中学の頃ってさ、なんか、生々しいっていうか、毎日が生放送みたいな感じだった、、、
僕は、６年３組の初恋の女の子が、違う学区に行ってしまって、なんか、新しく好きな
女の子とか、ショックで、できなかった、、、
野球部には３年間居て、センターを守って居たのだけれど、２年の後半、３年生が受験で
部活に来なくなってからは、関原くんがキャプテンで、僕が副キャプテンだった。
３年生で生徒会の副会長になって、文化祭で「あこがれ」と言う青春ラブストーリの
主役をクラスの演劇で出たら、２年生の女の子に恋文とかもらった。
でも、僕の好みの女の子では、なかったし、今さら誰かと恋をしたいとかも、思わなくて、
断った、、、けれど、僕が高校に行って、同じ学区だけれど引越しをしても、
うちに電話をかけたりとかしていた。。。それは、当時、僕が在籍していた北見北斗高校の
陸上部の佐藤潤くんの中学の陸上部の後輩の女の子が、その恋文をくれた女の子の友達で、
そのつてで、僕の家の電話番号とか、知ったらしい、、、
多分、人生で一番、色めいて居たんだろうね、、、
中学の頃には、不良と言われてる男の子と、仲よくて、僕のように当時、上に登って行く
人間と、彼らのように下に落ちて行く人間の矛盾に、まだ、世の中をよく知らなかった
僕は、何か、自分がセンセイ方からも優等生のように思われ、でも、気持ち的には、
彼ら不良と言われる男の子たちと変わらないことを、うまく消化できないで居た、、、
そして、中学の頃から、長兄は、部屋にこもるようになった。
そんな、家庭の暗雲を、思春期の多感な時期に、僕が感じないはずは、なかった、、、
不良と言われる級友、家にこもる長兄、その混乱に、一時期成績も落ちたが、
本来、頭が良かったのか、野球部の終わった夏ぐらいから、受験勉強を始めた僕は、
冬期の北大学力増進会の講習で、グライダーがフックを離れて風に乗るように、
網走管内で一番の進学校の、北見北斗高校に合格した、、、
ただ、高校では、周りのレベルとか高くて、札幌の東陵高校という、僕が合格するまで
一人も国立大に合格者の出なかった新設校に転校するまでは、ストレスもあって成績も落ちて
散々だった、、、
中学の話にフォーカスを戻すとね、中学っていうのは、地域の子みんなが、同じ学校に、
成績も、社会階層も関係なく、行くでしょう、、、そうすると、僕みたいに、純粋でちょっと
正義感とかあると、人々の格差や不平等に、心を痛めてしまうわけよ、、、
おまけに、長兄が部屋にこもって、何度もいうけどね、、、この長兄が部屋にこもって、
幻聴が聞こえ出し、「ヤクザがうちらを殺しに来るから、避難して、、、」とか言い出した
辺り（高校１年の冬）から、僕は、決して外に出て行けない、迷宮に入り込んだように
思った、、、
初恋の女の子の失恋（アタックしてないから別れか？）で、女の子で元気を奮い立たすような
こともなく、僕の青春は、無味乾燥に過ぎて行った、、、
中学３年の夏休みに、長兄から、バグワン＝シュリ＝ラジニーシ（のちにOSHOと改名）
のイエスキリストの隠された福音書を解説した『愛の錬金術』と言う本を読んでから、
瞑想とか、光明を得るとか、悟りを開く、、、ということに、僕の青春は一色に塗りつぶされて
しまった、、、
で、なぜ、今日、このことを思い出して、ここに書いたのか、、、と、言うとね、、、
この中学の時が、一番、真実の自分だったのではないか、、、という、ことなんだ、、、
悩む時間も、いっぱいあったしね、、、僕は、それこそ、泥沼の人生を、自分と同じ
思春期の同級生らと、葛藤（かっとう）しながら、過ごしたんだ、、、
あの中学の、多感な危険な時期に、事故も起こさず、生き延びて来れた、、、というのは、
とっても、幸せなことだったんだ、、、と、思う、、、
そのことをね、今日、ここに書き留めて置きたかったんだ、、、
僕は、あの中学の頃を、生き延びて来れた、、、
僕の、一番、純粋で、何もわからない時期を、誰からも汚されずに、、、
僕の、純真さを、、、周りの多くが、その時、失って行ったのに、、、
鬼武彦 拝
徳永英明 - 最後の言い訳
