20歳まですごい人見知りだった。
高校を卒業して最初に勤めた会社は、いわゆる工場勤務。
『人とあまり話さずに土日が休めて自宅から近い』
大学進学を断念し自暴自棄になった自分が選択した『最大限の親孝行』だった。
結局そこは2年ほど勤めて退社。
周りから『世間知らず』のレッテルを貼られて何も持たずに世の中に飛び出した20歳の夏。
人見知りでもなぜか女性にはモテた。
不定期に行われた会社主催のバスケの催しで、経理の女性と知り合いそのまま付き合い出した。
年齢は相手が28歳で、オレが19歳。
彼女は週末になると一人暮らしだった自分の部屋へ遊びに来てた。
ところが
付き合って半年ほどした時、彼女はスピーチのカルチャースクールに通い出したんだ。
極度のあがり症で人前で話すのがめちゃくちゃ苦手だったのを克服したかったみたい。
基本的に『何やるもの一緒』の自分はそこへ。
一緒に習うことにした(お金は彼女が出してくれてた)
そこで人前で話すことの『いろは』を学んだ。
元々何やっても飲み込みが早かった自分はすごい勢いで上達。
気がつけば話上手になっていて『できることは好きなこと』とばかりに、人と話すのが大好きになった。
特に『まわすことのカラクリ』が理解できたことが一番の収穫で。
23歳の時には結婚式の司会を1回と2次会の司会を3回やったほどだ。
それでも20歳の頃はものすごい人見知りだったわけで。
人馴れしている今の自分しか知らない人は、未だにそのことを信じてくれない。
逆にそれだけ『鍛錬を積んだ』ということにもなるんだけどね。
会話運びを学ぶと人の会話能力にも興味が出てくる。
当時自分が一番好きだったタレントは上岡龍太郎さんで。
『探偵ナイトスクープ』の初代局長をされていたことでも有名な方だ。
上岡さんが好きだった理由は一言で『天才』だから。
特にその歯切れのよいトーク力・呼吸をしなければ延々と出てくる言葉運びはまさに天才そのもの。
毒舌タレントとしてもその名を轟かせていたが、その毒舌は見事としかいいようのないものだった。
今でこそ有吉弘行や坂上忍さんなど毒舌タレントとしての地位を確立されているが、上岡さんのはレベルが全く違う。
2000年に芸能界を引退されたときは『一つの時代が終わった』と思うほど残念だったのを覚えている。
2007年に横山ノックさんが亡くなったとき久しぶりに上岡さんを見た。
その時の弔辞を見た時、本当に感動したのを覚えている。
その時の動画もあった
↓↓↓
『横山ノックさんへの弔辞』
自分はどこか心の中で上岡さんみたいな人に憧れていた。
彼のように毒を吐くなら愛を持って吐き理路整然と言葉を運びたいと思った。
あれから何年か経って自分もジャニ事をやり出して、それなりにいろいろなものを見てきた。
連日テレビに映るジャニーズのタレントたちを見ながら『良いところ・悪いところ』なんかを実直に分析できるようにもなってきた。
最近はなかなかイキの良いタレントがいなくて正直不満もある。
番組出演は椅子取りゲームのようにある種の『取り合い』で。
かっこいいだけで売れる時代はすでに終わり、黙って座っているだけではなかなか結果にはつながらない。
そんな中、とある光景が自分の中に飛び込んできた。
それを見た時の率直な感想は
『コイツ やるなぁ』と思った。
それは2014年サマーステーションでのイベントで司会をする安井謙太郎だった。
元々このイベントはBS朝日からはじまっているのだが、このシーンは地上波の生中継で行われた。
つまり視聴する人間は数百万人にのぼる。
その場面を仕切るなんてのは並大抵ではない。
圧巻なのはこの大舞台で
この男は一瞬足りとも動じていないのだ。
普通であれば少し噛んだり、物怖じしたり、照れたりしても良いはずなのに。
それでも約一分間の仕切りで一度もそれがなかった。
おそらく既存のジャニーズジュニアの中でここまでしっかりとした仕切りができるのは彼だけではないだろうか。
自分は先述したように結婚式や他のイベントの司会をしたことがある。
その視点から見ても普通この場面は心臓が口から出るぐらい緊張するだろう。
それを何気なくやって『大変なことに見せない』のがこの男の美学である。
一人のタレントとしてではなく、人間としてもその中身の成熟ぶりが伺える。
こういう才能はなんとか実を結ばせてほしいものである。
最近活躍するジャニーズのタレントの特徴はズバリこの部分で。
裏を返すとなかなか伸び切れないタレントに欠けている点ともいえよう。
つまりは『人としての才能』
群雄割拠のジュニアの中で
ここまで伸ばしたこの才能。
彼のような人間が意外と将来の芸能界でいい仕事をしてくれるのだが。
そういえば
もうすぐカウントダウンコンサートが行われる。
そこで新しいグループが発表されるんじゃないかなんて噂も。
そこで事務所はどんな采配をするのか。
その手腕を見せてもらうとしよう。
マロン



















