屋ラーメン、っていうのを発見。食べてみました。おいしいじゃないか!
ここで終わると、さすがに締まらな過ぎてモウシワケない感じです。
さて、東京からの往路のとき、完全に忘れていたのですが、東海道にはこれぞ!という名所がありますよね。浜名湖を通り…
でたー!!
お見事!
なんだか無理やりですけど、名古屋の旅、これにて終了~
雑司が谷、クォ・ヴァディス
揚げ餃子みたいなものが、南米の料理、エンパナーダ。肉やたまねぎ、パプリカなどが入った、少しパイにも似た揚げ餃子……って感じでしょうか。バックにバンドネオン。
つい先日「アド街ック天国」で取り上げられたばかりの雑司が谷。
その中でも、今年10月にできたばかり、注目のタンゴ・バー「エル・チョクロ」での三回目の『その名は、ピアソラ。』の公演。おかげさまで成功しました!
たくさんのお客様、盛大な拍手を頂き、また多くの人に声を掛けていただけて、これこそ感激というものです。
また、マスターの伊藤修作さんには、本当に何から何までお世話になりました。行き届いた手配や段取りは久々の感覚で、おかげさまで本当に自分達の準備に専念できました。
ありがとうございました!
写真を一見すると異界、というイメージなのですが、なぜかとても落ち着くこのお店。飲み物も食べ物も、文句なく美味しくて……
どこからどちらを見るかで、不思議なくらい違う世界に見えます。
築70年の民家を改装してできているのですが、椅子の低いテーブル席と、椅子の高いバーカウンター部分に分かれています。その空間にギョウギュウに人が入るとどうなるのか。
ステージから見ると、普通の椅子に座っている人の上に、高い椅子に座っている人たちがいて、暗い中に物凄い数の目の光が、二層になって見えるのです。
ものすごーく観られてる!という感覚でした。
二階の楽屋からは、下の様子が。このこの景色は、香港映画を彷彿とさせるようですね~よく見ると、素敵な天井扇(というのかなあ)もあるんです。
今回はかなり前に完売御礼になっていて、入れなかったお客様、本当に申し訳ありませんでした。
この『その名は、ピアソラ。』は、今回でありがたいことに三度目の公演でした。
まもなく2011年。ピアソラさんが生まれて、丁度90年にあたるのです。話をさらに面白く、さらにくっきりとさせ、最近急速にまとまりを増している音楽は更に研ぎ澄ませて、来る春、北陸・東海でも公演できることになりました!
詳細はいずれ発表します。北陸・東海のみなさま、どうぞよろしくお願いします!
明日は、小松真知子とタンゴクリスタルの仕事で、名古屋へ。なかにし陽子さんのリサイタル、愛知県芸術劇場大ホールで。一年ぶりの名古屋、楽しみです!
さすが、ヴァガボンティックな青い部屋
なんという雰囲気。これぞ、という感覚を、訪れた人は抱く空間だと思います。
こんなのもあるんです。明かりは明かりだけど……写真をクリックすると、もう少し大きいのも見られますよ~
実のところ、もっともっと、いろいろと過激なものもありまして、それは一番上の写真にも多少写っているのですが、詳しくは省略いたします。
不思議なものが、い~っぱいあるんです。
さて、
Vagabontic Classic Night Vol.2
無事終了いたしました。来ていただいたお客様、本当にありがとうございました!
声を掛けてくださったプロデューサーの信太美奈さん、同じくプロデュースの中村佳子さん。PAは使わないといけないわ、色々アクシデントが起きるわで、初日が始まる直前に、かなり気を揉ませてしまいました。お世話になりました!
古楽バンド「パルケット」はやっぱり楽しかったし、ソプラニスタの皆川さんは、歌はモチロン語りに絶句でした。七色の声音を持つ、という感じでしょうか。みんなやっぱり素晴らしかった!
僕たちはというと……
おそらく、タンゴなんて聴いたことなーい、という方が9割9分という客席から、毎回割れんばかりの拍手がいただけたこと、いやもうこれは、本当に予想外だったので、非常に大きな自信になりました!
演奏への自信、ということもありますが、何よりタンゴという音楽が、魅力を持ち続けているのだということに対する、自信です。客席も、若い人が多いけれど、色々な世代の方々がバランスよくいらしていたことを、よく覚えています。
写真は、2日目夜、最後の公演の様子。
おそらくこの四人が写っている唯一の写真だと思います。バンドネオン池田達則くん、ベース大熊慧くんはいつもの面子でがっちり支えてくれながら、鬼才ピアノ三枝伸太郎くんとを迎えて、初めての組み合わせでした。素敵過ぎる……さらに精進して、可能な限りの音楽を追及しようと、決意した日でした。
1日目の、池田くん、ピアノ丸野綾子さんとトリオ(下の心霊写真みたいな三人)といい、僕は仲間に恵まれています。あと12時間後には始まっている本番の4人のユニットは、このトリオから始まったのです。
今日の舞台は、これまたとても素晴らしい場所です。今度こそ、写真もたっぷり撮ってきてご紹介しましょう。
今日も魂込めて、演奏してきます!



