水薙鳥の翔ぶ碧い海へ -17ページ目

第2章 太古の匂いが今も残る島 (4-2)


2週間の滞在は確かに長いが、結果として単なる観光では経験できなかった様々な貴重な体験やら、人との出会いがあり、喜ばしい結末になったが、船舶安全装備品に関して苦言を呈したい。日本の安全装備品は全て国土交通省の認可が必要で型式認定されたものでないと「安全装備品」とは認められない、ここに大きな問題がある。



先ず、たとえ機能が同じでも国土交通省の型式認定を受けなていない商品は安全装備品とは認められないのである、さらに認定を受けた装備品はその段階で価格が倍近くに跳ね上がる、これはおかしな話で私のようなビギナーヨットマンでさえおかしいと思う、同じ機能のものを海外で半値近くで購入できるが、それは日本では通用しない。



我々は馬鹿高い国土交通省認可の商品を泣く泣く買わざるを得ないのである。多分今騒がれている何かの弊害がそこに現れているのだと思われる。どの企業でもその市場に参入でき、価格の安い高機能の商品が出回れば、船乗りは誰でも十分な安全装備を施した船に乗るはずである。



また現状では特定なメーカーの商品しか認定されていないので企業間の競争がなく、10年1日のごとく同じ商品を作り続けていてもどこからも文句は言われない、すなわち商品の進化が全くない。



良い例がepirbと言う遭難救助自動発信装置がある日本の型式認定されている商品は馬鹿でかく何の進化も認められないような代物でも、認可し続けられている。これは競争が無いための弊害だと思われる、アメリカなどではこの種の商品はどんどん進化しており、誰でも安易にもてるようなものになっている。



価格が安く小型軽量化された商品ならどんな船でも装備したいと思うのではなかろうか。船舶の安全装備品に関しても自動車産業の装備品や機能用品のようにもっと寛容であってもよいと思う、このような不合理は私だけが感じていることではなく、海を愛する人々の大半がそのように感じているはずである。