水薙鳥の翔ぶ碧い海へ -11ページ目

第2章 太古の匂いが今も残る島 (8-1)



水薙鳥の翔ぶ碧い海へ


7月22日、今日は46年ぶりに日本で見られる皆既日食の日である、当初の予定としては小笠原からの帰りの八丈島あたりで見る予定であったが,思わぬことから、小笠原で見ることが出来るようになった.昨日あたりから日食目当ての観光客が続々と小笠原入りしており町は久しぶりに活況を帯びている。






聞くところによると、昨日の小笠原丸で来島した、観光客は950人とのこと、約2000人足らずの人口の島が一挙に増えたことになり、民宿はどこも満杯状態のようである



水薙鳥の翔ぶ碧い海へ
11時頃日食が始まり、徐々に太陽の光が月に遮られ欠けだしてくるのが手に取るように分かる。小笠原父島での日食は98%までだそうで100%の日食を観るには硫黄島付近まで南下しないと見られないとのことである。日食が始まると、動物や植物が変な行動を取るという話を聞いたことがある。確かに野生のヤギがそこかしこで鳴き始めたり、鳥がいっせいに山に帰り始めたり、通常では見られない行動を目の当たりにすることが出来た。




11時23分皆既日食が始まり11時30分約6分30秒ほどのショウを見ることができた。98%と言うとリング状態に近い日食が観られ、あたりは薄暗くなるものと思っていたが、太陽の光と言うものはすごいもので2%の光があるだけで多少暗くなったかな、と言う程度で夕方程度の明るさは保たれており、100%と98%の違いがこれほどかと思わされた。残念ながらリング状の日食は父島では見られなかった。



父島より200キロメートル程南下した、硫黄島では100%の日食が見られたとのこと。硫黄島への日食ツアーに参加した人達の話を聞くと「ダイヤモンドリングを見た瞬間あまりにも神秘的な現象で思わず涙が出てきてしまった」とのこと。きっと想像できない瞬間を経験できたのであろう、次回日本で日食を観られるのは26年後の2035年だそうである、そのときにはもう我々はこの世にいないであろう、100%ではないにしても、我々も神秘的な時間を期せずして経験でき大いに感激した。