レタス色だった我が家の紫陽花が
気づけば紫陽花パープルに。
龍之介氏の言葉に触発されて
最近、瑣事(さじ)という言葉を覚えて、
それを味わいたくて
出窓に飾ってみました。
人生を幸福にする為には、
日常の瑣事を
愛さなければならぬ。
雲の光り、竹の戦(そよ)ぎ、
群雀(むらすずめ)の声、
行人の顔、
――あらゆる日常の瑣事の中に
無上の甘露味を
感じなければならぬ。
~芥川龍之介:著
『侏儒の言葉』より~
↑
龍之介さん、さすがですね。
※さじ【瑣事・些事】
小さな事。つまらない事。小事。
~~~~~★~~~~~
19歳から見たワンセルフカード
感想メールは心のガソリンです。
Xは情報収集のために
いくつかフォローしてますが
自分からは怖くてとても発信できません。
ヤフーも知恵袋やニュースのコメントを
時々読みますが、
書いている人の言葉がナイフのようで、
これまたとっても怖いです。
NO は言うけど、YES は言わない。
そんな人ばかりに感じてしまう、
結構小心者なのです。
さてそんな私にお若い方から
メールが届いたのでご紹介。
19歳の神奈川県在住の
某大学文学部のTさんから。
↓
ワンセルフカードは
おばあちゃんが好きで
高校生の頃から知ってます。
(ほんとはこういうときは
祖母というと思いますがあえて)
絵はかわいいけど、
言葉はちょっと、
とずっと思ってました。
4月から日本文学を専攻する学部に入り、
長く味わえる言葉、
文章が大事と思うようになりました。
なに、それ、おいしいの
がんばれ、あたし
大丈夫か、わたし
この現象に名前をつけたい
こういう言い方をみんなが
使い始めた時に使っていたけど、
今読むと、寒いです。
改めてカードの言葉をこの前読んだら、
長く使える言葉で書いてある、
と思いました。
長く使える言葉とすぐ使えなくなる言葉
私はTさんのおばあ様と同世代かな?
(66歳、数か月で67歳)
今までとは全く違った角度から
ボールが飛んできたような感想で、
とっても嬉しかったです。
洋服や靴もそうであるように、
言葉にもきっと、
期限のようなものが存在するようです。
流行で廃れる言葉はもちろん、
一部の業界や一部の年代でしか
使われないような言葉もあります。
自分がたまたまそこにいるものだから、
ついつい使ってしまいがち。
でもそこを離れたら、
きっと使えなくなる言葉たちです。
「ゾワッ」の正体
私よりほんの少し歳が若い方のメルマガを
長年購読しているのですが
「めっちゃ」という言葉が連発な時がありました。
配信停止の方法が?なので(苦笑)
それを読むたびに身体がゾワっとしました。
(最近はその方、あんまり使われないのでホッ)
そんな気持ちを言語化して下さり、すっきり。
ありがとうございます。
そしてワンセルフカードは
奇をてらった言葉を使わなくて、
よかったです。
改めて思います、
「心の仕事、講師業の人は、
いえ、少なくとも私は、
長く使える言葉を使おう」と。
目の前がよければ、
それでいいってわけじゃないんだから。
もちろん言葉に罪はありません。
Tさんのメールを読んでわかったのですが、
使い手が危ない匂いを察知していないことに
ゾワっとするのです。
何かを発信し続ける限り、
このあたりのメタ認知は重要と思います。
だからといって、
臆病になりすぎるのもよくないです。
私も時々いまどきの言葉を使っていますし、
これからも使いたいし。
当面の結論としては
ある程度挑戦的に攻めつつも、
どこかでは冷静に見極める目を意識しよう、です。
危ない匂いがする言葉は、
思っているよりも沢山ある気がします。
こうした言葉を使わない人に
今の私は惹かれます。
ここでよく紹介する糸井重里さん、
村上春樹さん、古賀史建さんの書く文章は
そのへんの塩梅が絶妙であり、
尚且つ品がある、
と改めて感心しています。
~~~~~★~~~~~
まずは「受ける」ことにご用心
今日ご紹介したTさんが書いてくれた
寒い文章の中で、
「なに、それ、おいしいの」
「この現象に名前をつけたい」は
恥ずかしながらどこがそうなのか??でした。
なんせ最近「ワンチャン」は
「ワンちゃん」(犬)
ではないことを知ったくらいなので。
ずれていることを指摘してくれる人が
少なくなりつつあります。
「コメなら売るほど~」で
失脚したあの方もほぼ同世代。
「受けると思って」という、
恥ずかしい言い訳をなさっていましたが、
自分も気をつけたいものです。
まず言えることは「受ける」が最優先になると
本質を見誤るのでは?
「笑い」と「受ける」と「楽しむ」。
これらは似ているけど、違う時がありますから。
今日も最後まで読んで下さり、
ありがとうございました。

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