10年ぐらい前から、
短距離も中距離も
大西大に勝てなくなった。
ならばと、
長距離レースを完走して
父親としての威厳を見せようと
はじまったフルマラソン完走への道。
2015木津川マラソンに
大西大と一緒にエントリーした。
後に引けなくなったので、
トレーニングを始めた。
フルマラソン完走のため
初の長距離ランの練習に
使用したコース。
近くを流れる木津川に架かる橋を
5つ制覇すると、
もれなく34.23kmの距離が
ついてくるようだ。
ってことで、
何の準備もせずトライした。
20km過ぎたくらいから
片膝が痛くなり、
それを庇って走っていると、
とうとう両膝が壊れてしまった。
橋は全て渡ったが、
最後の少しを
タクシー利用してしまった。
結果として、
25.78kmで終わってしまった。
その後、
なぜ痛くなったか
色々勉強した結果、
大きな理由として
2つ考えられた。
一つは、かかと着地。
かかとで着地して
ガシガシ走るより
つま先着地が
理にかなっているようで
「42.195kmの科学」という本を
もう一つは、
着地時のフォームが悪いため、
膝から体重が外側に抜けていき、
外側側副靱帯を痛めるようだ。
藁をもすがり、
ベアフットも勉強した。
傷んだ部位が早く治るように、
人生初のお灸もしてみた。
そこで、
知らない間に
かかと着地してしまったら、
わかるような合図はないかと模索した。
普段のトレーニングでは、
ベタ足着地でもいいが、
カカト着地だけは避けようと
意識していた。
この2つを改良すべく
シューズをカスタマイズした。
後にフォームは改善されて、
普通の靴でも長距離を
移動できるようになったが、
この時期はこの靴を愛用した。
カカトで着地すると
ピュッって音が鳴る。
それだけにわかりやすい。
そこで、
フルマラソン3週間前に、
かかとがピューシューズを使って、
御所の西にある護王神社から
帰宅ランをしてみた。
30kmちょい。
シューズの効果とは思われるが、
膝は壊れずに帰宅することができた。
努力の結果、
学生時代より体力や気力が
劣ってきていることを
実感しているものの、
経験という糧と
科学的根拠という武器を用いて
色々チャレンジしてみたい
としみじみ思った。
この考えがこの後の自分の人生に
かなりの負荷がかかることになるとは、
この時点では夢にも思っていなかった。