quoVadis東海を行く(2)
前回のブログ、演奏中の写真もリンク先のカメラの方が撮ってくれたものでした。道理で、何だかいい写真だったでしょ!
さて、東海初日の浜松の本番が終わると、打ち上げ!
浜松のサロンの近くにあった居酒屋、「なの蔵」。例によってカメラを忘れ、写真がない……ですが、丸野さんにお願いして写真を撮ってもらいました。
生シラス!!
今では全国で食べられるホタルイカ。刺身がやっぱりうまいと僕は思っています。なかなか食べられませんが。
同じように、シラスの刺身は、僕が知っているシラスの味とはまったく違っていました。旬の魚の、強い味が口の中に広がります。まさしく、これぞ旅の醍醐味!
一緒に飲んだのは、サロンの社長さんと、コンサートのスタッフをしてくれた、その社員さんたち。普段は営業の猛者なのでしょう。分かる気がします。話していて気持ちがいいのに、とても正直な話ができる
それに対して、社長は極めて音楽に詳しく、特にジャズは関しては驚くほかなく、この浜松のサロンも、普段ジャズをやることが多いようです。一方、quoVadisにもジャズも詳しいメンバーが過半数いるために、話が盛り上がります。こんなに共通の知り合いっているんですね……。
SOLD OUT、過去最高の来客数になったのは、音楽にとても興味があったり、なかったりしている多くの方のご助力あってのことでした。どうもお世話になりました!意外なほど喜んでもらえたようで、ほっとしました。
しかし、愉しい打ち上げはあっという間に終わってしまい、名残惜しいまま宿泊先に到着。ここからも何かが起こります。
用意周到にコンビニの場所を聞いておいたはずだったのですが、肝心なところで、あれ?思い出せん……。池田くん、大熊くんと三人で大通りに出たところで、まるで狙ったみたいに思い出せん!笑
右か、はたまた左か……これは大きい。大きいが、左右どちらを見ても、見渡す限りお店の明かりはなく、しょうがないので右に行きました。後から考えると、ジャンケンでなんとなくグーを出すような失敗でした。グーは、とりあえずでは出しちゃいけないですよね。
10分近く歩いたのかな?すると、明かりが一つ見えてくるではありませんか。辿り着いたところは、なんとパラダイスでした!
いや、本当にもう、はっきり「パラダイス」って書いてあったのです。
それは……要するに、ある種の飲み屋さんでありました。丁度お客さんが帰るところで、代行が来ていました。すかさず運転手さんにコンビニのありかを訊く池田くん。そして、お店のママにつかつか歩み寄る大熊くん、「すみません、お酒分けてくれませんか?」なるほど、そんな手がッ!
右か左かを完全に間違えていただけでなく、たとえ方向があっていても歩いていくような距離ではなかったらしいです……。何たる手際のよさ?!これ以上無駄に彷徨うことなく、お酒を手に入れることができました。本当に、いざという時、頼りになる漢たちです。もちろん御代は払いましたが、快く売ってくれました。「明日、空き瓶もって遊びに来てよ」と、きっちり営業もされました笑
あくる21日――。
たっぷりと寝て、ピアノ丸野さんの地元、静岡県袋井市のホールに向かいます。
quoVadis始まって以来の大きな会場に、緊張はピリピリと漂います。なんてことはなく、のどかな光景に落ち着いて会場に入りました。
―――の詳細は、次回!!
quoVadis東海を行く(1)
東海地方―――。
僕にとって、とても思い出深い土地なのです。生まれたのは金沢ですが、その後すぐ住んだのは静岡県でした(あれ?思い出はおろか、記憶がないですね)。テレビの取材で走り回っていたのも、主に東海地方です。
まずは順調にスタート!今回は、オデッセイに乗って、西へ。
平塚在住のベース・大熊くんのうちに向かいます。この日はとにかくとても陽が強く、紫外線が肌に突き刺さってくるような日でした。サングラスで思いっきり防御していたのに、平塚に着く頃には目がヒリヒリしていました。
大熊くん、池田くんと合流。なんて遠いんだろう……、大熊くんの日ごろの苦労がしのばれました。毎回大変だこれは。
運転を大熊くんにチェンジ。少し休ませてもらいました。これから先は、ほとんど一本道。初日の会場、浜松を目指します。
予期せぬことが起こるのが旅。こういうときは、注意していても何事かが起こるものなのに、なぜか今回の旅はとても順調!
ギリギリだけど、スケジュール的にも何とかなりそうだ、と思っていたのは、浜松のサービスエリアで休憩していた頃。この先にとんでもない落とし穴が待っているとは……
浜松サービスエリアを出ると、降りる予定の浜松インターはすぐそこ。
行き先を地図で確認しておいたので、ここで大熊くんとチェンジ。運転席に座りました。シートベルトをして、エンジンをかけて、出発!そして本線に合流するや否や、となりにパトカーがやってきて、何か言いだしました。な、なんだなんだ?!
スピードだって出してないし、警察につかまるようなことは何もないはずなのに。
結局パトカーは前に出てきて、後ろの電光掲示板に「ついて来い」と表示されます。そして浜松インター出口に連れて行かれました。
後部座席のシートベルトをしていない、ということでした。それだったのか!……言われてみると確かに、サービスエリア出たばっかりのところですから、まだベルトをしてない瞬間、あったのでしょうね。しょうがない、やられた~ッ!罰金はないけど、1点もってゆかれました。しくしく。
それにしても、元々浜松インターで高速を下りる予定だったのは、非常にラッキーでした!
そんなことで、予定より遅れてしまいましたが、無事会場、田町サロンに到着!
街のど真ん中!
大通りに面してガラス張りのギャラリー。美術品だけでなく、壁や階段まで背景の一部になっているようで、非常に面白い空間なのです。通りに面した部分は、ほとんど前面ガラス張り。まるで巨大なショーウィンドウの中で演奏しているようでした!
予想を超える数のお客さん!フロアを埋め尽くしていました。始まって以来の客数との事で、立ってらっしゃる方もいらしました。ありがとうございました!!とても光栄です!
さらに、外から眺めている方々(通りがかりの人でしょう笑)も。これまた、何だかうれしいじゃありませんか!俄然、盛り上がりました!!
やはり、ピアソラさんの人生も音楽も、本当に凄いんですよね……それを、曲がりなりにも、伝えられた時、何かが起こる!今回もまた、それを実感しました。
丸野さんが高校時代を過ごしたのは、この街だったんですね。恩師との再会は、とても素敵でした。
この日、お世話になった方は何人もいらっしゃいますが、何と言ってもサロンの社長には言い尽くせないほどお世話になりました。その上、自らお客さんの前に出て、インタビューしてくれたり、進行を盛り上げてくれるのですが、これがまた流れるようで、本当にお見事。僕もここまでできたら、最初から台本を書かないで済むのに笑
パチリ、とか書きながら、もちろん自分は撮れないわけで、この写真を撮ってくれた方のブログ、こちら です。ありがとうございました!
東海より、無事生還のこと
午前5時、自宅到着。quoVadis(クォ・ヴァディス)東海ミニツアー終了!
3月に東京で4回目、4月に北陸3箇所で、そして今回東海3箇所で、『その名は、ピアソラ』上演完了。多くの方に聞いてもらえて、本当にうれしかった!心からの尊敬を込めて、やりとげられましたー!!
ご協力いただいたみなさん、いらしてくださったみなさんのおかげです。この場を借りて、深く感謝していることを、お伝えしたいです。一方一方が、この作品の一部だと感じています。そして、会場の風景が作品とセットになって、僕の脳裏には刻まれています。
また、一緒にこのかなり無茶な企画をやりとげてくれたメンバーのおかげです、こんな素敵な旅になったのは。みんなもまた、作品の主要な一部です。誰一人違っても、異なる作品になっていたことでしょう。
ツアーの内容や、写真などは、例によってポツポツとですが、必ず書いていきますので、また読んでやってください。
というのも、今日も昼間リハーサルがあったので、さすがに今、限界を超えたようです!!……みなさん、おやすみなさい。



