東京はついに開花宣言が出ました。
近所の桜も蕾がここ数日の暖かさで
膨らんできています。
季節は誰も置いてけぼりにせず、
前へ前へと確実に進んでいるのだと、
しみじみ。
皆さんのお住いの桜はいかがですか?
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思えば36年前の春のお彼岸から
春のお彼岸がワンセルフの事始めの日。
それは1989年、30歳の春でした。
※詳しくは→ こちら
この記念日をここ数年は安息日にし、
今年も静かに過ごしました。
(花粉症もひどくなる時期なので)
90年代を振り返る今日この頃
このところ90年代の卒業生からの
連絡が頻繁で→ こちら
お彼岸期間も当時のことを
懐かしく思い出していました。
(下記のピンボケ写真は90年代前半、30代の私)
↓
そこで思ったことは
↓
似て非なるもの。
でもAがBになったわけじゃないし、
そんなことを目指してない。
↑
ワンセルフカードの中には
「変」というカードがあります。
『変』のカードの変は『変容』の変
「変」が付く熟語を
ざっと思うところで書くと、
↓
変化、変革、変換、変質、変動、
変形、変調、。。。。
変態、なんていうのもありますね。
ワンセルフカードは
自由にイメージをしてよいのですが
私が目指しているのは変化ではなく
「変容」(トランスフォーメーション)。
それは芋虫が蝶になるようなこと。
つまり一見全く別ものになったようだけど、
芋虫の中には蝶になる要素が
入っていたから、そうなっただけ。
そのものがなりうべき
最終的な状態になる、それが変容。
オタマジャクシがカエルになるのも然り。
だから人も短所はやっぱりそのまま。
長所も勿論そのまま。
でも例えば壁にぶつかった時に
多方面から考えらるようになったり、
立ち直りが早くなったり等、
変わっていく所もあるのです。
こうしたことに関して
ご紹介したい絵本があるのです。
それは『モチモチの木』。
今は小3の教科書に載っていると
ラジオで(←毎度の昭和な私の情報源:苦笑)
最近知りました。
余力がある方は読み進めて下さると嬉しいです。
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豆太に学ぶ「新しい朝」について
『モチモチの木』は切り絵が印象的なので
前に読んだことを覚えています。
※斎藤隆介:著、滝平二郎:絵(1971)
『モチモチの木』岩崎書店
初めての方へざっとあらすじを書くと
↓
臆病な豆太がこの物語の主人公。
じさまが体調不良になり、
医者を呼ぶために彼は山の夜道を
たった一人で走ることになります。
このときの豆太が、まぁ、かっこいい!
じさまのために、必死に走るのです。
それを岩崎書店の本より抜粋すると、
↓
しもが足にかみついた。
足からは血が出た。
豆太はなきなき走った。
いたくて、寒くて、こわかったからなあ。
でも、大すきなじさまの
死んじまうほうが、
もっとこわかったから、
なきなきふもとの医者様へ走った。
でも私が思うこのお話の肝は
上記ではなく結末部。
勇気を出して医者を呼びに行った豆太ですが、
なんと臆病なまま物語は終わるのです。
それはこんなふう。
↓
それでも、
豆太はじさまが元気になると、
そのばんから、「じさまあ」と、
しょんべんにじさまを起こしたとさ。
妙に勇敢になるわけでもなく。
妙に成長するわけでもなく。
それがいいじゃないですか!
最後の最後まで、
豆太は夜中のお手洗いのために
寝ているじさまを起こすのです。
このお話と昔の卒業生からの
最近のラインを読むと、
「人生なんて、こうして続いていくもの」
としみじみ思います。
だからといって、
豆太も30年前の卒業生達も
初期状態に戻ったわけではありません。
Aを出発して、
今はA'になっています。
AとA'は同じように見えますが、
似て非なるものです。
そこには間違いなく、
新しい豆太、
そして成熟している
卒業生一人一人がいるのです。
私達はついつい、
わかりやすい変化を求めます。
「使用後は全く変わります」
「読後、実践すると、すっかり~」等など。
でもよく考えてみると、
毎日やってくる朝は、
新しいA'の朝なのです。
変わらない、
なんてことはありません。
ちょっとずつ、
その人らしく変わっていく。
それでいいじゃなないですか。
気づけばAが、A'になっている、
これが私が仕事で目指すところです。
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余禄:ドラマが終わり、ドラマが始まる
テレビドラマ大好きおばさんの私は
3月はいくつかのドラマが終わるので
悲しい季節。
特に『御上先生』と
『ホットスポット』はロス状態。。。
御上先生は
「志だけで変えられるなら
とっくに変わってる」
「そんなに簡単に見えるものを
闇とは呼ばない」等など、名言が多くて。
ホットスポットは90年代に
合宿セミナーで何度も使った
精進湖のホテルが舞台なので
懐かしさMAXの日曜の夜でした。
でもでも4月からは
あのアストリッドは帰ってくるし、
春樹氏のあの小説もドラマ化だし、
大河はどんどん面白くなってるし。
って、観てない方は
なんのこっちゃ?ですね。
今日も最後まで
読んで下さりありがとうございます。
