第一弾「地球の反対側、ブエノスアイレスへ」
とりあえず、ブエノスアイレスのレンタルマンションに着くまでのところを思い出してみます!
往復の飛行機は、コンチネンタル航空。アメリカ・ヒューストン経由でした。
成田を出る前の最後の食事は、出発ゲート近くのドトールで食べた、クラウトドッグ。こういう無国籍感は、如何にも日本らしい気がします(ちゃんと日本的)。
僕は3月4日が誕生日なのですが、日本時間で考えると、シアトル近郊の上空で誕生日になってしまいました…現地時間で考えると、アマゾン上空付近で誕生日に。素晴らしい日の出を見ることが出来ました(このシリーズでは、狂おしいほど素敵な日の出に恵まれました。まあ、その時間に起きてることが多かったから?笑)。えらい贅沢な誕生日だなあ。……一人ぼっちだけど笑
いずれにせよ、高度13000メートル付近を、時速1000キロほどで吹っ飛んでいるのはまったく変わらない…
誕生日なので、お酒をスパークリングワインにしてみた(↑左上隅)。
何だか……余計に寂しい笑
そうそう、復路もそうでしたが、機内食の「軽食」というやつが、かなりおいしかったです。あと、ヒューストン直前に出た食事に入っていたソーセージは、どういうわけか本当に美味しかった!
ただ、コーヒーが信じられないほど薄く、
「こ、これがアメリカンってヤツなんだッ!」
と相当なカルチャーショックを受けました。面白かったです。
それから、500円または5ドル払って買わないと、お酒が飲めないというのは、ちょっと困りました。500円しか持ってなかったからです(しかも、おつりはNG…)。
ヒューストンのトランジットは、7時間以上あり、これは予想通り大変でした。することが何もない!楽器も持っているし、寝るなんてとても出来なかったです…
米国の入国審査は、本当に時間がかかりましたが、大したことを訊かれるわけではありませんでした。「桜庭を知っているか?(以下、K-1に関する雑談)」とか…やれやれ。もっとも、本当に厳しくされたら、大変ですが。
右手親指、残りの指、左手親指、残りの指、上半身正面と5枚の写真を撮られれば終了。
出発ゲート近くで、搭乗1時間ほど前から、人が並び始めます。これが何のために並んでいるのかまったく分からず、不安になりました。そこで、並んでいる人に「あなたたちは何のための行列をしているの?」と訊くと、「米国を出国するために必要なんだ」という。そこで、よく分からないまま並びました。
結局、米国入国にI-94Wという書類を書かないといけないのですが、出国する時に、その一部を返却しなければいけない、ということだったみたいです。
夕方…笑
さあ、ブエノスアイレスです!
雨でした。ありがたいことに、おかげさまでちっとも暑くない。成田を出たときの格好のままで大丈夫でした。
エセイサ国際空港の到着ロビーは、これが国際空港なのか?と疑問に思うほど、シンプルに出来ていました。ほとんど地方都市のJR駅くらいの中身しかないのでは?
(ちなみに、出国側は全然違います)
入国審査のアバウトさには、さすがに驚きました。何をしに来たのかさえ訊かれない……
折角スペイン語で受け答えできるようしていたのに(でも、後で会田さんに言われた、「空港では英語だよ……」。え?笑)
税関を通ったところにあったカウンターで、リムジンバスの予約をします。ここでも英語が使えます。
空港から街中に行くのに、タクシーとバス(コレクティーボってヤツです)は危険なので使わないほうがいいとは、多くの本に書いてあり、比較的安全だというのが、レミースというハイヤーか、リムジンバス。
知っている人はみんなレミースを使っているので、敢えてリムジンバスに乗ってみようと思いました。空港から、滞在するホテルまで行ってくれるバスです。僕は滞在先がホテルではなく、レンタルマンションなのですが、全然問題ないらしい。住所を伝えると、そこまで行ってくれるのです。
もしかすると、リムジンバスが一番楽チンだったのかもしれません。乗っているのは外国から来た人間ばかりだし、行き先もはっきりしているから。
バスはサンマルティン広場近くに行って一旦停まり、そこで国内線用の空港、アエロパルケ行きに変わります。なので、エセイサからきた客は一度このバス停で降りて、乗用車に乗り換えます。この車が、滞在先まで送ってくれるのです。本当に便利だし、安い。これで45ペソ、日本円で1200円くらい。
でも、誰とも話すこともなく、ある意味つまらなかった。孤独感が募ります笑
バスから見たブエノス近郊の風景は、四季のある国らしい穏やかな感じで、少し和みました(いやもう、成田出てから31時間以上経ってます)。ただ、街が近づいてくると、風景は一変します。
マンションがいっぱい建っているけど、それぞれちょっとデザインが凝っている感じ。日本の基準で考えると、かなり離れて建っているけど、よく見ると別のところ、下の方に、小さな家々が、逆にものすごく密集しています。それも、昔日本にあった長屋のような建物。ものすごくぼろい。本で読んではいたけど、相当激しい所得格差があるらしいことを、感じます……
こんなものも。高速道路なんだと思いますが……
橋脚細くないですか??!実際にはこのまま完成、ではないのですが、常識の違いそうな感じを、これを見て予感しました。
市内に入ると、また風景が変わります。
実際は、見た目を裏切る部分があるのですが、それは後ほど。
今回レンタルマンシオンを、ベースの東谷健司さんとルームシェアすることになっていました。ところが、直前の連絡に失敗。実はこの時、着いても部屋に入れるのか、分かっていませんでした。
入れなかったら、どうしよう??笑
せめて、空港で、今着きました~と、電話をしたかったのですが、どう探しても電話がない訳です…
えい!と、いきなり教えてもらった住所に行ってみたら、東谷さんは待っていてくれました。うぅ。聞くと、他の皆さんもえらい心配しているそうです。
え?なんで?……と思ったのですが、僕は午前10時にエセイサに着いていたはずなのに、マンシオンに着いたのは、なんと13時半だったのです。荷物がなかなか出てこなくて、1時間くらい余計にかかったと思うけど、3時間半もかかるもの?
この時になって、初めてわかったことがあります。東京-ブエノスアイレスの時差は、12時間だと信じていたのですが(飛行機の中もそうなっていた!)、なーんとアルゼンチンはサマータイム中で、時間が1時間早まっていた!
えー…そ、そんな情報、
どこにもなかったよ~!!
つまり、現地時間の11時過ぎに僕は着いていた訳です。みなさんすみません……いきなり迷惑かけてしまいました……
ゴールだと思っていたところが実はスタート地点ってこと、分かっているようで意外と忘れているものなんだなあと思います。
ここまで、大変だった……と思っていたのですが、今考えると、こんなのはなんてこともなかった!ここから、全てが始まるわけです。
つづく
次回予告になっちゃった
数日前に帰ってきましたー!
素晴らしかったです、アルゼンチン。
Sayacaさん、会田桃子さん、東谷健司さん、青木菜穂子さん、鈴木崇朗(たかとき)くん。本当にお世話になってしまいました……ありがとうございました!
2×4Tokio(ドス・ポル・クアトル・トーキョー)。バリローチェの世界タンゴサミットで2回、ブエノスアイレスで2回の公演をしましたが、スタンディング・オベーションはじめ大きな手応えがあり、あの舞台に乗れたことを幸せに思います。
みんなすごい!それぞれに本当にクリエイティブな仕事を……に加えて、みんな言葉が達者で……その全てを、僕は心から尊敬します。
これまで、ヨーロッパ、アジアのいくつかの国には行っているのですが、南北アメリカ大陸は今回がまったく初めてでした(基本的には、約13000m上空を通過しただけ)。
アルゼンチンには2週間ちょっといただけで、大して分かるハズもないのですが、だからこそ初めての驚きを、次回から書いていこうと思っています(写真などの整理や文章の準備に、思ったより時間がかかり…)。
行こうと思っている方の役に立つといいなあと思いますし(行く前にかなり調べましたが、情報が少な過ぎて、もう一つよく分からなかったので……こんなことは初めてでした)、あの素敵な国に、行ってみたいな!と思ってもらえたら!
ということで、
今しばらくお待ちください。
※ただし、諸事情により観光はほとんどしていないので、内容が著しく偏るであろうことは、あらかじめご承知ください。
アルゼンチン、まもなく終了。
とうとうアルゼンチンから帰る日になっています。
後1時間したらタクシーで空港に行くのです。
昨夜はキンテート・レアル(5人のメンバーは全然違っているけど、昔からある凄いバンドです)のライブで締めくくりました。とてもよかった!!
その後、なぜか朝まで飲んでしまい、ほとんど寝ていません……
色々な思いがドンドンあふれてきます。ちょっと考えるだけでも、すごい多くの人たちの顔が浮かんでくる。
アルゼンチン。素晴らしい!!この不思議の国が、僕は大好きになってしまいました。
長い夢を見ていたみたいですが、宮越、帰りまーす!!








